こんにちは!Gaiax Bardsの中津です。
私たちガイアックスは、“使命で動く” というPhilosophy (経営哲学/企業理念) を持っています。
使命で動くとは、世の中の課題を自分ごととして捉え、ビジョンや問題意識を打ち出し、ムーブメントを生み出すことで社会を巻き込み実現すること。
そんなガイアックスメンバーの様子を連載で紹介していく「使命で動くシリーズ」、ご覧ください!
今回インタビューしたのはGaiaxの労務チーム。
Gaiaxは、テレワーク・ワーケーション、複業(ダブル正社員、起業)などはじめ、多様な働き方をメンバー自らが生み出している組織です。
多様な働き方においては、いかにメンバーが主体性を発揮し、自律的にキャリアを設計し能力を開発していける環境を整えるかが鍵となっています。
そのような文化・組織づくりに関わっている労務担当の中枝さん、小暮さんのおふたりにインタビューをしました。
中枝 有
2006年Gaiax入社。総務、中途採用を経て、2008年から労務を担当。みんなが気持ちよく働く場をつくる「親戚のおばちゃん」になりたい!入社時に0歳だった娘は現在中学3年生。
小暮 伯房
2012年Gaiax入社。Gaiaxの各グループ会社の労務を担当。社会保険労務士の資格を所有し、前職でも労務に従事。趣味は、ウォーキングとスポーツクラブで体を動かすこと!
「結果を出すにはどうしたらいいか」一人ひとりが考えた結果、働き方が多様化している
中津 Gaiaxの働き方には、どんな特徴がありますか?
小暮 Gaiaxは、一人ひとりが自分らしく働くことができる環境を作る動きが特徴ですね。数年前から、Gx独自の攻めた働き方改革が加速していて、最近では「W正社員」、「家を捨てた管理職」など、珍しい社員の働き方に注目が集まるようになってきました。
中枝 そうですね。働き方改革は会社の大切にしている考え方に基づいて行われるため、会社ごとの特徴があります。
Gaiaxの場合、上田さんが「いろんなことを効率よくするにはどうしたら良いか」という考えを持っています。例えば、2時間の通勤時間をスキルアップのための勉強時間に充てるなど効率的に過ごしているのならば良いが、通勤することによってストレスを抱えるなど非効率な時間になるのであれば変えた方が良い。
つまり、ただ「何でも好きなようにして良い」という自由ではなく、「効率よく結果を出せるようにするにはどうしたら良いか」という考えに基づいた働き方改革を進めています。
中津 効率的にみんなが働けるようにするために労務で挑戦してきたことには、どんなことがありますか?
小暮 例えば、自転車通勤は取り組みのひとつです。
違法駐輪や交通事故など、自転車に関するトラブルは多く、基本的に自転車通勤は認めていない会社が多いです。でもGaiaxでは、「やってみよう」となった。駐輪場の確保や保険加入の徹底、自転車利用のルール決め、メンバーのものと判断するためのステッカーの配布、駐輪場の利用方法の徹底など、いくつもの工夫を行いました。このように何年もかけて実現している制度もたくさんありますよ。
前例がないならどうやってできるかを考え、やってみる
中津 「やってみよう」という攻めの姿勢は、Gaiaxの“使命で動く”姿勢と共通していますね。他にもありますか?
中枝 Gaiaxには、働く拠点を海外にしているメンバーがいます。それは会社として出張しているわけではなく、自ら働く場所に海外を選んで働いています。普通だと、「前例がないから、、、」と制度化や管理運用に尻ごみをして、却下する会社も多いと思います。
でも、海外でも国内のリモートワークでも、チームと連携が取れていて、クライアントに対しても期日を守った仕事ができていて、社内で必要な処理ができれば、問題ないですよね?私たちは、「何が重要か」をきちんと見極めるようにしています。法律で定められている最低限のルールを守れていれば、逆に定められていないことは現場判断に任せられているとも言えます。だから一概にNoと言うのではなく、柔軟で、多角的な物の見方をして、どうやったらできるかを考えています。
中枝 W正社員の事例も、そうした柔軟な考え方から実現しました。たまたまGaiaxも相手の企業のどちらも、「正社員=フルタイムの人」という考えをしている会社ではなかった。つまり、正社員はこうでなくてはいけない、と明確に法律で定義されてはおらず、正社員=何か?は会社ごとの決めの問題なのです。そこで、もう一方の企業の労務担当者と連絡を取り、業務ボリュームの多い方が社会保険等の加入を巻き取る形で運用を進め、日本初の『W正社員』という働き方が実現しました。
中枝 複業が認められているGaiaxは、両方を雇用契約にするのではなく、片方が業務委託契約であることを推奨しています。両方が雇用契約だと、給与や勤怠の管理がどちらの会社にとっても大きな負担になるためです。もちろん、働きすぎて倒れてしまっては元も子もないので、過重労働になっていないか?のケアはとても大切です。
小暮 そうやって落とし所を決めて進めていきます。競合にならない程度の近い業種でリソースが足りない会社で、ベースになる会社を決めて、戦力シェア、人材シェアができたら面白いよね。
中枝 こうしたやりとりや、落としどころを見つけるまでに頭を悩ませたり、事例を調べたり、社労士等に相談することは正直面倒くさいことなので、しないで済むならしたくないという考えの会社も多いと思います。
でも私たちは、不可能じゃないならやってみたい!前例がないことは手探りだし難しいけれど、実現させていく過程はとても面白いです。
労務チームの使命はGaiaxメンバーの健康と幸せを守ること
中津 一人ひとりのメンバーが自分らしく働くことができる環境をつくっている労務チームの「攻めの姿勢」の土台には、どんな考え方がありますか?
