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【経営カレッジ】社長が自らレクチャー!YouTubeで会計・財務を学ぶ

最終更新: 2023年9月6日

上田社長が自ら発信者としてベンチャーファイナンスについてレクチャーを行うYouTubeチャンネル「経営カレッジ」がスタートしました。
今回は経営カレッジの内容や、上田社長の若手起業家に対する思いなどをインタビュー形式で伺いました。記事の後半では起業を志している人たちへ向けて上田社長からの有益なアドバイスもあるので最後まで是非お付き合いください!

なお、若者で起業を考えている方にはスタートアップカフェへの参加もおすすめ。事業アイデアの壁打ちから出資、専門的なメンバー提供まで可能です。

Yuji Ueda

上田 祐司
株式会社ガイアックス代表。
1997年の大学卒業後に起業を志し、ベンチャー支援を事業内容とする会社に入社。一年半後、同社を退社。1999年、24歳で株式会社ガイアックスを設立する。30歳で名証セントレックス市場へ上場。
社団法人シェアリングエコノミー協会の代表理事を務める。同志社大学経済学部卒。

社長が講師となって教える「経営カレッジ」とは?

廣渡:上田社長が自ら発信者となって運営しているYouTubeチャンネル「経営カレッジ」とはどんなチャンネルなのでしょうか?
上田:はい、経営カレッジの目的はこれから事業を運営していく人や起業したい人にベンチャーファイナンスを理解してもらうことです。新規事業となるとビジネスアイデアやマーケティングなどで頭がいっぱいになってしまいがちですが、ファイナンスを理解しておくことは非常に重要です。経営カレッジでは段階的にベンチャーファイナンスの基礎から応用までを網羅しく予定です。
廣渡:なるほど、これから起業を考えている方や事業の責任者になった方は必見ですね。ベンチャーファイナンスの知見が必要な理由を具体的に教えていただけますか?
上田:新規事業を行う際の市場調査や競合調査の際に役立ちます。企業の財務状況を理解するということは、その企業の状態を理解することに繋がります。負債と資産の割合やキャッシュフローといった「数値」を理解することで、その企業の組みてや現状を把握し、今後伸びしろがあるのか、もしくは、これから衰退していくのか、といった未来の予測を立てることもできます。
廣渡:自分の会社の状態把握だけでなく、外部の調査にも役に立つのですね!経営カレッジで勉強すると具体的にはどんな知識を得ることができますか?

経営カレッジ

経営カレッジを観るとどんな人になれる?

上田:経営カレッジを視聴することにより大きく分けると以下の3点を理解できるようになります。

  1. 財務の最適バランスを理解できるようになる
  2. 世の中が超適当な感覚であることを知ることができる
  3. 関係者の利害構造が理解できるようになる

それぞれ詳しく説明します。

財務の最適バランスを理解できるようになる

上田:完璧な財務は存在しません。事業のモデルや時期などによって財務のあり方が変わってきます。経営カレッジでベンチャーファイナンスの基礎知識を理解することにより、シチュエーションに応じた財務管理ができるようになります。
廣渡:なるほど、視聴者側はレクチャーで学んだことを自分の事業モデルやフェーズに照らし合わせて体型的に学ぶことができるわけですね!

世の中が超適当な感覚であることを知ることができる

上田:実は世の中の大人や経営者は財務のことをほとんど考えていません。一般の人が大抵気にするのは貯金残高と支払い期限だけで、ライフプランにおける財務戦略については無頓着ですよね?企業内でも同じことが起こっています。
廣渡:確かに会計や財務は複雑なイメージが強くてノータッチの人が多いイメージがあります。僕も何も考えずに誰かにパスしたくなります。。
上田:そうですよね、経営者がそこの知見をもたずに事業を進めてしまいアンコントローラブルな状態に陥ることが多々あります。経営カレッジの視聴者の皆さんは世の中の現状に触れつつ、ベンチャーファイナンスの知識を得て一歩先の経営目線をもつことができるようになります。

関係者の利害構造が理解できるようになる

上田:財務を読み解いて、事業に関わる人の役割・利害構造を数字を元に理解できるようになります。会社を経営するにあたって様々な人と関係をもちます。その一人一人が我社にとってどんな意味があるのか、その利害の大きさはどれくらいなのかを数字を元に説明できるようになります。
廣渡:数字をもとに会社の関係者の利害構造を説明できるようになるのですね。財務・会計にそんな力があるとは知りませんでした。ファイナンスは僕らが思っている以上に大切な事なのですね。
以下の動画では、上田社長がわかりやすい具体例を元にベンチャーファイナンスの重要性についてお話しています。是非チェックしてみてください!

