「これからの日本をつくる100の働くをみつける」ためのアワードである、Work Story Award 2021で、ガイアックスの取り組みが以下2つの賞を受賞しました。
- グループ審査員特別賞 Presented by 日本経済新聞社「正解は、ここにある」賞
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- 「従業員かつ業務委託」の新しい働き方 社外副業に負けない社内副業環境づくり(GRiD事業部 野口 佳絵)
- ゲスト審査員特別賞(源田 泰之 氏) オリジナル・ワークスタイル賞
- 宿坊で行う黙食のワーケーション合宿 感染症対策の中で生まれた新しい合宿のカタチ(総務部 木村 智浩)
12月15日に行われました表彰式でのコメントをご紹介するとともに、今回の受賞をうけて、皆さんと今一度共に考えていきたいこについてお伝えします。
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「従業員かつ業務委託」の新しい働き方 社外副業に負けない社内副業環境づくり
グループ審査員特別賞
Presented by 日本経済新聞社
「正解は、ここにある」賞
審査員講評
日本経済新聞 編集委員 石塚 由紀夫
勤務先の命じるままに部署に所属し、任される仕事をこなす時代は早晩終わるのではないでしょうか。自らのキャリアは自らの責任で形成しなくてはいけません。ただ、社外の未知なる環境への挑戦はハードルも高い。その点、社内副業なら、自らの意思で本業と異なるスキルを磨け、隠れた才能を開花できるでしょう。会社にとっても高いロイヤルティーが担保された人材を確保できる。働く側と雇う側の双方に利点があるので持続的な運営が期待できることも評価しました。
自分の役割は一つではないし、居場所も一つではない
受賞コメント
株式会社ガイアックス GRiD事業部事業責任者・株式会社WECOOK Japan取締役 野口 佳絵
大半の方が会社へ入社したら、一つの事業部で一つの職務を全うし、限られたメンバーとの関係だけで転職してしまうケースがほとんどではないでしょうか。
私はガイアックスや副業先で転職を繰り返さないと経験できない様々な役割を担ってきました。デザイナー、システム案件PM、不動産事業の責任者、一般社団法人設立運営、新規事業の立ち上げ、既存事業の成長、バックオフィス担当…。本当に、ガイアックスを存分に味わい尽くしている状況です。
自分の役割は一つではないし、居場所も一つではないです。ぜひ、自分の会社を味わい尽くして、可能性を感じ、自分の経験やスキルを存分に発揮いただけると嬉しいです。
さて、「このような取り組みをしていきたい」という社内外の方からの3つの質問をいただきました。回答させていただきます。
Q1. 部署のメンバーが副業をしていることに不安はありませんか?どう対応していますか?
私にもメンバーにも事業部での役割があり、どの程度コミットしてもらい、成果を紐付けるかの認識合わせが両者にあればそれほど大きな問題にならないと思っています。
実際メンバーが今日どこで何をして誰とあって何を話してるか全く興味なく、報告の必要ありません。
ただ、Slackなどで連絡が取れない、業務に支障が起きた時点で信頼関係はなくなります。常に優先順位を意識したコミュニケーションを図ってもらうことが重要です。
成果が出ないことで、副業に問題があると本人が判断すれば副業をセーブするし、本人がやりたいことの優先順が事業部の成果目標とあっていなければ、むしろ本業としている事業部のコミットを制限しそれに伴い給与に反映すればいいだけの話なので、大きな不安はないです。
過去の経緯で副業先である部署へ異動願いを出されるケースもあり、悔しい想いをしてますが、むしろ、自分の事業部が常に魅力的であるか、働きがいがある環境や、社会課題に対してコミットできているかを意識して一緒に働きたいと思ってもらえる環境を作り続けることに注力しています。
Q2. 部署のメンバーが副業していることは、上司としてどんなメリットを感じていますか?
