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「社員、やめました」。業務委託へシフトしたメンバーの本音4選

最終更新: 2023年11月10日

近年、副業解禁やリモートワークの普及により、働き方の選択肢は以前に比べて格段に増えました。多様な個性や能力を発揮するためには、ライフステージに合わせた働き方が欠かせません。

2016年に日本でも出版され話題にもなった世界的ベストセラー、リンダ・グラットン著「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略」でも、新しい働き方が描かれています。自律的に100年続く人生を主体的に歩む選択肢として、年金崩壊や産業構造やエコシステムの変化に適応するには、多様な人生の選択肢を持ち、複数の仕事を同時に行う「ポートフォリオ・ワーカー」があるというものです。最近では社員が自ら業務委託契約に切り替え、専業フリーランスの道を選ぶメンバーが増えつつあります。

なぜ、安定の象徴のような「社員」という立場を手放し、業務委託契約へと切り替えたのでしょうか?今回は、実際に業務委託になったメンバーに、業務委託契約へ切り替えた理由やメリットについてお聞きしました。

ガイアックスに興味がある方は、以下より採用募集ページをご覧いただけます。オンライン会社説明会からも、ガイアックスメンバーへ直接、疑問をぶつけることが可能です。ぜひお気軽にご参加ください。
» ガイアックス採用ページ

今回は、業務委託契約へ切り替えたこちらのガイアックスメンバー4名を紹介します。

1.将来を見据えた勉強のために 廣山晃也(ひろやま こうや)
2.個人での仕事を増やす働き方 千葉憲子(ちば のりこ)
3.自由な働き方の先にあったもの 木村智浩(きむら ともひろ)
4.クリエイティブに仕事する組織へ 原田祐二(はらだ ゆうじ)

1. 将来を見据えた勉強のために 廣山晃也

Koya Hiroyama

ブランド推進室・WEBマーケティング担当
ブランド推進室にて公式メディアの運営を担当。過去にはオンライン配信事業の立ち上げ、マーケティング担当者も経験。2022年はクリプトに注力中。地方移住した岐阜で、観葉植物に囲まれながら仕事をしている。
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法人向けのWEBマーケティング支援に携わっている廣山さん。
入社した2020年の時点で開業しており、2021年は社内副業(個人事業主)として、ライブ・コミュニケーション事業部から業務委託でマーケティングの仕事を受けていました。
会社員兼個人事業主として2年間ほど活動してきましたが、2022年4月からは会社員を手放し、いまは業務委託(個人事業主)一本です。

ーー業務委託契約に切り替えたのはなぜですか?
廣山 挑戦したいことと時間配分が毎月変化し、社員という形だと調整が難しいと感じるようになったからです。
というのも、僕は2021年の10月頃から、今でいうWeb3(ブロックチェーン技術を活用した分散型ウェブの世界)がくるということを確信し、それまで以上に情報収集に時間を使うようになりました。
ブロックチェーンが社会に与える変化は、仮想通貨にとどまらず、将来的にはあらゆる信頼性を代替していくと思うので、この波を逃したくないなと思って。
とはいえ、契約を月単位や週単位で調整するのはさすがに困難だと判断して、「業務委託なら成果物で報酬が決まるのでシンプルになるだろう」と考えました。

クリプト(Web3)の専門性が高まれば、ガイアックスを含めて関わってくださる方々へ還元できるものも大きくなるので、契約形態を変更して挑戦してみようと思っています。

ーー業務委託に切り替えるのにおすすめなのは、どのような人だと思いますか?
廣山 自分の活動方針を自分で決められる方かなと思います。
何を仕事にして、どうやってその仕事を獲得するのか、どのような変化が起こる可能性があって、変化したときはどう対応するか。
すべてを自分で意思決定する必要があるので、誰かに決めてもらいたい人だと難しいかもしれませんね。

ーーこれからのライフビジョンについて教えてください。
廣山 今後は、自分自身もクリプトの社会実装に関わっていきたいです。
イーサリアム(*1)が生み出したスマートコントラクトは、「インセンティブ革命」に繋がりました。
これまでの「労働 to Earn」以外の「X to Earn」を生み出し、Xにはこれまでの社会では経済活動に組み込めなかったような要素が入る可能性があります。
いままでの社会では疎かにされていたものが別の価値を持つ機会になるので、非常に注目しています。

(*1)イーサリアムとは、分散型アプリケーションやスマート・コントラクトを構築するためのブロックチェーン・プラットフォームの名称、及び関連するオープンソース・ソフトウェア・プロジェクトの総称。

2. 個人での仕事を増やす働き方 千葉憲子

​​管理部社長室長・XTC Japan事務局担当・Otell渉外担当責任者
ITシステムの営業と営業企画を経て、2018年 よりガイアックスに転職。社長室業務、社内外が交わる仕組みづくりなどの仕事を行う。また新規事業部でワーケーション関連の事業「Otell」を立ち上げ中。My purpose は「人と人を繋ぎ、新しい価値を生む触媒になる」。
»プロフィールページはこちら

