ガイアックスの木村です(Facebook|Twitter|Note)
世の中では、ティール組織など、会社のあり方の変化が話題になっていますが、同様にガイアックスも独自の変化が進んでいます。ガイアックスグループって一体何なんだ? それを考えていくのも皆さん含めた僕ら自身ですが、代表の上田さんがお話ししてくれました。
以下、私的メモです。なお社員総会はオンライン配信含め公開してますので、興味ある方は、Gaiaxをフォローください。オフィスも開放されているので、ワンクリックで登録して入れます。
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2020年1月、年始の社員総会GaiaKitchen。株式会社ガイアックスは会社なのか?どうなっていくんだ?
そんな疑問が高まってきている中でのガイアックス代表上田さんのお話。以下私的メモの前半。なお社員総会はオンライン配信含め公開してますので、興味ある方は、Gaiaxをフォローください。オフィスも開放されているので、ワンクリック登録で入れます。
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◆イベントページ
社外公開≪GaiaKitchen≫ガイアックス社員総会 ソーシャルイノベーション
会社のありかた:カーブアウト・コミュニティへ
上田:いくつか質問頂いていたこと中心に今年の方針の表明もかねて話したいと思います。まず、年々謎が深まる会社のあり方についてお話ししたいと思います。
ガイアックスグループのあり方としては、そもそも会社としては各事業部においてカーブアウトしてもらって結構ですよ、また議決権を放棄することもOKですよとしています。ガイアックスが議決権ガイアックスは議決権を放棄することで、会計上は連結から外れます。
これについては投資家さんから、何を考えているのか?とよく質問いただきます。
私たちガイアックスは、投資に対するリターンを失いたいと思っているわけじゃない。投資に対するリターンを最大化したいと思っています。
当たり前ですけど、ガイアックスが議決権をもっていないほうが結果を出せるはずですよね?みなさん。制約があるよりも、制約を外したほうがうまくいくと考えている、そりゃそうだ!って思いますよね。だから、利益を最大化するために議決権を放棄しているんです。
ガバナンスという観点で、経営陣の個人的なベネフィット、報酬、ストックオプションについては株式会社のお作法に則ってやっています。一方、投資をしているガイアックス以上に、その事業の会社を運営するみなさんは、どうすればよくできるか、利益、社会的インパクトについてどう出すのかは、みなさんが一生懸命考えてくださっているので、議決権、増資も含めてお任せしています。どんどんインパクトを爆発させていってくださいとお願いしています。創業メンバー、経営メンバーの思う想いを最大限生かしてほしいと思っています。
何よりもそのメンバーがおれの時間、命を懸けてやっているんだということで、この時間が一番貴重で、それに思いっきり突っ込んでいることについて何か文句を言える立場ではないかなと思っています。なので、今後もカーブアウトは進んでいくでしょうし、どんどんグループとして薄れていくのかなと思っています。
ただ、いくつかガイアックスのカルチャーとして考えていただきたいことがあります。
一つは、何のための仕事をやっているのかということをもちろん経営陣、できればメンバーも含めて感じて考えてやってほしい。楽にやろうではなく、何の使命で我々は存在しているのか、自分自身が生まれてきた使命は何のか、それをじっくり考えて取り組んでほしいと思います。
「使命で動く」という、ガイアックスのフィロソフィーを大切にやっていってますが、それは大切にほしいなと思っています。
何が長期目標なのか、何が個人としての長期目標だったんだっけ?そこを大切にしてやっていってほしい。これはカーブアウトしようが、しまいが大切にしてほしいです。
次に、ガイアックスグループとしてシナジーをだしていけるかについてです。ガイアックスグループの方向性、ガイアックスグループの社会的インパクト、これは「人と人をつなげる」というところについては濃いところには、お金を出していく。それは良し悪しではない、距離の話かなと思っています。
売上か社会的インパクトか、このバランスは? これは一市民としてどうするのか? これは僕ら自身が作っています。社会をどうデザインするのか?資本市場に投資する皆さんが決めています、経済成長と地球のバランスも。投資に対してどんなリターンを出す経営者を選ぶのかは投資をする皆さん自身です。
