TwitterやInstagramなどのSNSを利用するユーザーが増えるに連れ、SNSアカウントを持ちたいと考える企業も非常に増えてきました。しかし、多くの企業は効率的なアカウント運営や、成果につながる施策がわからないといった現状かと思います。そこで本記事では、数多くの企業のSNS運営を代行してきたガイアックスが、SNS運用サービスの魅力や、具体的に運用代行サービスでできることを解説します。さらに、ガイアックスの「ソーシャルメディアマーケティング事業部」が担当してきた事例も紹介しますので、ぜひ自社に置き換えて読み進めてみてください。
SNS運用サービスの魅力
近年とても注目が集まっているSNSですが、具体的にどのような魅力があるのでしょうか。SNS運用サービスには、顧客単価を下げられること・顧客が自社のファンになってくれることの2つの魅力が挙げられます。SNSが今のように熱を帯びる前の時代では、テレビ・ポスティング・足を使った営業などが主な集客経路でした。しかし、無料のSNSを利用することで商圏が広がり、ターゲティングを絞って効率的に集客ができるようになったため、広告費0でも顧客を集められるようになったのです。すなわち、スマホの画面を一日の中で長時間見る現代人に対して、企業の広告として、非常に効果的なツールといえます。また、顧客が日常的に自社が運営しているSNSアカウントに触れることでファンになり、商品のリピーターになってくれる点も大きな魅力だと言えるでしょう。つまり、多くの企業の課題である「獲得単価を下げ、生涯利益を上げる」ことを可能にできるのがSNS運用の魅力になります。
SNS運用サービスでできること
SNSの運用代行サービスは、何も「投稿を代行」するだけではありません。業種業態に合わせた商品の売り込み・運営戦略の提案・最終的なアクセス解析まで、SNS運用に必要不可欠なポイントをすべて代行して提供することができます。SNS運用代行サービスを利用することで、大きく分けて下記5つのメリットを享受できます。
- プロに運用を任せることで成功確率を高められる
- 初動に勢いをつけられる
- 外注により時間を作ることができる
- 定期的な運用ができ、継続しやすくなる
- 効果分析ができる
それぞれのポイントを順番に見ていきましょう。
プロに運用を任せることで、成功確率を高められる
SNS代行を請け負っている会社は、当然ながら「SNSのプロ」です。様々な業種業態のSNSアカウントを代行してきた実績があるため、それぞれに合わせた施策が打てることはもちろん、業界の中でベンチマークしたほうが良いアカウントの特徴なども知っています。自社で深い知見がない中で運用するよりも、SNSのプロである代行会社に依頼することで、フォロワー数の増加・商品のコンバージョン数の増加などが期待できます。
初動に勢いをつけられる
運用代行してもらうことで、初動に勢いをつけられます。仮に自社で0から運用する場合、フォロワー数を地道に伸ばしたり、伸びる投稿の分析をしたり、炎上対策をしたりなど、どうしても膨大な時間がかかってしまいます。このあたりの知見を持ち合わせている企業が運用を代行することで、効率的にフォロワーを伸ばしたりなど、本来かかっていたであろう時間を大幅にショートカットできます。
外注により、時間をつくることができる
外注により時間を作ることができる魅力もあります。企業のSNS担当者は「兼業」の場合が多く、SNSアカウントの他にも様々な業務を抱えているケースが大半です。そこを、SNSアカウントを外注することによって時間が生まれ、売上を伸ばす施策を考えたりなど、本来時間を割くべき事業に集中できるようになります。当然、SNS運用代行は「外注」になるため、完全に作業時間が0になるわけではありませんが、「面倒に感じる手間」はすべてお任せできるイメージで問題ないでしょう。
定期的な運用ができ、継続しやすくなる
自社でアカウントを運用する場合は、SNS以外が忙しくなってしまうと、SNSの投稿頻度が落ちる可能性があります。極端に低い投稿頻度はユーザーに悪い印象を与え、SNSアカウントのみならず、企業全体の評判が落ちることにつながります。しかし、SNS運用を代行してもらうことで定期的な投稿が可能になり、ユーザーを引きつけるコンテンツを発信できるようになります。他にも「単純接触効果」と呼ばれる心理学が存在するとおり、継続的な発信はフォロワーをファン化させやすくなるメリットがあります。
効果分析ができる
SNSの運用代行を依頼することで、効率的に成果を獲得するために必須な効果分析もできるようになります。フォロワー数がどれだけ増加したのかという簡易的な分析ではなく、トレンドの動きや競合アカウントの特徴を踏まえた上で分析するため、次に打つ明確な施策がわかるようになります。ガイアックスでは、代行するアカウントのレポート作成も承っているため、より具体的な代行の詳細がわかるようになっています。
炎上対策も可能
SNSの企業アカウントを運用する際、誰もが「炎上してしまったらどうしよう」という不安を抱えるのではないでしょうか。近年では特に企業アカウントの炎上が目立つようになり、一夜にして企業の信頼が損失してしまうケースもあります。しかし、炎上のリスクを0に近づけることは難しくありません。発信担当者以外の社員もチェックを行うなど、事前対策をしっかりと行うことで炎上を防ぐことが可能になります。「企業アカウントで炎上を防ぐために必要なこと【事前対策こそ命】」では、炎上を防ぐ方法や、万が一炎上してしまった際の対応方法をまとめていますので、本記事と併せてご覧ください。
SNSの運用代行を依頼するデメリットとは
自社が目指す成果を達成しやすいメリットがあるSNSの運用代行ですが、押さえておくべきデメリットも2つ存在します。
- 人件費以上の外注費がかかる場合があること
- ユーザーとの距離感が遠くなる場合がある
