Facebookで、企業アカウントを作成して自社の認知度を高めたいと思っていませんか?
個人でアカウントを作った経験はあっても、企業アカウントを作成した経験のある人は少ないでしょう。
Facebookの企業アカウントの場合は、配信する目的やターゲットを明確にするなど、運用のポイントを抑えないと、認知度の向上には繋げられません。
そこで本記事では、Facebookで企業アカウントを作る際に意識すべきことを紹介します。
本記事を読めば、Facebookで企業アカウントを作成する方法や認知度を向上させる運用方法のポイントが理解できるでしょう。
Facebookページを利用するメリット
まずは、Facebookページ(企業アカウント)を利用することで生まれるメリットを解説していきます。
具体的には、以下の9つです。
- 低コスト
- 相互コミュニケーションが取れる
- 投稿が簡単
- 拡散できる
- ファンになってもらいやすい
- 分析できる
- 荒れにくい
- 広告の種類が豊富
- 複数名で運用できる
上記を抑えることで、企業がFacebookページを運用する理由がわかるようになるでしょう。
それでは、1つずつ紹介していきます。
①低コスト
Facebookページの作成には、費用がかかりません。
個人アカウントと同じように、無料で全ての機能を利用できます。
もしプライベートSNSを作成して情報発信をする場合、高額な費用が必要になります。
そのため情報発信に、Facebookページが非常にお得であるといえるでしょう。
また、マーケティングの予算が絞られている中でも、Facebookページは利用しやすいです。
しかし、従業員に運用や管理をしてもらう場合、人件費がかかってしまうことは理解しておかなければなりません。
無料で企業アカウントが作成できるのは、Facebookを使用することの大きなメリットでしょう。
②相互コミュニケーションが取れる
見にきてくれた人や、企業のファンになってくれた人と、相互的にコミュニケーションが取れます。
なぜならFacebookには、「いいね!」やコメントを残す機能があるからです。
企業の投稿に対して、見にきてくれた人がコメントを残し、そのコメントに対して返事をしてあげたとします。
コメントを残した人は、企業と交流している感覚を得られ、企業のファンになってくれる可能性があるでしょう。
Facebookを利用して相互的にコミュニケーションを取ることで、ファンを増やせるようになります。
③投稿が簡単
シンプルな操作で簡単に、Facebookページへの投稿ができます。
個人用のFacebookと、操作方法に大きな違いはありません。
普段からTwitterやInstagramの運用をしている人であれば、すぐに操作できるようになるでしょう。
ウォールにポストするだけで、写真やリンクを付けて投稿ができますし、メルマガやブログと違って、長々と文章を書く必要もありません。
SNSをチェックしていて、長くて難しそうな文章が出てきても、その企業のファンでない限り読まないでしょう。
Facebookにおいては、文章は短くてわかりやすい方が、読まれやすいのです。
簡単な操作で気軽に投稿できるのが、Facebookの良いところです。
④拡散できる
Facebookに投稿した内容は、拡散されてたくさんの人に読んでもらいやすいでしょう。
なぜなら、Facebookには「いいね!」やシェア機能があるからです。
企業が投稿した内容をファンが見てシェアをした場合、シェアをしたファンのフォロワーにも、企業が投稿した内容を見てもらえる可能性が出てきます。
シェアが連鎖的に起これば、企業がFacebook上にアップした内容が、急速に拡散されるでしょう。
Facebookの拡散力を上手に利用することで、企業の認知度を一気に上げられるようになります。
⑤ファンになってもらいやすい
Facebookは、見てくれた人がファン化しやすいプラットフォームです。
「いいね!」やシェアをするために、メールアドレスや電話番号などの個人情報を入力する必要がありません。
多くの自社のサイトでは、個人情報の入力が必要になりますが、手間になることは避けられてしまいます。
気軽に「いいね!」やシェアをしているうちに、企業のことをさらに知りたいと思うようになり、ファンを増やすことに繋がっていくのです。
Facebookページを利用することで、気軽にファンになる人を増やしていけます。
⑥分析できる
Facebookでは、フォロワー数の変化やどのようなアクションをしたのかなどの細かい動きを分析できます。
Facebookにはインサイトという機能がついており、マーケティング業務にも役立てられるでしょう。
「いいね!」の件数や、投稿した内容へどのような反応をしたのかなどが簡単にわかるような機能がついています。
分析を繰り返し、投稿内容やタイミングなどを工夫していくことで、SNSマーケティングができるようになり、よりたくさんの人と繋がれるようになるでしょう。
⑦荒れにくい
Facebookは他のSNSに比べて、炎上しにくいです。
荒れにくい理由としては、実名制であることが大きな要因でしょう。