中枝 Gaiaxに惹かれて集まってきているメンバーは、とても面白く気持ちのいい人たちです。だから労務チームは、Gaiaxに集まってきた人たちにハッピーな仕事の仕方、働き方をしてほしいと思っています。この環境によって困っている人を救ったり、働く上での不満や困りごとを吸い上げて解決したりしています。
組織の中で私たち労務は、縁の下の力持ちです。みんなをとにかく下で支え、転んだり倒れたりしそうな人を引っ張りあげる。そして頑張っている人たちの背中を押す姿勢を大切にしています。
小暮 Gaiaxが合わないといって辞める分には仕方ない。避けたいのは、メンバーが不満や困りごとを溜めて体調を崩してしまうこと。メンバーに話しかけてみて、未然に防ぐことができるようにと気をつけています。メンバーが健康であれば会社も健康ですからね。
中津 仕事をする中で、おふたりが大切にしている個人のミッションはありますか
中枝 私は、メンバーにとって ”親戚のおばちゃん” のような存在でいることですね。人生の経験者としても会社の先輩としても、大きいコミュニティの一員として親戚のおばちゃんのような気持ちでみんなに接しています。
労務担当なので、入社手続きでメンバーと出会ってから卒業するときまで、決して悲しいさよならにならないよう、ずっと繋がっていく、そんなコミュニティをつくっていけたらいいなと思っています。
小暮 中枝さんが親戚のおばちゃんなら、僕は情にもろい頑固おやじですかね(笑)オフィスがGRiDに移転してからは複数のフロアでメンバーが仕事をするようになったので、メンバーの顔が見えづらくなった分、用があったついでにできるだけ色々なフロアを回って、みんなとコミュニケーションをとるようにしています。
自由な発想を持って人を大切にするGaiaxをつくり続ける
中津 おふたりとも数社を経験してのGaiax入社ですが、Gaiaxの特徴はなんでしょうか?また、労務担当として気をつけていることはありますか?
小暮 これまでいくつかの会社を経験してきましたが、こんなに人を大切にする会社、自由な発想を持って働ける会社は初めてでした。だからこそGaiaxのメンバーを正しい道に導くことも私たちの責務だと思っています。会社を守り、いい会社であり続けるために、物事をきちんと行う重要性を伝えていきます。そして私たちは、頭でっかちになるのではなく、経験を活かして、臨機応変に何にでも対応していきます。
中枝 人を大切にするっていうのはGaiaxのコアですね。例えば、出産や育児、あるいは介護などで職場を離れるとき、どの事業部も「休んで戻っておいで」と暖かく送り出すという一択しかないのが素晴らしいと思います。労務担当として、「知らない」ことでの不利益や間違った選択が起きないように、活用できる制度は最大限に活用して、みんなの不安や負担を少しでも減らして、誰もが仕事を続けて行ける環境を提供してあげたいと思っています。
中津 Gaiaxの労務ならではのやりがいや面白さは何ですか?
中枝 思いもよらないことがいくらでも起こる会社なので、なかなか平凡な日々はありませんが、手探りしながら新しい働き方をつくっていくのはとても面白いです。それから、他の会社なら段階を踏んで上長承認を取らなければならないようなことでも、かなり大きなスケールで運用を任せていただけていることで、仕事にスピードが出ますし、逆に自分の責任も重くなることが大きなやりがいかな。
小暮 物事の原点に立ち返り、枝を伸ばしながら肯定的なことや否定的なこと、両方を考えながら選択肢を探しています。物事には良い面も悪い面も必ずあるので、良いね!だけでは進まないように気をつけながら、ぴったり合う選択肢を見つけるのは楽しいですね。
中枝 キャリアのある人に経験値とスキルを活かしてもらい、さらに知見を広げながら、新しいことをどんどん進めてくれる人と一緒にGaiaxをつくっていけたら嬉しいです。
中津 中枝さん、小暮さん、インタビュー、ありがとうございました!
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