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自由で教えない。だからこそ育つ。これは企業も学校も同じ
先生と企業人の交換留学

最終更新: 2023年11月9日
木村 智浩

ガイアックスの木村です。前回のガイアックスに交換留学に来られた学校の先生のインタビューの次は、ガイアックスから学校に交換留学にいった経験についてインタビューで答えさせて頂きました。

ガイアックスは、 経済産業省「未来の教室」実証事業の「新しい「教職員向け研修サービス」の実証」として採択された株式会社教育と探求社の 「先生と企業人の交換留学プログラム『Exchange For Education』」に参画しています。
2020年1月、ガイアックスの社員2名が一週間ドルトン東京学園に、そして、ドルトン東京学園の先生お二人がガイアックスという交換留学を行っています。
そこで、ガイアックス社員がドルトン東京学園にいってきた感想を聞きました。

どうしてこのプログラム「先生と企業人の交換留学プログラム」に参加されたのですか?

木村:企業間の交換留学は、IT業界のエンジニアにおいて行われており、そんな機会があれば、他の会社の仕事のスタイルを学びたいと思っていました。
とはいえ、まさか学校との交換留学があるとは思っていませんでした。こんな機会おそらく人生で滅多にないですし、さらに、話題の経産省の「未来の教室」の取り組みで、先進的な学校とご縁を持てるのはありがたいことだと思い参加しました。

ガイアックス日比、ドルトン東京学園の先生、ガイアックス木村
左から、ガイアックス日比、ドルトン東京学園の先生、ガイアックス木村

Q.交換留学前のドルトン東京学園については、どんなイメージを持たれていましたか?

木村:事前に先生方とお話しさせていただいたら、先生たちはSlack、Trelloを使っていると、IT企業じゃないか!と驚きました。2019年開校の新しい学校とはいえ、まさか学校の先生が私たちと同じツールを使っているなんてと驚きました。
ただ、先生たちは、「普通の学校なので、もっと飛ぶ抜けて、もっとやりたいことをやっていきたい」とおっしゃっておられ、先進的とはいえ、新しくて、IT活用しているくらいの一般的な学校のイメージでいました。教科書を使って学んでいくような学校のイメージです。
Q.そのドルトン東京学園は、交換留学を経て、どのようにイメージは変わりましたか?
木村:まさか、こんなにも生徒に主体性を持たせようとしているなんてと思いました。教科書をベースに進めるのではなく、テーマをもとに、生徒が調べたり、作業をしたりして、作品、成果物を作っていく。その探究活動の結果、学びができている。そんなスタイルです。先生の話を聞いて、それを覚えるじゃないんです。活動しているうちに楽しくて、結果として学んでいたという感じです。
英語の授業では、Quizlet.comや、Kahoot!というゲームアプリをスクリーンやPCを使ってクラスの中で英単語のゲームをします。これが面白くて、見学していた僕もスマホで参加しちゃいましたが、熱くなって、単語を覚えよう!となるんです。
そんな遊びからはじまります。そのときの授業は、自分が生まれてから今までの写真をもとに動画をつくろう、そして、そこに英語の文章の字幕をいれる、そんな動画製作です。生徒たちはこれが楽しいと言っていました、動画製作が。結果として、英語のスクリプトをつくるときに、前回学んだ過去形を使うことで、過去形の作文の練習になる。こんなスタイルの学習なんです。

学校の授業時間 撮影:ドルトン東京学園
ドルトン東京学園の授業時間の教室風景

Q交換留学中に、先生へのインタビュー機会をがあったそうですが、インタビューで印象的であったことなどはありましたか?

木村:見た感じしっかりされた先生方ですが、お話しを聞いてみるとかなり面白いし、熱い。既存の学校ではなかなかできなかったことをやりたいという情熱を持たれています。今までのお仕事ぶりにも感動しますが、目指されている世界が、従来の学校の概念におさまらないものでした。
ガイアックスととても似ていると思いました。ここまで目指している世界観が近いとは思いいもしませんでした。どれだけ、生徒に伸び伸びと、自由に、熱中して取り組んでもらえるか。どんなスタイルもありで、正解はない。だからこそ、熱中できるし、伸びていく。そんな強い想いを持たれていることが特徴でした。

学校でのインタビュー 左:ガイアックス 木村 撮影:ドルトン東京学園
学校でのインタビュー 左:ガイアックス 木村 撮影:ドルトン東京学園

Q.交換留学を経て、ご自身の中での変化などありましたら教えてください。

学校が目指されていることも、ガイアックスが目指していることも、自分が目指しているものも、ものすごく似ていました。それだけに、同じような想いを持っている人が、どんどんチャレンジされている。その思いに触発されました、信じた道を走っていこうと。
また「正解はない」という想いを感じましたし、私もその場にて、様々な出来事から「正解がない」ということはわかりました。すべて正解なんです。だからこそ、どれだけ他人のことを理解しようとするかです、人を信じることからすべてが始まると思いました。

学校で打合せ 左から:ガイアックス 日比、木村、先生 撮影:ドルトン東京学園
学校で打合せ 左から:ガイアックス 日比、木村、先生 撮影:ドルトン東京学園

Q.最後にドルトン東京学園のみなさんへのメッセージがあればお願いします。
木村:ドルトン東京学園の良さを知っていただくことは、ガイアックスの良さ、成熟した民主主義を知っていただくことに通じます。僕にとっては他人事ではありません。先生方や生徒が熱中し楽しまれることが世界を幸せにしていくと思います。
生徒のみなさんの活動の手段やフィールドにガイアックスを使ってもらえたら、もっと社会が面白くなっていくと思っています。先生、子どもたちと議論したり、プロジェクトを進めたりして、共に一緒に学び合える場をつくっていけたらと思っています。

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Exchange For Education
1. ドルトンの先生がみたガイアックス「できるかどうかじゃない、やりたいか、どうなりたいか」
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木村 智浩
2004年4月にガイアックスに新卒入社。営業、新卒採用、経営企画などを経て、企業向SNS事業の立ち上げから国内シェアNo.1獲得に従事。その後、コンタクトセンター運用改善、ネット選挙事業を経て、現在はチーフカルチャーオフィサーに就任。モンテッソーリ教育や自然農などオルタナティブなアプローチを探求する四児の父。
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