匿名でなんでも書き込みやすいTwitterに比べると、暴言や傷つけるようなコメントはとても少ないです。
ただし、企業に対する誹謗中傷がウォールに投稿される例もあります。
自社に関する投稿は、定期的にチェックしておくことをおすすめします。
Facebookは荒れにくいので、安心して利用できるでしょう。
⑧広告の種類が豊富
Facebookで利用できる広告は、種類が豊富です。
なぜなら、広告の魅せ方が何種類もあるからです。
下記に、Facebookで利用できる広告の種類をまとめています。
- 写真+テキスト
- 動画+テキスト
- ストーリー形式
- messengerへの広告
- カルーセル形式
- スライドショー形式
上記の広告形式で、様々な位置に広告を配置できます。
読んでもらいたいターゲット層を分析して、分析の結果に伴って広告を出すことで、たくさんの人に広告をクリックしてもらえるようになるでしょう。
⑨複数名で運用できる
個人アカウントは本人しか運用できませんが、企業アカウントの場合、複数人で運用ができます。
企業アカウントの場合、個別のIDやパスワードがないからです。
Facebook運用担当の部署を作って、担当者の何名かで運用していけば、より戦略的にSNSマーケティングができるようになるでしょう。
複数名で組織的にFacebookページを運用していくことで、ミスをするリスクを減らしながら、効率良くファンを増やしていけます。
Facebookの個人用とFacebookページの違い
Facebookの個人用とFacebookページの違いを、下記の表にまとめてみました。
個人用 | Facebookページ | |
---|---|---|
プロフィール | 名前・性別・国籍など | 企業情報 |
友達 | 友達申請できる | 友達申請できない |
メッセージ | 送信ができる | 受信と返信のみ |
アカウント | 一人に一つ | 複数作成できる |
個人用は誰にでも友達申請ができますし、コメントや「いいね!」も自由に行えます。
しかしFacebookページの場合、企業のアカウントという定義であり、メッセージもこちらから自由に送れません。
しかしアカウントは複数作成できるので、様々なアプローチ方法で企業の認知度を高めていけるでしょう。
Facebookページの作成方法
ここからは、Facebookページの作成方法を紹介していきます。
具体的には、以下の6つの項目ごとに説明していきます。
- 個人アカウントを作成しよう
- 非公開設定をしておこう
- ビジネスマネージャを設定しよう
- 管理人の設定と権限の追加をしよう
- 公開する前に投稿しておこう
- 告知しよう
それでは、項目ごとにみていきましょう。
①個人アカウントを作成しよう
まずはFacebookの、個人アカウントを作成しましょう。
個人アカウントがないと、Facebookページは作成できません。
Facebookページの管理者となる人が、自分の個人アカウントからFacebookページを開設するようにします。
個人アカウントが作成できたら、作成画面から出てくる案内にしたがって進めていけば、誰でも簡単にFacebookページの作成ができるでしょう。
②非公開設定をしておこう
Facebookページを作成すると「公開」の設定になっていますので、「非公開」に設定しておきましょう。
投稿が何もない状態で他のユーザーが閲覧すると「このFacebookページ、活動しているのかな?」という疑問を持たれかねません。
人によっては「この企業怪しそう・・」という印象を持ってしまい、悪い印象を払拭できない可能性もあります。
Facebookページを作成したら、投稿をする前にとりあえず非公開設定にしておくと良いでしょう。
③ビジネスマネージャを設定しよう
ビジネスマネージャを利用することで、広告の管理や手間を大きく削減できます。
なぜならFacebook広告の作成や管理を、チームで共有しながら進めていけるようになるからです。
もし複数の広告アカウントを運用していた場合、ビジネスマネージャを利用すると、広告アカウントごとに管理者を設定できます。
また、ビジネスマネージャにログインするだけで、紐付けられた広告アカウントを開けるようになります。
Facebookで広告を配信していく予定であれば、ビジネスマネージャを設定しておくと、手間を減らせるようになるでしょう。
④管理人の設定と権限の追加をしよう
Facebookページをチームで管理する場合、管理人を追加したり権限を設定できます。
ビジネスマネージャを使用することで、簡単に管理が可能です。
主に、以下の役割ごとに権限が与えられています。
- 管理者
- 編集者
- 広告管理者
- モデレータ
- アナリスト
それぞれの役割によって、ページの編集ができる人や、メッセージの送信ができる人などが決まります。
チームで管理していくのであれば、誰が何を行うのかが明確になることによって、組織的に運用できるでしょう。
⑤公開する前に投稿しておこう
Facebookページを非公開から公開に変更する前に、何か投稿をしておくことをおすすめします。
