私たちガイアックスは、“使命で動く” というPhilosophy (経営哲学/企業理念) を持っています。使命で動くとは、世の中の課題を自分ごととして捉え、ビジョンや問題意識を打ち出し、ムーブメントを生み出すことで社会を巻き込み実現すること。そんなガイアックスメンバーの様子を連載で紹介していく「使命で動くシリーズ」をご覧ください!
今回インタビューしたのは、オンライン就活の中津花音さん
Gaiaxは、「人と人をつなげる」という理念のもと、社会課題を解決するために様々な事業に取り組んでいます。その一つが、キャリア選択の土台となる自己理解の機会から社会人・企業との出会いまで、オンラインで一貫できる就活サービス「オンライン就活」。今回は、2年目にしてオンライン就活を牽引する中津花音(なかつ・かのん)さんに、「使命で動く」というテーマでお話を伺いました。
中津 花音
ライフデザイン事業部 オンライン就活担当
2019年にGaiax新卒入社。新卒採用チームでの内定者インターン、ブランド推進室での採用広報業務に携わった後、現在は『オンライン就活』という新卒採用の新規事業の立ち上げに参画し、事業運営全般に関わる。
「幸せを自分で創る人で溢れた社会をつくる」というミッション実現のために、Gaiaxの場を活かし、人と人をつなげて新しい社会をつくりたい人。
幸せをつくりだす過程を応援し続けたい
ーまず中津さんの使命について聞かせてください
「幸せを自らつくりだす人を増やすこと」が、私の使命だと思っています。幸せ!と言える人で溢れた社会をつくりたいと学生時代から思っているのですが、自分にとって一番幸せな状態をつくれるのは自分自身しかいないはずで、不満を言ったり待っていたりしても自分にとって100%幸せな状態はやってこないもの。でも、「本当はこうしたい」と思うことに対して、何かしら行動することは、勇気がいることだと思うんです。だからこそ、自分の本心に気づくきっかけづくりや、一歩踏み出すことを応援していきたいと思っています。
ただ、自分の幸せや理想状態をつくることって他の人と協同していくものなので、他者とぶつかることがあると思うんです。目指しているものが一緒だとしても、分かり合えなくなってしまったり、知らないうちに他者を傷つけてしまったりすることに、「もったいないな」と思うんですよね。でも、一人ではできないことが、色んな人と協力し合えばできるはず。だからこそ、幸せをつくりだす過程で生まれる衝突を解消できる人でありたいなと思っています。
ーその使命を持つに至った原体験はどういったものがあるのでしょうか?
学生時代に苦い思いをたくさんしてきました。例えば、小学校では学級崩壊が起きて先生と生徒がぶつかり合ってしまったんです。そのせいで、「学校にいきたくない」といった空気ができ上がって、私も他の生徒も先生たちも全員が辛い状態になってしまいました。
他にも、高校で弓道部に所属していた時に、男子チームと女子チームで練習場を巡ってぶつかったこともありました。本当は、部活全体で優勝したいという思いは一緒であるはずなのに、何故かいざこざが起きてしまう。
そういった苦い経験を経て、「同じ目標や目的をもっている時に、協力して一番いい状態をつくるにはどうしたらいいんだろう?」と考えて動くようになりました。相手を傷つけたい、意地悪をしたい、と思ってしている人って、ほとんどいないと思っているんです。でも、する気がないのについしてしまう。一緒に幸せな状態に近づくためにも、「本当はどうしたいんだっけ?」と考えて本心に気づくことが大事だと思うようになりました。
ガイアックスは一人ひとりがユニークで、まったく同じ役割の人がいなかった
ーさまざまな選択肢がある中で、なぜガイアックスへの入社を選びましたか?