経営カレッジの特徴・見どころ

廣渡:経営カレッジの見どころはこれだ!という点はありますか?
上田:レクチャー式を取り入れたことが一番の特徴です。多くのビジネス系YouTube動画は一人で淡々と要項を説明するのが主流ですが、経営カレッジでは受講生2人と対談式で行っています。視聴者もいち生徒として一緒に授業を受けている感覚で動画を楽しめます。
廣渡:まさしく僕もオンライン授業を受けている感覚で視聴しています。受講生の新卒のあかねさんとインターン生のレオさんが難しい説明があるとしっかり質問してくれるので、視聴者側も痒いところに手が届き、理解度チェックをすることができます。
上田:2人ともわからない事を野放しにせず、不明確な点は質問してくれるのでレクチャーが円滑に進みます。質問の質も次第に上がってくるのが楽しいところです。
廣渡:コンテンツ内容で差別化しているところはありますか?
上田:既存の会計について解説するYouTubeは簿記資格取得のノウハウ系が多いです。しかし、経営カレッジはベンチャーのファイナンス経理を専門にしていきます。これから事業を運営していく人にとって、非常に実践的で、学んだその日から意識を変えることができる構成になるように意識しています。

上田社長がYouTube発信を始めたきっかけ

廣渡:上田社長がYouTube配信をはじめたきっかけを教えてください。
上田:はい、一番に言えるのは世のインフラ環境に伴い動画配信が普及しやすくなったことが挙げられます。アウトプットの方法としては書籍やラジオなどもありましたが、レクチャー形式で配信するにあたってYouTube動画が適切でした。
廣渡:コンテンツ的にもスライドや図解があるとわかりやすいので動画で学習できるのはとてもありがたいです。あと、字幕表示があるので1.25倍速にして効率よく視聴することができます!
上田:ベンチャーファイナンスについての配信を始めた他の理由として、社員研修を含んでいます。以前は社内でこういった会計や財務の研修を行っていたのですが、数年前から業務委託や外部の方など、誰でも境目なく弊社の社内研修を受けられる形にしていました。それならYouTubeアーカイブでより多くの人に視聴してもらおうということでYouTube配信を始めました。
廣渡:社内研修の内容を反映しているのですね。ということは視聴者は無料でガイアックスの社内研修を受けられるということですね!実際にYouTube配信を始めてみてどうでしたか?
上田:研修でしていた内容をそのまま発信しているのでコンテンツ的には迷いはないのですが、誰でも理解できるような動画作りという面では「伝え方」に試行錯誤しています。
廣渡:ガイアックスを知らない人も視聴している可能性が高いですからね。どんなことに気を付けてレクチャーを行っていますか?
上田:聞き手側の理解度を常に意識しています。視聴者のターゲット層に合わせて、レクチャーには新卒1年目の社員とインターン生に受講してもらっています。2人からの質問に丁寧に答えつつ、できるだけ身近な例を出して説明するように心がけています。
廣渡:確かに上田社長の出す具体例が非常にわかりやすいです。個人的にはバランスシートを見て信頼のある会社選びをするクイズが興味深かったです。図解や説明がわかりやすかったのが印象的でした。この記事を読んでいる皆さんも是非挑戦してみて下さい!
「バランスシートを読み解いて信頼のある企業を見分ける」動画はこちら

経営カレッジで一緒に学び成長

廣渡:2020年10月現在、会計・財務の動画が10本上がっていますが受講生の2人に変化はありますか?
上田:はい、2人の知識レベルは著しく向上しています。特にインターンのレオさんは無知からのスタートで最初はコメントは少なめですが今では鋭い質問をしてくれます。
廣渡:経営や会計の知識がなくても10本のシリーズを視聴することでしっかりと理解できるようになるのですね。
上田:はい、僕からみても受講生のあかねさんとレオさんは世の社会人と比べても圧倒的なファイナンス知識を取得しています。シリーズが完結する頃にはどうなっているのかすごく楽しみです。
廣渡:僕の様ないち視聴者も経営カレッジにアップデートされる動画を見続けて一緒に学ぶことで相応の知識レベルに達することができるわけですね!この記事を読んでいる方も経営カレッジをチャンネル登録して一緒にコツコツと学んでいきましょう!