ふとFacebookページを見に来て、企業に関する情報が入っていると、ファン化してくれる可能性が高まるでしょう。
企業アカウントをクリックしてみたけど、何も投稿がなかったのですぐに離脱されてしまうようでは、チャンスを逃しているといえます。
Facebookページを公開する前に、見にきてくれた人の関心を集めるような投稿をしておきましょう。
⑥告知しよう
Facebookページを作成して、企業のファンを増やしていくためには、告知が欠かせません。
告知をせずにFacebookページを作成しただけでは、Facebookページをチェックしてくれる機会は少ないでしょう。
有料で、Facebook広告を出して告知するのはもちろん有効です。
しかし、無料でも告知方法はたくさんあります。
例えば、プレスリリースを出して、メディアに取り上げてもらえば大きな成果が得られるでしょう。
また、すでに他の自社のプラットフォームに登録している人向けに「Facebookページを作りました!」と案内をするだけでもチェックしてくれる人はいるはずです。
ファンを増やすためには、Facebookページの作成と、告知をセットで行いましょう。
Facebookページの運用方法のポイント
Facebookページを運用する際のポイントについて、説明していきます。
以下の3点を抑えればFacebookページによって、企業のファンを増やせるようになるでしょう。
- ターゲットを明確にする
- 有益な情報や価値を提供していく
- フォロワーと双方向なコミュニケーションをとっていく
- ベンチマークを探す
- 運用ルールを決める
それでは、1つずつ確認していきます。
①ターゲットを明確にする
発信するターゲットを、明確にしましょう。
ターゲットを絞らずに発信した投稿よりも「どんな人に向けて発信しているのか」をはっきりした方が良いです。
ターゲットを明確にすると、読んだ人が行動に移したくなるような、心に響く投稿ができます。
例えば、投稿を読んでもらう相手の下記項目は想定しておくと、Facebookページを通してファンが増えやすいです。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 住んでいる場所
- 所得
ターゲットを絞らずに発信すると、読み手は「自分にとって役に立つ発信じゃない」と興味を示してもらえないでしょう。
発信するターゲットを明確にして、読み手が行動に移しやすいような投稿をしていきます。
②有益な情報や価値を提供していく
読者にとって、有益だと思える情報や価値を発信していくことを心掛けましょう。
読み手は、自分にとって無益だと思う投稿には関心を持たないです。
例えばFacebookページの内容が会社の社員紹介だけであったり、投稿者の近況ばかりを述べていたら、読みたいと思えるでしょうか?
自分にとって役に立つ商品の紹介であったり、お得な情報の配信がされている方が読みたくなるはずです。
読者にとって、有益だと思えるような情報を、意識して配信していくようにしましょう。
③フォロワーと双方向なコミュニケーションをとっていく
FacebookページなどのSNSでは、フォロワーと双方向でのコミュニケーションが重要です。
双方向なコミュニケーションを取ることで、ファンが定着したり、さらにファンが増えるようになります。
投稿した記事に対してコメントをしてくれた場合、そのコメントに対して丁寧に返信をしてあげましょう。
相互的なコミュニケーションが取れることで、企業に対して親切心を覚え、さらに好きになってくれるきっかけになります。
さらに、コミュニケーションが活発なFacebookページには、人が興味を示しやすいです。
楽しそうなFacebookページには人が集まり、さらにファンが増えるでしょう。
Facebookページでは、フォロワーと双方向なコミュニケーションを取ることで、ファンを増やしていくことにも繋がります。
④ベンチマークを探す
自社と似たようなコンセプトで発信しているFacebookページを探し、チェックしておきましょう。
なぜなら、発信内容を参考にしたり、ベンチマークが発信していない内容を調査できるからです。
もし発信する内容に困ってしまった場合、ベンチマークの過去の投稿を参考にアレンジして、発信すると良いです。
また、ベンチマークも発信していない内容の投稿ができれば、自社のファンを大きく取り込むことができるきっかけになるでしょう。
ライバルでもあるベンチマークを探すことにより、業界における社内の認知度も向上させられます。
⑤運用ルールを決める
Facebookページを運用していくに当たっての、ルールを決めていきましょう。
運用ルールが決まっていないと、アカウントの統一感が出ません。
発信する文章の語尾であったり、投稿する時間帯などをSNS運用グループ内でルール化しましょう。
アカウントの統一感が出ると、企業に対しての印象がはっきりして、ファンが増えるきっかけになります。
Facebookページをどのように運用していくのかルールを決めて、社内で共有するようにしましょう。