自分らしいワークライフを探求している人が一番多いと感じたからですね。大学では教育学部に所属していたり親族に教師が多かったこともあって、就活の序盤は教育業界を中心に就活をしていました。その中でも、特に幼児教育に関心がありました。でも、実際に就活を通じて話を聞いていく中で、入社しても実際に希望する仕事ができるのは30代以降であることや、幼児教育だったらママになってからの配属が当たり前である、といった現実を知りました。その時に、やりたいことが10年後にできると分かっても、そのために10年頑張れるとは思えなかったし、そもそも10年先まで未来が見えてしまうのも面白くないと思ったんです。
そこから、何をやるかよりも自分らしく働ける環境を探すようになって、出会ったのがガイアックスでした。話を聞いてみると、IT企業なのに飲食店を立ち上げた人がいたり、GRiDのように人と人をつなげるコミュニティづくりをしていたり、一人ひとりがユニークで、まったく同じ役割の人がいない。ガイアックスの一人ひとりが、自分のミッションを問い続けて、実現するための環境を自分でつくっていく状態がとても魅力的でした。
ー中津さんにとって、自分らしいワークスタイルとは?
いつでも自分の成長する方向や、スピード感を選びながら働ける状態だと思います。1年前と今日の自分とでは、全く違う状態です。それなのに、数年先の成長がみえて、それに合わせて成長していくことに違和感を感じるんです。毎日の出会いや経験によって、未来はどんどん変わっていくからこそ、先は見えないはず。だからこそ、やりたいと思ったことにすぐ挑戦することができる状態が大事だと思っています。
ーこれまでガイアックスでどんなお仕事をされてきましたか?
[中津さんのこれまでの仕事内容]
- 2018年 内定者インターンとして新卒採用を担当し、社員インタビューや社員紹介資料の作成など採用広報を中心に活動
- 2019年 新卒入社後ブランド推進室に所属し、Gaiaxブログを中心にブランディング業務や社内行事の企画運営に携わる
- 2019年秋~現在 新卒採用の新規事業の立ち上げに参画し、『オンライン就活』の運営全般に関わる
ガイアックス入社当初は、ブランド推進室のメンバーとして、ガイアックスに関わって働く人たちのブランディングやスタートアップスタジオで新しい事業をつくろうとしている人たちの広報PR支援をしていきました。そんな中、2019年の9月ごろに、管さん(ガイアックス ソリューション事業本部長)に「採用事業を一緒にやらない?」と声をかけてもらい、オンライン就活にジョインすることになりました。オンライン就活では、事業全体の運営推進、学生の集客、イベントの企画からインターン採用まで、幅広くやっています。
ーオンライン就活にジョインすることを決めた理由は?
オンライン就活というサービスを通じて、制限や選択肢の格差を無くして機会が提供されている状態をつくることが、私自身の使命である「幸せをつくる人を増やす」とリンクするところがあったからです。私自身も、学生時代は地方の大学に通っていて、就活の度に東京に出てくる必要があったため、そのために授業を休んだり交通費を稼ぐためのアルバイトをしたりしていました。どんなに強い思いを持っていても、住んでいる場所によって機会に制限がかかってしまう。学生が自分の未来を切り拓くために突き進んでいくためにも、その足枷となることを取っ払っていくことや、機会を提供することは、幸せをつくり出す過程を応援することのひとつだと思っています。
ー「応援」という言葉が中津さんにとって大事なことなんですね。
就活はひとつの大きな選択のタイミングだと思うんです。高校も大学も親や先生の薦めで選んできた人は、初めてレールから外れて「自分はどんな大人になりたいんだっけ?」と考えるタイミング。自分の人生に責任を持とう、と考えて判断する人も多いんじゃないかと思うんです。でも、人によってはその過程で傷ついて鎧をかぶってしまい、内定無双みたいなモードになってしまうこともあります。そうではなくて、「本当はどんな大人になりたいんだっけ?」と考えて、自分らしく自分の人生を進めて欲しいし、そのための努力や挑戦を応援してもらえる場所が必要だと思うんです。その応援をすることが、オンライン就活での取り組みだと思っています。
自ら仕事をつくるのが、ガイアックスらしさ
ーガイアックスの「自由と責任」について感じていることをお聞かせください。
信頼が関係性のベースにあって、目標に辿り着くために何をどう実行していくかの自由と責任を任せるところに、ガイアックスの組織としての凄さを感じます。普通は、任せることも責任を渡すことも怖さを感じることだと思うんです。自分がやった方が確実だし、人に任せた結果クオリティがどうなるかもわからなくなってしまう。でも、ガイアックスは、一人ひとりが自由と責任を強く意識しているからこそ、仕事を任せたとしても、目標に辿り着くための行動を一人ひとりが考えて、干渉せずに自由に動ける組織になっていると思います。任せた結果どんなものが生まれていくのかはコントロールできないけれど、だからこそより面白いものがガイアックスから生まれてくるのだと思います。
ー入社してから直面した困難はありますか?