2022年5月1日に業務委託に切り替えた千葉さん。
ガイアックスでの仕事以外にも、以前から活発的に複業もさていてました。長野県塩尻市の特任CCO(Chief Communication Officer)や日本ワーケーション協会の公認ワーケーションコンシェルジュ、そのほかにもイベントの企画・運営などに携わり、幅広く活躍されています。

ーー業務委託契約に切り替えたのはなぜですか?
千葉 これまで以上に自分の仕事やキャリアに時間を使ったり、挑戦したいことが出てきたからです。

ここ数年、個人でお仕事の相談をいただくことが増え、(社員としての仕事もあるため)お断りせざるを得ない場面も増えてきていました。
私はそもそも「正社員は安定している」とは思っていませんでしたし、ちょうど子どもが2人とも小学校に上がって少しずつ手の離れてきたタイミングということもあり、個人のお仕事を増やすチャンスかなと思って業務委託に切り替えたんです。

また、新規事業に関わったり、社長室で経営に関わらせていただくなかで、わがままな働き方をさせてもらいながら「正社員として雇用は保証してください」というのも違和感があると思っていたんですよね。

とはいえ、雇用形態が変わっただけで、それ以外はあまり変化していないと思います。
業務委託だから責任が軽くなったということもなく、仕事への向き合い方もまったく変わりません。

ーー業務委託に切り替えるのにおすすめなのは、どのような人だと思いますか?
千葉 複数の仕事を同時に進めることもあると思うので、マルチタスクを楽しめる方だといいかもしれませんね。

ーーこれからのライフビジョンについて教えてください。
千葉 VUCAな時代なので長期のライフビジョンはあえて持っていません。代わりに、そのときに「やりたい!やるべき!」と思ったことに即挑戦できる余白を常に残した状態にしておきたいと考えています。

3. 自由な働き方の先にあったもの 木村智浩

Tomohiro Kimura

チーフカルチャーオフィサー
2004年4月にガイアックスに新卒入社。営業、新卒採用、経営企画などを経て、企業向けSNS事業の立ち上げから国内シェアNo.1獲得に従事。その後、コンタクトセンター運用改善(現、アディッシュ社)、コーポレートブランディング業務を経て、現在はチーフカルチャーオフィサーとして全社行事等を担当。モンテッソーリ教育や自然農などオルタナティブなアプローチを探求する四児の父。
»プロフィールページはこちら

2004年入社の木村さんはガイアックスの仕事以外にもさまざまな活動をしており、その自由すぎる働き方から、2021年5月に業務委託へと切り替えました。
業務委託へ切り替えたことをきっかけに、「本当に自分がやりたいことをやっていこう」という前向きな気持ちでお仕事をしているのだそう。
木村さんの社外での活動や今後のライフプランについては、以下の記事をお読みください。
» こんな働き方もあり?ガイアックスメンバーのユニークな働き方4選

ーー業務委託契約に切り替えたのはなぜですか?
木村 一言で言うなら、仕事の種類の多さがゆえにやむなく切り替えました。
僕は部署を跨いでの仕事も多く、さらに社外の仕事もやっていたので、会社からするとマネジメントしづらかったんじゃないかと思うんです。ここまで自由にやっていくのだとしたら、いまの法律上では業務委託契約にするしかないところまで来たので、正社員からは外れました。

とはいえ、当初は会社をクビになったような気持ちにも正直なりました。もちろん、ガイアックスとしてはそういう意図はないんですけどね。
こうした経験を通じて、「それだけ自分が会社というものに依存してたんだな」と気づきましたが、いまでは「本当に自分がやりたいことをやらないと」というポジティブな気持ちを持っています。

ーー業務委託に切り替えたことで、どのようなメリットがありましたか?
木村 税金や社会保障について早いうちから理解できるのはメリットだと感じています。
業務委託となって働くことで、自分で税金などの知識を付けていくことが必要となります。
世の中には、個人事業主・フリーランス・ひとり会社の税金に関する書籍や漫画はもちろん、最近ではYouTube動画もあるので、業務委託化は税金について学ぶよい機会になると思いますね。

また、自分が本当にやりたいことは何かを改めて考えて、やりたいことに基づいて仕事を選択できるのもメリットだと感じています。
いずれくる退職の前に、若いうちから個人で仕事を受ける経験をすることで、自分の人生を考えたり、仕事の幅が増えたりなど、キャリア自律(*2)を通じていろいろな経験が得られますよ。

(*2)働く個人が自らのキャリアについて主体的に考え、自らのキャリアに責任を持ち、自らキャリア形成に取り組んでいる状態のこと。

ーー反対に、デメリットはありましたか?