他のコミュニティにいることで新しい視点や情報、また人脈を事業へ活かせることが大きいです。事業部だけにコミットして成果を出してくれるメンバーも大事ですが、新しい情報や人脈を常に共有してくれる副業メンバーも私としては貴重な存在です。
Q3. 事業部長であるご自身も複数の副業されているとのとですが、いかがでしょうか。
ガイアックスのGRiD事業部では責任者、他の会社ではバックオフィス、はたまた他の会社では取締役と現在は3足のわらじです。
管理者であったり、経営者であったり、イチメンバーとして組織に関わることでそれぞれの役割や視点が相互に良い作用をしていると思います。また、また、バックオフィスをやることは経営視点でも大事でスキルメリットもあります。
もちろん、両社にメリットある情報や人脈は積極的に紹介し情報ハブとしての役割も担えていると思っています。
▼ 受賞ストーリーインタビュー記事
社員の個性が活きる!新たな活躍の場を作る「社内副業」のしくみ
フリー・フラット・オープンな社風を持つ株式会社ガイアックス。GRiD事業部では、Nagatacho GRiDを運営しイベントスペースなどを提供していますが、人員不足の課題に悩まされていました。社内副業を展開し、課題の解決にいたるストーリーを、事業部長の野口 佳絵、労務担当の中枝 有が振り返ります。
▼ 受賞ストーリーのスライド
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宿坊で行う黙食のワーケーション合宿 感染症対策の中で生まれた新しい合宿のカタチ
ゲスト審査員特別賞(源田 泰之 氏)
オリジナル・ワークスタイル賞
審査員講評
ソフトバンク株式会社 人事本部長 源田 泰之
コロナ禍で在宅勤務が広がり、コミュニケーションやエンゲージメントの課題が浮き彫りになってきています。正解がない中で新たな働き方やコミュニケーションのあり方を各企業が模索している中、宿坊でのワーケーション合宿という驚きの策を実施した点が本当に素晴らしい。同じ空間を分け合うことがチームにどんな影響を与えるのか、マインドフルな話さない合宿は新しい形のチームアップであり、個人の価値観の変革のヒントになるのではと思います。
沈黙の合宿は、自分とつながることで、深く人とと繋がることができます
受賞コメント
株式会社ガイアックス チーフ・カルチャー・オフィサー 管理本部・全社行事担当 木村 智浩
宿坊は私達に3つの思いがけないことを気づかせてくれました。
一つ目は、黙食や沈黙は、義務ではなく、私達へのギフトになることです。
二つ目は、「話す交流」ではない、「話さない交流」が生み出す深いつながりです。
宿坊のプログラムでは、一人で黙々と内省し、その後に最期に残した内容と感じていることを少し話すだけ。それがどれほど深いものか。自分とのつながりを通じなしに、周りとのつながりは作れないということを経験しました。
三つ目は、ただいること、余白こそが豊かさであることです。毎年、ガイアックスの合宿は、全て任意参加とはいえプログラムやコンテンツが充実し、「せわしい」という印象を持っていました。欠乏をエンジンにした資本主義と同様に、欠乏をエンジンにした合宿だったのかもしれません。
しかし、コロナと宿坊は気づかせてくれました。
「欠乏」の反対は、「豊かさ」ではない。この二つは同じ。欠乏の反対は、足るを知ること。身延山の言葉にはあらわせない深淵な自然と宿坊の空間は、今あるものへの豊かさ、感謝を感じるスペースを心の中につくってくれました。
これらは、参加者からのコメントがありありと語ってくれています。企画側の一番の喜びです。
ー 瞑想やお勤めで心が落ち着くことで、その後の会話がより内面の深いところから湧き上がってきたような深い話をお互いにできた気がした。
ー とても頭の中が整理された。いろんな雑念が有ったが、自分と向き合い、相手の状況も踏まえ思考できる心の余裕ができた。
ー 身延山に入山しただけで、何か身体の力が抜けた感覚がありました。
ー 今回の合宿が過去含めて一番満足感と特別感、自身も清々しい貴重な時間を過ごすことができました。
身延山のみなさま、お寺ステイ(シェアウィング)の皆様、参加してくださったみなさん、ありがとうございます。
現在、本内容は、シェアウィング社から「お寺ワーク」として提供されています。詳しくはこちらの動画やサイトをご覧ください。
▼「お寺ワーク」の詳細はこちら
https://oterastay.com/oterawork/
▼2分で分かる身延山のワーケーション合宿の模様
https://youtu.be/59-Mg0rhyis
▼ 受賞ストーリーインタビュー記事
