「自由すぎる」「起業家輩出企業」などと言われているものの、未だ正体不明な企業・ガイアックス。ガイアックスは一体どんな会社なのか。皆さんの疑問にお答えするべく、代表の上田がガイアックスについて語る動画シリーズ『LEADER INSIGHT』の第八弾を記事化しました!
第8弾のテーマは『報酬も仕事内容も自分で決める マイルストーンセッション』
ガイアックスには、社員を管理するという考えはなく、社員の活躍を邪魔しないというカルチャーがあります。自律的な働き方・生き方を促すために、仕事内容だけでなく、報酬さえも自分で決めるのがガイアックス流。そんな独自の目標設定・評価制度である「マイルストーンセッション」について、ガイアックス代表の上田が語っています。
ぜひ、ご覧ください!
ガイアックスに興味がある方は、以下より採用募集ページをご覧いただけます。オンライン座談会からも、ガイアックスメンバーへ疑問を直接ぶつけることが可能です。ぜひお気軽にご参加ください。
»ガイアックス採用ページ
ガイアックスには、メンバーを管理するという考えはなく、メンバーの活躍を邪魔しないというカルチャーがあります。自律的な働き方・生き方を促すために、仕事内容だけでなく、報酬さえも自分で決めるのがガイアックス流。そんな独自の目標設定・評価制度である「マイルストーンセッション」について、ガイアックス代表の上田さんに語っていただきました。
マイルストーンセッションとは?
メンバー各自が、自分の人生のゴールを基軸に自分の仕事内容・報酬について考え、チームの責任者や経営陣に話す場・時間のことをマイルストーンセッションと呼んでいます。これはガイアックス独自の目標設定方法であり、評価制度でもあります。
基本的には、四半期に1度のセッション形式で実施されています。四半期が始まる前に、次の四半期で自分が取り組む仕事内容と成果目標について、いくつかのケース、たとえば、ベストケース・ノーマルケース・ワーストケースで設計しておき、報酬についても実際の成果に紐付ける形で設計します。そして四半期終了後、自分の待遇や報酬について誰も評価を行うことなく、事前に宣言しておいた内容と実際の成果を照らし合わせて自動的に報酬を決めるという仕組みで運用されています。
»ガイアックスの「マイルストーンセッション」
マイルストーンセッションを実施する上で重要な「3つのポイント」
マイルストーンセッションを効果的に実施するためには、3つの重要なポイントがあります。
- 長期的な視点から考える
- 後からの評価が必要ない「評価レス形式」
- 報酬は自分で決める
①長期的な視点から考える
セッション自体は四半期ごとに行いますが、次の四半期だけのことを考えるのではなくて、まずは長期的な目標を考えた上で、四半期の計画に落とし込むことが大切です。ガイアックスメンバーは、大きなことを成し遂げられる方が集まっていると信じています。だからこそ、長期的な視点で考えることを大切にしてほしいと考えています。
また、仕事のことだけではなく、自分の人生をどう生きていきたいのか、人生において何を成し遂げられたら自分は幸せなのかを念頭に考えてほしいと思っています。人生と仕事は密接に絡み合っているからこそ、自身の人生について深く考えた上で、仕事の計画を立ててもらえたらなと。人生に注ぐエネルギーが、そのまま仕事に流入していく形がベストです。
自分の人生の目標やプランが定まっていない状態もよくあることだとは思いますが、今の自分が考えていることの現在地を再認識する機会を持つことは少なくとも大切ですので、ぜひ定期的に考える習慣をマイルストーンセッションを通じて身につけてもらえたら嬉しいです。
報酬に関しても、長期的な視点で考えるとブレなくなります。四半期で達成したことに対する評価は議論が分かれますが、例えば「事業責任者として年間3,000万円の利益を出せる人材」に対する報酬水準には相場感があるため、その水準から大きくはブレません。長期的に見て、「自分がどれぐらいの人材になりたくて、今どこにいるのか」という視点で考えてみてください。
②後からの評価が必要ない「評価レス形式」
はっきり言って、世の中の報酬水準はめちゃくちゃです。「正しい報酬の水準」なんてものはありません。
また、報酬について揉める場合も多いと思いますが、揉める原因は絶対的な金額についてではなく、「自分がしたことが評価された・されない」で揉めているはずです。上司がいい・悪いと評価を下すから、揉めるのです。そこでガイアックスでは、あらかじめ本人が計画を組んで、誰がどう見ても結果が明らかな形にすることで、周りや会社がわざわざ評価をする必要が生まれない設計にしています。