木村 現状の社会保障制度では、個人事業主・フリーランスについて、未整備なものが多いことがデメリットだと思っています。仕事の発注元となる依頼主も、雇用と業務委託の違いについて社会保障含めて知識を持っている方が少ないのが現状でしょう。
今後は業務委託の働き方が増えていくと思うので、多くの人が業務委託という働き方の理解を高めていく必要があると感じています。

ーーガイアックスの働き方の変化についてどんな想いをお持ちですか?
木村 社員でなくても、引き続き、ガイアックスの持つミッションやフィロソフィーへの共感は一切変わりません。会社の行事にも参加しますし、開催もしてます。
そして、ガイアックスのミッションをなんとかして実現したいからこそ、会社の状況や短期的なことに左右されず、トコトンやっていくには、自由度は高ければ高い方がいいかもしれません。

時代とともに、ガイアックスの掲げるミッションの重要性は増すばかりです。それを社員だけが頑張るのではなく、雇用形態関係なく、多くの人が実現に向けて取り組んでいる、組織を超えたコラボレーションが起こるようになってほしいですね。

4. クリエイティブに仕事する組織へ 原田祐二

aini事業責任者
神戸大学卒業後、2014年4月にガイアックスにエンジニアとして入社し、2年間技術開発部にて社内基盤システムの開発を担当。2016年に旅のシェアリングエコノミーサービスTABICAにジョイン。
»プロフィールページはこちら

CtoCで体験シェアサービスを提供している「aini事業部」は、2021年8月にブランドリニューアルを行い、ブランド名を「TABICA」から「aini」へと改称しました。
働き方においては、事業責任者自ら業務委託での働き方を実践し、全メンバーの業務委託化など、ガイアックスの中でもユニークな働き方を推進しています。

ーー事業責任者が率先して業務委託契約へ切り替え、全メンバーの業務委託化を進めた背景にはどのような考えがあったのでしょうか?
原田 業務委託化を進める理由は、フリー・フラット・オープンな組織づくりに必要だったからです。

私たちは、働く人にはその才能と創造性を爆発的に発揮してほしいと考えています。
ロボットやAIができない「人だからこそ価値を発揮できるクリエイティブな仕事」が求められる現代では、労働の定義を変えていかなければいけません。
「どこからどこまでが仕事で、どこからどこまでがプライベートの時間なのか」と、作業している時間だけを切り取って仕事と定義する価値観では、クリエイティブなものを創造することは難しくなりつつあります。

そうした背景から、ainiが旧来の価値観によって構築されたルールに則ることは難しいと判断しました。

ーーメンバーの業務委託化を進めることで、どのようなメリットがありましたか?
原田 主に2つのメリットがありました。
1つは、しっかりと会社のミッションやカルチャーにフィットした人しかいない筋肉質な組織をつくることで、個人と会社の双方にとっての無駄なコストを削減できることです。
一般的な会社では、10〜20%の人はパフォーマンスを発揮できていないそうです。しかし、その10〜20%の人も頑張っていないわけではないと思うんです。
そうした人たちは、ただその会社のカルチャーやビジネスモデルにフィットしておらず、結果的にパフォーマンスを発揮できていないだけではないのかなと。
その状態のまま会社に居続けるということは、その人にとっても会社にとってもハッピーな状態ではありませんよね。
それなら、スパッと辞められるような組織体系である方が、お互いにとってよいのではないでしょうか。
もう1つのメリットは、中間管理職のコスト削減です。
人を管理するためだけに割いているコストを削減し、手を動かす人たちに還元することで、人の育成や働きやすい環境整備により大きく投資をすることができます。

人に管理されるのではなく、フリー・フラット・オープンな環境で、自分で自分をマネジメントし、自分の責任は自分で取る。
そんな自由と責任の思想が組織体系の根底にあります。

ainiの業務委託化のより詳しい背景や、報酬・社会保障費の考え方については以下のブログでご覧いただけます。
» 「夢中」でつながり、夢中の輪が広がる。ainiが実現させようとしている世界

編集後記:
今回は4名のメンバーに話を聞きましたが、状況は違えど、どの方も自分の「やりたいこと」を追求していった結果として、契約形態の変更があったのだとわかりました。
ガイアックスでは新卒の6割が起業し、ジョインする人の多くは「挑戦できる環境」や「自由に働き方を選べる環境」を求めているので、「業務委託化」という選択肢が出てくるのは自然なことなのかもしれません。

インタビュー・ライティング:黒岩麻衣

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ガイアックスでは新卒・中途採用の他、学生の長期インターンシップを行っています。フルリモートで海外や地方で働くメンバーや、新卒1年目から事業責任者になるメンバーも少なくありません。様々な関わり方ができるガイアックスをのぞいてみませんか。

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