2020年10月に大学2年生でインターン入社した田中 嶺吾(たなか れいご)さん。入社後は人事支援チームでの仕事を経て、スタートアップスタジオ事業部が運営する起業家教育プログラム「起業ゼミ」を担当したのち、同事業部マネージャーに就任。意思を持って次々と新しいことに挑戦しながら着実に力をつけていく姿勢が認められ、2023年1月からは経営会議メンバーとして選出されました。田中さんの使命を紹介した記事では、「新たな“世界”との出会いを創造し、生きることを楽にする」という想いで仕事に取り組んでいるとお話いただきました。ガイアックスでのさまざまな経験を経て、現在の田中さんはどのような景色を見ているのでしょうか?田中さんの現在と、これからの展望についてお聞きしました。
インターン入社から約2年、大学4年生で事業責任者・経営会議メンバーに抜擢
ーーガイアックスに入社してから、どのようなお仕事を経験されましたか?
まず最初に、ガイアックスのポテンシャル採用(新卒採用)の業務に携わりました。ビジネス職の採用では短期インターンシッププログラムを企画したり、通年での採用計画や方針を経営会議でプレゼンさせてもらったり。エンジニア職ではハッカソンの企画、面接や選考といった採用業務を経験しました。
その後は、スタートアップスタジオで中高生を対象とした起業家教育プログラム「起業ゼミ」を担当しました。
中高生の頃から教育領域に興味があったこともあり、人事と起業ゼミの仕事を兼務しながら、段階的にスタートアップスタジオに異動しました。
ーー以前の記事でも、「起業ゼミは使命とつながっている」とお話されていましたよね。
そうですね。それまでの期間は、働くことを通して自分にできることを増やす修行期間だと捉えていましたが、起業ゼミはまさに自分自身がやりたいことだったので、身につけたものを活かしていくタイミングだと思いました。
起業は一見ハードルが高く、難しそうだと思われることが多いですが、起業ゼミを通して「自分にもできるかも」という体験をしてもらいたい。「新たな世界との出会いを創造し、生きることを楽にする」という自分の使命を体現していくプロジェクトだと思って取り組んでいました。
ーー現在はどのようなお仕事をされていますか?
2022年6月からはスタートアップスタジオ事業部のマネージャーに就任し、起業ゼミだけでなく、投資前の起業家支援や投資、メンバー育成なども担当しています。
また、12月からはGRiD事業部責任者としてNagatachoGRiDの運営に取り組みながら、2023年1月からはガイアックスの経営会議メンバーにも選出していただき、ガイアックスの経営にも携わっています。
これまでの僕はガイアックスというプラットフォームを「使う側」でしたが、経営会議メンバーになったことで、今度はそのプラットフォームを「つくる側」になりました。誰かが整えてくれた舞台の上で動くだけではなく、この舞台をさらに価値ある状態にすることに直接携われるようになったのはとてもありがたいですね。
目標は「2024年までに執行役員」。“挑戦できる環境”を活かしきり、より大きな課題に取り組んでいく
ーーガイアックスでの経験を通して、田中さんにはどのような変化がありましたか?
具体と抽象の行き来の頻度が多くなり、かつそのスピードが早くなってきたと思っています。ガイアックス入社前に創業直後のスタートアップで1年間働いていたのですが、そのときはとにかく実務ができるようになることを目指して、がむしゃらに取り組んでいました。他方で、ガイアックスに入社してからは、経営との距離が近くかつ経営視点を持って働くことが求められるので、実務をしながら「ガイアックスの経営戦略から逆算してどんな人材を採用すべきか」「その事業ドメインでNo.1を取るためにはどうしたら良いか」といった抽象的な事象や大きな課題について頻繁に考えるようになりました。
上司である管さんから、以前「優秀な経営者は具体と抽象の行き来の回数が多くかつそのスピードが早い」と教えていただいたことがあって。そういう意味では、経営者として必要な力がついてきたんじゃないかな、と思っています。
ーー目線が変わり、より大きな課題に目を向けるようになったのですね。そろそろ大学卒業が迫っていますが、ご自身の進路に迷ったことはなかったのでしょうか?
実は、周囲の人たちが就活していた頃に、このままガイアックスに居続けるかを迷った時期がありました。
そのときは、「どうすれば自分自身がより大きなインパクトを社会に与えられるか?」と考えて、このままガイアックスに居続けるか、ガイアックスの投資先のスタートアップに入るか、ガイアックスとは関係のないスタートアップに入るかの3つで悩んでいました。
でも、自分の適性を考えたときに、僕は自分の力でゼロから立ち上げるよりも、「既にある組織に入って課題を発見・解決したり、新たな事業を創ったりするほうが向いているのではないか?」と思いました。
それなら、ガイアックスのなかで自分が提供できる価値を高めるほうが、より自分にフィットする形でスピーディに成長できるのではないか……と考えていて。ちょうどその時期に開催されたガイアックスの全社合宿を通して、会社と自分は目指している方向性が近いと再確認できたし、会社自体を「いいコミュニティだな」と実感したことでより気持ちが固まりました。
ーー最近では新たな目標ができたとお聞きしました。
はい。合宿をきっかけに、「ガイアックスをよりよい組織にしていきたい」そして「自分自身もっと高い山に登りたい」という想いが芽生え、「2024年までにガイアックスの執行役員になる」という目標を立てました。
肩書きにこだわりがあるというより、ポジションが変わったり、自分のできることが増えることで、関わる人や見える世界が変わることにおもしろさを感じているんです。
最近だと、スタートアップスタジオの事業に関連して、ガイアックスの社外取締役である藤田 隆久さんとお話させていただく機会があり、藤田さんの描く社会像や経営者に対する向き合い方に大きな刺激をいただきました。
GRiD事業部責任者にアサインされたのも、「執行役員になる」という目標を公言したことで、新たな挑戦の機会をいただけたのかなと思っています。
「こんな生き方があってもいい」。“人の真の豊かさ”を探究し、人生の選択肢を体現する
ーー田中さんから見て、ガイアックスにはどのようなメンバーが集まっていますか?
ガイアックスのみなさんは、それぞれの人が経営者としてのマインドが強いと思います。自分の使命に基づいて仕事をしていて、自分の働き方や暮らし方も自分で決める、「人生の経営者」だと感じています。また、その経営スタイルが本当に人それぞれで、画一的ではないのがおもしろいですね。
僕は仕事をするなかで、いろいろな人を巻き込みながら意思決定することを意識しているのですが、さまざまな考え方に触れることで多くのことを学ばせてもらっています。
ーー最後に、今後の展望についてお聞かせください。
自分自身がさまざまな世界に触れながら、ガイアックスを通して「真の豊かさ・新たな豊かさ」を体現できるような事業をつくり、会社全体を盛り上げていきたいです。
個人化が進み、かつ複雑化された現代社会では、「生きること」のハードルが高くなっていると感じているのですが、僕は漠然と「人はもっとシンプルに、楽に生きられるのではないか」と考えていて。
「経済成長=豊かさ」に代わる新たなパラダイムが求められているいま、シェアリングエコノミーやDAOが、「真の豊かさ」を探るヒントになる可能性が高いのではないかと考えています。
だからこそ、その探究のプラットフォームであるガイアックスを若者がチャレンジできる場として発展させていくために、まずは自分自身がガイアックスの経営に対して取り組んでいきたいです。