最初の洗礼は、入社して研修が終わった5月に、カレンダーが真っ白だった時ですね。配属が決まっても、上司がミーティングをアサインしてくれたり、仕事を振ってくれるわけでもなく、自分で仕事をつくっていかないといけないんだなと思いました。
そこから、事業部のミッションを上長にヒアリングして事業部と個人のブランディングがチームのゴールだと知り、ガイアックスの事業部に対して「困っていることはないか」とヒアリングを始めました。すると事業部で採用に困っているという声をもらい、採用と広報を掛け合わせて何か提供できるのではと思い、インタビューやブログの執筆を始めました。ちなみに、この「使命で動くシリーズ」も、個人ブランディングを通してガイアックスを世の中に広めていくという目的で、私が始めたものなんです。
ーオンライン就活で、事業をつくる側に移ってみての変化は?
オンライン就活を先頭に立ってつくっていく中で、理想やミッションだけでなく、今日何をしたかが重要だと感じるようになりました。言葉にして発信しているだけでもなにか変わったような気になってしまうことがあると思うんです。でも、現実はなかなか変わらない。実際に今のオンライン就活では、約3000人に登録していただいてますが、就活生は全体で約40万人ほど。その数字に現れている通り、価値を十分に届けられていないと思っています。オンライン就活というサービスは、絶対に求められていると思うからこそ、まだサービスを知らない人がいるということは、まだまだやれることがたくさんあるということ。そのために今日何ができたのか。理想やミッションを実現していくことは泥臭いことだと、事業づくりの現場に出てみて痛感しています。
ー中津さんが困難に立ち向かっていく上でのエネルギーは、どういったものがあるのでしょうか?
やっぱり、サービスを使ってくれる学生から「オンライン就活があってよかった」と言われると、「もっと届けるしかない」って思いますね。就活というファーストキャリアを選ぶタイミングに影響を与えようとしている責任は強く感じていて、生半端なことはできないと思っています。私自身、責任を背負うことは怖いし、人に意見を伝えることも得意ではない。でも、学生の方々から「オンライン就活に出会って、はじめてワクワクしながら就活ができるようになった」なんて言われると、使命感に駆られますね。
自分の幸せをつくろうと努力している学生の力になっている、と感じられることがエネルギーにつながっています。
ー使命で動く中で、どういったことにチャレンジしていきたいですか?
今は事業づくりの過程に一通り挑戦させていただいているところです。その次のステップは、理想の社会の実現に向けて挑戦する起業家の一番近いところで支援できるような人になりたいと思っています。だからこそ、私自身が事業をつくる過程を経て同じ視点を持つ必要がある。事業づくりのプロセスを経験しつつ、長い目でいろんな人を応援できる人になっていきたいです。
インタビュー・ライティング 宇田川寛和
編集後記
「応援」という言葉に中津さんらしさが込められていると強く感じました。ガイアックスが「応援」しあう組織に向かっていく過程における中津さんのご活躍が楽しみです。