各自が事前に組む計画の書き方で重要なポイントは、「14日以内に自分の工数の30%以内でできるように」などと数字に落とし込むことです。「〇〇の業務をスピーディーに対応できるようになる」といった表現だと、どのような結果かが具体的でないため人によって評価が分かれてしまいます。数字に落とし込むことが難しいという声もありますが、誰が見ても成果が明確な状態に自分の仕事を落とし込むのは、あなたの仕事です。自分の目指している水準や基準を明確でズレないようにするのは、自分のためです。
別に数字に落とし込まなくてもいいのですが、その前提で「自分が出す成果を明確にはしないが、報酬をこの数字まで上げるべきだ」と主張するのはおかしな話ですよね。言い換えれば、「自分の人生において、仕事では大体これぐらいの経験ができればOK」という曖昧な目標にしてもらってもいいけど、「それなら報酬が曖昧に決まっちゃっても大丈夫だよね」という話とも言えます。
自分が評価レスな書き方ができているかのチェックは簡単で、人に評価された内容に納得いかないと感じている場合には、評価レスな書き方になっていないはずです。評価レスになるまで具体的に書かれていれば、周りの評価を気にする必要は本来ありません。
③報酬は自分で決める
報酬を自分で考えたり、宣言したりするのは難しいと感じる方もいるかもしれませんが、社会人として、自分の仕事の成果と報酬がどう連動するかを理解していて当たり前です。それを理解していない状態は、イチゴ農家が「このイチゴがいくらで売れるか全くわからない〜」と思いながらイチゴをつくり続けているようなもの。
もし報酬水準がわからないなら、転職活動をして相場を知るのもいいでしょうし、自分のチームの採用活動に参加してみて報酬水準を知るという手立てもあります。
会社としては、みなさんに稼げる人材になってほしいのです。みなさんには、高い報酬額で他の会社に引っ張られてしまうような、引く手数多な人材になってほしいですし、そういう人材がたくさんいる方が会社としては安心です。
マイルストーンセッションに対して疑問を抱かれること
「本人がやりたいこと」と「会社がやってほしいこと」が違う場合は?
そもそもガイアックスのメンバーは、自分がやりたい仕事しかやらないはずなんですよね。会社としても、やらされ仕事はパフォーマンスも発揮できないはずだし、やってほしくないです。本人がやりたい仕事をやるからこそ、結果が出るものだと考えています。
多くの会社が直視していない事実だと思うのですが、メンバーはいつだって会社をやめられるわけです。だから、会社がメンバーをコントロールするなんてそもそも不可能なんです。
ガイアックスでは、本人がやりたい仕事に取り組んでもらうために、社内公募制度もあるし、社外副業もOKだし、社内副業もOK。カーブアウト制度という独自の制度もつくっていて、本人がやりたいことで事業をつくって、その事業で独立することすら推奨しています。こんなにたくさんのオプションを用意しているのに、本人がやりたくないことを会社の都合でやらせるというのはありえないですよね。
もしも、現時点で「本人がやりたいこと」と「事業部として本人にやってほしいこと」が違うとした時には、本人がやりたくないことを会社都合でやらせるための説得をするのはなく、その人のライフプランがひっくり返るぐらいの熱量で事業の目指すミッションや仕事のやりがいを伝えて説得してほしいです。
低い目標を掲げて、高い報酬を求める人は出てこないのか?
マイルストーンセッションでは、自分の人生目標から考えることを本当に大切にしてほしいです。自分の大切な人生をどう生きたいのか考えると、この1年、この四半期がとても大切に感じられるはずです。自分の大切な時間を何に使い、その時間でどんな成果を出し、その成果に対してどのような報酬が妥当なのかを考えてください。
自分の人生をどう生きたいのかを考えずに「いかにたくさんの給料をもらえるか」だけを考えると、低い目標に対して高い報酬を求めたりする人も出るかもしれないですが、「そんなことをしてあなたは幸せになりますか?」という話です。
仮に、そういう人が100人のうち1人いたとしても、正直に言うと会社としては痛くも痒くもないです。ただ、「その人が働ける年数の貴重な1年をそんなことに費やしていいのかな〜、かわいそう、残念」という気持ちでいっぱいですね。
なぜガイアックスでマイルストーンセッションを実施しているか?
僕自身が自分で会社を立ち上げて社長をすることで、ありとあらゆることに自分で決断ができていることに快感を覚え、とても満足しているからです。僕の仕事や人生に対する満足度がまさにそこにあるので、「僕が食べている最高のお菓子をみんなに配らない理由はない」と考え、ガイアックスでもこのようなカルチャーや制度を大切にしています。