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管理職こそ率先してリモートワークを使うべき!- 家族の介護をしながら正社員として働く/ICTソリューション事業部 高野竜二 -

最終更新: 2023年11月9日

「働き方を含む社会の課題や組織の新しい在り方を探ること」をミッションに掲げるガイアックスでは、男性の育児休暇やさまざまな理由で在宅勤務をする社員が多い。今回は、介護離職後に社員として復帰し管理職としてリモートワーク制度を利用する、ICTソリューション事業部のグループリーダー高野竜二さんにお話を伺いました。介護をしながら働くコツや在宅勤務をしながら組織としてどう生産性を高めていくかの秘訣も必見です!

ガイアックスではどのようなお仕事をしているのか教えてください。
外部のクライアントのメディア運営やシステムを構築するプログラミング、さらにエンジニアたちの統括マネジメントを行っています。
現在、ご家族の介護をしながら正社員として働いているとのことですが、具体的にどのような勤務スタイルなのでしょうか? 
数年前に義母が倒れたため介護が必要になって。一度は退職して、他社にも身を寄せましたが、やはりうまくいかずで、一段落して、フリーで働けるようになった頃、ありがたいことに会社から「戻ってこないか」と声をかけてもらって。今は週に1~2度、自宅でリモートワークをしながら、その他の日は基本的に会社に出社して正社員として管理職の仕事を行っています。

高野竜二
高野竜二

介護離職という社会問題について思うことはありますか?
まさか、自分が介護を理由に退職するなんて考えてもみませんでした。今、年間で介護離職する人が10万人近くいるということも自分が経験して初めて知りました。でも、親が生きている限り、誰しもいつかは直面する問題ですよね。まして、仕事や子育てに奮闘している40代に「介護」というミッションが増える。それは想像以上に大変でした。到底自分ひとりで解決できるものではありません。もし自分がそうなったらどうするか、今住んでいる地域でどんなサービスがあるのかなど、他人事と考えずに事前に考えておくことは大切だと思いますね。
この勤務スタイルにたどり着いた経緯は?
一度離職したときは会社がまだ「仕事が人についている」働き方で、個々が抱える案件が多い状態でした。たとえば自分しかわからない商談に急に行けないとなると迷惑がかかるし、外部とのやりとりが多く発生する僕の部署では在宅勤務の制度を利用する人がいなかったので、自分で「無理だ」と考えて退職しました。でも、僕の退職をきっかけに、会社が「子育てや介護と併用しながら働ける制度」を真剣に考えてくれて。僕が部署の中では第一号としてその制度を利用する形で、社員として復職させてもらったんです。今では、社員がやりたいこと、叶えたいことを実現しやすいオープンマインドな会社になってきたと思います。
この勤務スタイルになって何か変わりましたか?
僕自身が無理をしないようになりましたし、家族や仕事のチームとより一層コミュニケーションをとるようになりましたね。会社にいない日もある分、チーム内での進捗共有はもちろん、人と人との信頼関係の大切さを感じています。それは介護をする家族間でも同じこと。奥さんやヘルパーさん、親戚家族らと情報を共有してコミュニケーションをとりながら進めていかないと、誰かに負担が集中してしまいますからね。
また、会社にいるときは、あえて部署とは違う階のオープンスペースで打ち合わせをしたり、チャットを使わず対面して話すようにしたりと、積極的に会話を増やすよう心掛けています。
最後に介護をしながら働く人たちにメッセージを
絶対に一人で抱え込まないこと! これは僕が一度退職したときに身をもって経験したことですが、一人で「無理だ」と諦めたり、抱え込んでは何も解決しないんです。勇気を出して家族に、周りの人に、会社に相談してみてください。「介護をしながらでも働きやすい環境をどう整えていくか」。これはこれからの日本社会全体が取り組むべき課題のひとつだと思っています。インターネットサービスを通して、体験者の僕だからこそできる何かができたらいいなと思っています。

高野竜二

高野 竜二(たかの りゅうじ)

デジタルコミュニケーション事業部 ICTソリューション事業グループリーダー システム開発エンジニア。ガイアックスでは、企業へのデジタルマーケティング支援のためのwebメディアの開発やクラウドサービスの提供、シェアリングエコノミーに特化したパッケージシステム開発等を担当。


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