たとえば、株主マーケットから利益を出せと言われて、化学調味料をたくさん使うという方法もあります。一方で、そこまでは使わず健康的なものを提供することを最重要にしてということもできます。
そんなように社会をつくるのは私たちなんですが、それよりもガイアックスグループをどうデザインするのか? これは社会デザインよりももっと身近な話でこれも同じです。
あるべき姿からデザインしていく。そこで、今大切にしているのは「使命で動く」を第一にしている、働き方として。安定した雇用で提供することを第一義においていない。使命で動くことを大切にしています。
結果として、人を管理しない、ティール組織。ちなみに、会計原則的には、管理しているところを連結にいれます。ティール組織になると、管理しないとなると連結外になります。連結外が増えるのは当たり前です。
何を目指しているのかに基づいて、やっていく。その観点があること、それを色濃く持つことで社会に存在させてもらえるし、できるし、プレミアも付く。さっきも言ってましてよね、ライフイズテックさんのケース。私たちがこういうことをやっていくんだ、そこに命をささげげることによって、われわれの存在がみえてくるんだと思います。
会社のあり方 一人ひとりの働き方・QCPの活用
※QCPとはガイアックスのクォーター・コーチングプログラム。
詳細:「報酬も、生き方も、自分で決める――キャリア自律を支える目標管理制度」
上田:いろんなリソースの中で、何を一番失ってはならない貴重なものか。これはみなさんのこの一年、みなさんの時間が一番重要です。他のことは話は小さい。みなさんにおいてはみなさんの時間が重要なわけです。僕にとっては僕の時間が重要なのと同様に。それを何に使うのかがもっとも重要なわけです。だから、働かなくて一番損するのはみなさんです。
でも、働きたくても思う存分働けないという法律もあります。
ただそれを解除するための戦術についてはガイアックス管理部が全力をあげてサポートします。会社をつくり社長になってもらう、業務委託契約にする、いろんなかたちでサポートしますので、遠慮なく相談してください。
だからこそ何に時間を使うのかを毎日、せめて四半期ごとに考えてください。クォーター毎にQCPがあります。これの主役はみなさん自分自身です。マネージャーは主役でもなんでもないです。だから、コーチングしなくてもいいです、自分自身で自分のことを考えればよいです。自分が使っている時間はこれでよいのか?自分が何をしたいのか?と考えてほしいです。
悔いのない人生とは?これはえてして、考えれば考えるほど、やっぱり社会に大きなソーシャルインパクトを残したいというのがメインになると思います。売上、利益もあげたいと思うのもある。はずかしくない利益をあげつつ、それ以上に社会的インパクトをあげたいと思うのではないかと思います。それを誰にいわれるのでもなく、それを誰の承認を得るのでもなく、みなさん自身が皆様の中に誓いを立てて突進してぞという気持ちになってもらいたいと思います。そういう意味では会社グループという点についてはゆるくなっていくのかなと思います。
(後半は、業績・業績目標・株価、今後の成長戦略、経営や質疑について。後日UPします。)
◆本内容と近いテーマで、より詳しく分かるインタビューがこちら。
- 「入りやすく」「卒業しやすい」環境をつくろう”などユニークなメッセージがたくさんあります。
https://bizhint.jp/report/390204 - 「ティール組織」の切り口での嘉村さん、ETIC.宮城代表との対談書き起こしはこちら。
https://www.gaiax.co.jp/blog/teal-organization-report-2/ - 「ティール組織」著者のフレデリック・ラルーさん、サイボウズ青野さんとの対談も面白い。
https://logmi.jp/business/articles/322104 - シェアリングエコノミー時代、企業の役割は「従業員のライフプラン」を支援すること
https://bizhint.jp/report/390204 - 『「ティール組織」これからの新しい組織論・強い組織の在り方 〜ガイアックスからみる、組織のパラダイムシフト〜』 「こころざし!2019」対談レポートVol.2
https://www.gaiax.co.jp/blog/teal-organization-report-2/ - 出入り可能にすることで“想いのある集団”ができる ガイアックス上田氏の組織論
https://logmi.jp/business/articles/322119
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