語らずして自分の内面と同僚を知る。IT企業が経験した仏教三大霊山の宿坊合宿
毎年恒例の全社合宿では部署を超えたつながりが生まれ、にぎやかな懇親会が人気でした。しかし、コロナ禍で出社もままならず、新入社員にいたっては入社以来、一度も出社していない状況。チーフカルチャーオフィサーの木村 智浩が「合宿は諦めざるを得ないのか」と悩みながらも実現させた、仏教三大霊山での宿坊合宿とは。
▼ 受賞ストーリーのスライド
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一次審査通過ストーリー
2021年のWork Story Awardでは、141件の応募があり、全体の35%である51件が一次審査を通過しました。ガイアックスでは2部門の受賞以外にも、1つのストーリーが一次審査を通過しております。
- 一次審査通過ストーリー
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- リモートワーク下のメンタル不調、タテ・ヨコのつながり低下を定期的な合同リモートワークで解決!「ローカル・ハブ」という1Dayオフィス(ブランド推進室 遠藤 桂視子)
コロナ禍が加速したフルリモートにより、出社することも少なくなり、リアルの繋がりをもつことが困難になった2021年。葉山や東京などといった各拠点で、出社をイベントとし、合同リモートワークにて、繋がりを取り戻す活動が始動しました。
海の近くやスカイツリーが見えるコワーキングスペースに社員が集まり、合同でリモートワークをすることにより、ランチを一緒にとったり、自然の景色を楽しみ、感動を共有するという体験。この体験を通し、自然の中で羽を伸ばしたり、普段とは違う場所で働くことでのリフレッシュを狙っています。そこで生まれる「社内外との自然な交流」と、この新たに生まれる「人と人とのつながり」の中で、オンライン画面の中ではもう起きなくなってしまった人と人との間で偶発的な相乗効果が生まれ、部署異動や他部署副業の機会が創出されました。他にも、他部署メンバーと接点が生まれたことで、複数部署開催のイベント実施や、業務での連携強化、内定者交流など、個人だけでなく組織に対しても長期目線で期待できるポジティブな効果が巻き起こされました。
▼ ストーリーインタビュー記事
合同リモートワーク「ローカル・ハブ」を通して見えてきた、人との新たなつながり方
株式会社ガイアックスでは、コロナ禍をきっかけに社員の9割がリモートワークへ移行しました。それによるコミュニケーション不足が起こる中、社員の有志で始まった取り組みが合同リモートワーク「ローカル・ハブ」です。
ガイアックスの副業制度や合宿に代表されるように、個々人のライフプランこそ情熱の源であるという前提での組織づくりに取り組んでいます。つまり、ライフ(人生)には様々な要素があり、その中の一つとしてワーク(仕事)があるというWork in Life(ワークインライフ)という視点は欠かせません。
これまで5年連続一次審査通過、10件のストーリーが記事化。さらに、3年連続でのべ6つの賞を受賞という最多受賞
本年度2021年は、2017年から5年限定で連続開催されているWork Story Awardの最後の年となります。その中でも、2019年、2020年、2021年は、3年連続で賞を頂きました。(※3年連続受賞は、Work Story Awardでも初の事例)
この5年間の中で、ガイアックスでは6件のストーリーが Work Story Awardを受賞(内ダブル受賞が2件)、5件の一次審査通過ストーリーが紹介されました。
2017年から2020年での、受賞ストーリー、そして一次審査通過をしたストーリーを振り返ります。
またその裏側については来年2月以降に公開する予定です。
2020
受賞ストーリー
- テーマ部門賞 (2.コミュニケーション、コラボレーション、チームビルディング)
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- 「中高生の働き方を創出するコミュニティ「Command”F」〜オンラインのサードプレイスが道しるべに〜」(管理本部 人事支援チーム 高橋隼人)
- 「中高生の働き方を創出するコミュニティ「Command”F」〜オンラインのサードプレイスが道しるべに〜」(管理本部 人事支援チーム 高橋隼人)
▼ 受賞ストーリーインタビュー記事
集え、未来の変革者となる中高生!「Command”F」が学生の活躍の場をつくる