それぞれのデメリットと併せて、対策方法もご紹介します。
人件費以上の外注費がかかる場合がある
運用代行はアウトソーシングですので、当然経費がかかってきます。もちろん、自社で運用する場合は自社の人件費がかかるため、結果的に考えれば「コストダウン」するケースも少なくありません。しかし、代行を依頼するSNSが1種類のみ、投稿頻度が少ない場合などの小規模代行では、割高になってしまう可能性があることも事実です。そのため、SNSの運用代行を依頼する場合は事前に明確な目標や戦略を立て、ある程度大きな規模での依頼をしたほうが、より費用対効果が高くなると言えるでしょう。
ユーザーとの距離感が遠くなる場合がある
SNS運用を代行する企業は、当然ながら自社の社員ではないため、顧客の属性や性質を自社以上に理解しているわけではありません。そのため、「丸投げで依頼」をしてしまうとユーザーとの距離感が遠くなり、結果単なる情報発信アカウントにしかならない可能性も考えられます。SNSでは、ユーザーとの距離感を縮めることが非常に重要になるため、定期的に打ち合わせを行い、自社の魅力をより引き出してくれる投稿になるよう、代行会社と手を取り合いましょう。依頼した初期の頃は打ち合わせ等の業務が増えて大変かもしれませんが、長期的に見て、より恩恵を受けられる依頼になることを優先するべきです。
SNS代行会社を選ぶ際に重視するポイント
SNS代行会社は多く存在しますが、どの代行会社に依頼をするか悩まれる方も多いかと思います。SNS代行会社を選ぶ際に重視するポイントは、基本的に下記の3つを押さえておけば問題ありません。
- 依頼予算内での施策の選択肢が多い
- 運用代行してきた実績が明確であること
- 複数のSNS運用に強みを持っていること
なお、これらの内のどれか1つを満たしていれば良いわけではなく、可能であれば3つすべてを満たした代行会社に依頼しましょう。まずは、上記3つのポイントを順番にご説明します。
依頼予算と施策のバランス
SNSの運用代行には、投稿の代行・文章制作・コメント監視・レポート作成など、様々な作業が存在します。当然、依頼する予算内で代行してくれる施策が多いほうがメリットが大きいですから、必ず予算と施策のバランスを確認するようにしましょう。例えば、ガイアックスでは下記のような運用代行サービスの流れを設計しています。
- ヒアリング:ビジネスモデルや事業内容など
- 戦略設計:ターゲットペルソナ設計・活用するSNSの選定など
- 施策実行:キャンペーン運用・SNSOrganic運用など
- 改善施策提案:分析レポート作成・コンテンツ編集会議など
依頼できる業務を細かく分けているため、ピンポイントでアウトソーシングしていただくことも可能です。
運用代行してきた実績が明確であること
SNSの運用代行は、成果を出すために依頼するものです。そのため、より実績を出している代行会社に依頼することが望ましいでしょう。また、代行してきた業種業態・商品の幅が広い代行会社のほうが、自社の商品にマッチした施策やノウハウを持っているため、より成果を出してくれる安心感や信頼感があります。
複数のSNS運用に強みを持っていること
最後に、依頼する代行会社がどのSNSに強みを持っているかを確認することも大切です。代行の依頼を検討している段階では、Twitter・Instagram・Facebook・LINEと多くのSNSがある中で、どのSNSが自社に一番適しているのかがわからない方も多いかと思います。さらに、最近だと、YouTubeやTikTokといった動画の広告もあります。そのため、複数のSNSに強みを持っている代行会社を選ぶことで、自社に適したSNSを提案してくれる他、より効果の高い施策を思案してくれるメリットがあります。また、現代ではマルチメディア戦略(クロスメディア戦略)という言葉が注目されているとおり、複数のSNS・媒体から自社に興味をもたせることが重要になっています。複数のSNSに強みを持っている代行会社に依頼することで、時代の流れに乗ったビジネスも展開できるようになるでしょう。
SNS運用代行サービスの事例と実績
ここからは、ガイアックスのソーシャルマーケティング事業部が代行を担当した事例と、実績をご紹介します。
SNS運用代行サービスの事例
ガイアックスが担当した運用代行サービスの事例を、Twitter・Instagram・Facebookの3つのSNSにわけてご紹介します。
- Twitter(スナック菓子の製造販売会社様):キャプションと画像をかけ合わせた画像を投稿・オウンドメディアの記事をSNS向けにリライトなど。
- Instagram(画報の制作会社様):インフルエンサーを集めたデプスインタビューの企画・実施など。平均保存数2.3倍アップ。
- Facebook(外資系家電メーカー様):投稿時間の改善・トンマナ設計。エンゲージメント率2.7%→4.2%に向上。
なお、Twitterのサービスでできることは、「ツイッターのコンサルティングサービスの紹介【法人向け/求人あり】」にて掘り下げて解説しました。
SNS運用代行の実績
ガイアックスは「adish」というグループ会社と連携したオペレーション体制があり、リアルタイムでのコメント返信・監視が可能です。クライアント様に合わせたコミュニケーション設計・運用が提案できる他、炎上リスクを速やかに察知し、防ぐことも可能です。また、自社開発ツールでデータの収集と分析、戦略設計まで行えるため、SNS運用を一気通貫して支援することができます。こういった背景を踏まえて、ガイアックスではコンサルから運用まで、過去9年間で500社を超える取引実績がある他、国内最大級のSNSマーケティング情報発信メディア「ソーシャルマーケティングラボ」を運営しています。こちらのメディアは月間100万PVを超えています。
ライター:伊藤仁(@jinblog_jin)