経営カレッジ
経営カレッジ

経営カレッジのおすすめ動画

廣渡:上田社長が特別おすすめする動画はありますか?
上田:シリーズ化しているので基本は一本目の「会計基礎(1) 会計・財務とは?なぜ学ぶべきか? 財務スキルを身に付けろ!」 から観てほしいのですが、製作に一番手を込んだのは10章の「会計基礎(10) 財務諸表の関係性や連動の理解 財務諸表でどう表現するか」 です。財務諸表をわかりやすく説明するためにかなりのスライドを作成しました。
廣渡:10章は5年間における財務諸表の連動をみていく回で、特に受講生とのやり取りが増えてスピード感のある動画になっていますよね。僕も何度かスライドを見返しながら学習しました。復習要素が強かったので自分の理解度を確認しつつじっくりと視聴させてもらいました。

起業家に必要な知識・スキル

廣渡:この記事の読者は起業を考えている方や、事業運営に興味がある方が多いかと思います。上田社長が思う、今取得しておく知識やスキルを教えていただきたいです。
上田:はい、これから事業運営を進めていく人に必要なのはお金がどういう力学なのか理解することです。ファイナンスの知見をもつことで劇的に経営が楽になります。例えば、100億円の価値の会社を1億円の資金調達で作るということは、非常に難易度が高く、いわば、芸術のようなものです。ただ、30億円の資金調達で100億円の価値の会社を作ってもいいわけです。相対的に難易度は低いですし、いわば無理をせずに成功に至るわけです。経営者というのは、勝つべき枠組みを作って、しっかり勝たねばなりません。そしてこれはファイナンスの最適化を追求しないと実現しません。
CFO (法人の財務に関する業務執行を統括する役員) がいる場合は完全に任せてもいいですが、人・モノ・金に限度があるリーン・スタートアップでは経営者がコントロールしていく必要があります。
経営者がお金の力学に精通しているか否かで事業の成功確率が変わってきます。
廣渡:とにかくベンチャーファイナンスを勉強しておくことが重要ということですね。ビジネスアイデアや戦略で頭がいっぱいになってしまいがちですが、可視化しずらい財務の領域も学んでいきたいです!経営カレッジ以外でもおすすめなインプット方法はありますか?
上田:週刊のビジネス誌がおすすめです。週刊ダイヤモンドや日経ビジネスなどは週次で重要な情報を、わかりやすくまとめてくれているのでじっくり読むことができます。新聞だと即時性が強すぎるので、前後関係が省略されており、経済や財務を勉強中の人には向いていないと思います。基礎知識をつけて週刊誌で理解度を深めることをおすすめします。
廣渡:確かに毎日その日のイベントや重要事項だけインプットしているだけで、じっくり読み込んで考えるという時間はとっていませんでした。読者の皆さんも週に1回、週刊誌を読んで勉強する時間を設けてみてはいかがでしょうか!

経営カレッジの今後の展開

廣渡:最後に経営カレッジで今後どんな配信を展開していくのか教えてください!
上田:会計や財務のレクチャーのあとに、ベンチャーファイナンスを段階的にレクチャーしていきます。ベンチャーの財務の奥深くまで入っていくので更に内容の濃い動画になっていきます。他にも新規事業の立ち上げ戦略についての動画もあげていく予定です。
廣渡:新規事業の立ち上げ戦略ですか!これも起業家や事業運営者にとって必見の内容ですね。ベンチャーファイナンスから立ち上げ戦略までコツコツと学んでいこうと思います。読者の皆さんもチャンネル登録をして一緒にスキルアップしていきましょう。

Yuji Ueda
上田
廣渡

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ガイアックス廣渡裕介
学生起業後、3年で上場企業に売却。株式会社ガイアックスにてスタートアップスタジオ事業部で新規事業支援をした後に、DAO特化の事業部を開始。DAO組成運用のコンサルティング支援とツール「DAOX」を展開中。2023年には約30社の企業・自治体の支援事例あり。
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