中高生が発案したアイデアを実現するコミュニティとして創設された「Command”F」。このコミュニティを立ち上げた、株式会社ガイアックスのインターン生である高橋 隼斗が、立ち上げの経緯や想いを語ります。
一次審査通過ストーリー
▼ ストーリーインタビュー記事
コロナ禍で新規事業に挑戦!個人の想いを尊重し、生まれたオンライン配信事業部
コロナ禍で多くのリアルイベントが軒並み中止となった2020年。株式会社ガイアックスには、社内外からオンライン化に関する多くの相談が寄せられていました。困っている人を助けたい──それぞれの想いから事業となり、業界をリードするまでになったオンライン配信事業部の、誕生から成長までの軌跡をご紹介します。
2019
受賞ストーリー
- テーマ部門賞 (9 . 働く場 所 ・ 環 境)
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- 「東京の企業に勤めながら広島に地域貢献。新卒でフルリモートを選んだエンジニアの挑戦」(ソーシャルメディア事業部 中村優)
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- テーマ部門賞 (5 . イノベ ーション(既成概念を壊す新しい価値観))& グループ審査員特別賞 Future of Work 賞
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- 「採用データを見える化──企業と学生が対等になる「正直な採用活動」の実現を目指して」(管理本部 人事・採用チーム 藤堂和幸・流拓巳)
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▼ 受賞ストーリーインタビュー記事
東京の企業に勤めながら広島に地域貢献。新卒でフルリモートを選んだエンジニアの挑戦
東京の企業に勤めながら広島に地域貢献。新卒でフルリモートを選んだエンジニアの挑戦株式会社ガイアックスにエンジニアとして2019年に新卒入社した中村優。東京の企業で働きたいけど、地元・広島に残り、地域活性に貢献したい。ふたつの願いをかなえるために彼が選んだのは、広島県に住みながらフルリモートで働くというワークスタイルでした。現在の働き方が確立するまでの物語を、中村自身が語ります。
▼ 受賞ストーリーインタビュー記事
採用データを見える化──企業と学生が対等になる「正直な採用活動」の実現を目指して
採用活動において、国が定めた倫理憲章が機能していない事例が多々あります。ソーシャルメディアサービスやシェアリングエコノミー事業を展開するガイアックスでは、企業と学生が対等となる採用活動を目指し、採用データの情報を開示しました。採用活動の現状や情報開示による予想外の効果とは。人事担当の藤堂和幸がお伝えします。
2018
一次審査通過ストーリー
▼ ストーリーインタビュー記事
日本初の”ダブル正社員”を実現──働き方さえ自らつくれた、私のキャリア観
副業や兼業を許可する企業も増えてきましたが、蓑口恵美は日本でも例を見ない”ダブル正社員”として仕事をしています。日本の制度上はひとり1社の正社員という枠組みのなかで、自身のライフミッション”幸せに働ける地域をつくる”を実現させるには、1社だけでは足りない。蓑口の強い思いから、前例なき模索ははじまりました。
2017
一次審査通過ストーリー
▼ ストーリーインタビュー記事
「幸せが生まれる関係性をつくる」 低迷事業部を変えた信頼と尊重のマネジメント
昨今、長時間労働などの問題が浮き彫りとなり、働き方改革に着手する企業が増えています。しかし改革は、単に残業規制などをするだけでは進みません。労働環境の改善を行いながら、業績も2倍に上げた事業部長、管大輔は「何のために働くのか?」を考え抜き、信頼ベースのマネジメントを構築しました。
▼ ストーリーインタビュー記事
報酬も、生き方も、自分で決める――キャリア自律を支える目標管理制度
2017年現在、ガイアックスは創業以来17年以上、成長を続けています。今に至るには、新たにビジネスモデルや事業を生み出せる人材が欠かせませんでした。それを支えてきたのが、「クォーター・コーチング・プログラム(QCP)」。自分で自分の人生を切り拓ける人材を数多く育んだ制度は、一体どのようにして生まれたのでしょうか?
一人ひとりが自分らしくいれるように
さまざまな人が暮らすこの地球で社会の課題を解決していくためには、小さくとも、まず私たちがそのようなコミュニティを作っていくことが重要だと考えています。人種、年齢、宗教、性別、家族構成などに関係なく、全ての人が自分らしく働ける。ガイアックスでは、そんな環境を目指しています。