私たちガイアックスは、“使命で動く” というPhilosophy (経営哲学/企業理念) を持っています。使命で動くとは、世の中の課題を自分ごととして捉え、ビジョンや問題意識を打ち出し、ムーブメントを生み出すことで社会を巻き込み実現すること。そんなガイアックスメンバーの様子を連載で紹介していく「使命で動くシリーズ」をご覧ください!
今回インタビューしたのは、ソーシャルマーケティング事業部エンジニアの中村優さん
ソーシャルメディアを活用したマーケティングやブランディング、PRを行うことで企業活動の支援をしているソーシャルマーケティング事業部(以下SOC)でエンジニアとして働く中村さん。ガイアックスでもリモートワークが当たり前になる以前から、新卒で入社してすぐに地元広島でリモートワークを実践してきている中村さんの使命と、その裏にある原体験に迫ります。
中村 優
ソーシャルメディアマーケティング事業部 エンジニア
2017年にガイアックスインターンとして入社して、ソーシャルメディアのデータ解析基盤の構築と保守運用を行っている。
当時、インターン生として初のフルリモートワークにも挑戦し、正社員として入社後も地元広島で働いている。
地元に居続けることで、地方学生の選択肢を広げる存在になりたい
ー中村さんが掲げている使命についてお聞かせください。
僕は「地方に住んでいる若い学生の選択肢を広げること」を人生を通して取り組みたいと思っています。地方に住んでいると小学校〜高校の選択肢は限られますし、自分も当時のことを思い返すと将来どうなりたいかは自分の知っている範囲でしか選ぶ道がなかったなと思うんです。選択肢を広げるためには、人との出会いや何かのきっかけがないといけないんだと思います。
どこに住んでいるかは関係なく、均等に機会がある状態を作る。この理想に近づけることが僕の使命だと感じています。
ー何をきっかけに「地方の学生の選択肢を広げる」という使命を抱いたのでしょうか?
高専に進学を決めた時やインターンで東京に出てきた時に、自分が見える世界が広がり、様々な選択肢があると自覚できたことが大きなきっかけだと思います。そもそも機械や電子機器が大好きで工業系の学校に強く進学したいと思っていたけれど、高校進学のタイミングでは、普通高校から工科系の大学に行くくらいしか選択肢が思いつかなかったんです。たまたま先生の勧めで高専という存在を知ってから、高専ではストイックに工業1本で学べることがわかって、面白そうだと思って高専に進学することにしました。
高専に進学してからは、授業の課題で東京のシンクタンクで働いている方とお話する機会があったのですが、熱い想いを持って仕事をする大人を初めて見て世界が広がり、後にその方の会社でインターンをさせていただいたりもしました。もし中学校の先生や、シンクタンクで働いている方に出会わなかったら、自分の視野は狭いままだったかもしれない。だからこそ、視野を広げられることが大事だと思うし、その体験を自分だけでは終わらせたくないと思うようになりました。
ーガイアックスに入社した経緯や就活・採用の時のお話をおきかせください。
高専の専攻科1年目の授業に「長期インターンシップ」がカリキュラムに組み込まれていて、そのインターン先がガイアックスでした。2ヶ月半の間、カリキュラムで実際にエンジニアとして働いた後も、リモートで広島からインターンを続けました。
正社員として入社を検討するにあたって最大の決め手は、ガイアックスが「エンジニア」としてではなく、僕のビジョンを全て見てくれていると感じたことでした。就職活動で他の企業の方々と話す機会はありましたが、エンジニアとしての技術面だけが見られている気がしたんです。自分は事業を支える手段として技術を見ていたので、その部分だけで評価されてしまうのはしっくりこないところがありました。ガイアックスでは「自分が何をしたいのか」をとても大事にしてくれる。だからガイアックスに入社することを選びました。
地方に拠点をおき、点ではなく面で地域の人とじっくり関わる
ー中村さんは新卒入社してすぐに広島でリモートワークを開始しましたよね。なぜ上京せずに地元に残って働くことにしたのでしょうか?
学生のときから、広島で教育や地方創生に携わりたい思いがあったので、就職を決めるタイミングでは地元に残って教員をするのか、東京でエンジニアとして働くかでとても迷っていました。当時は「地元に残るor東京に行く」の2択に固執していたんです。
しかし、ガイアックスの採用面接で当時の事業部長であった管さん(ガイアックス本部長)から「広島にいながらうちで働くこともできるんじゃない?」と言ってもらい、フルリモートでガイアックスで働くことを決めました。正社員でもリモートワークで働いていいんだと知って安心しましたし、リモートで働く環境も管さんを中心に整えてもらい、とても感謝しています。
ーガイアックスでの仕事と使命である「地方の学生の選択肢を広げる」ことは、どのように繋がっているのでしょうか?
僕は、広島に居続けて働くということに意味があると思っています。高校生の時に影響を受けた大人たちは20代後半〜30代前半でした。年齢が近い大人と接することができたからこそ、少し大人になって活躍する自分をイメージしやすかったんです。経験を積んでから40歳・50歳で広島に戻るのも良いですが、年の近い大人が身近にいることが何よりの刺激になると思っているので、広島に居続けることを選びました。
普段は東京で仕事をして、たまに広島に帰って教育や地方創生に関わるという方法も選択肢としてはありました。ですが、僕は腰を据えて地域の人と日常的にじっくりと関わりながら点ではなく面的に活動していきたいんです。だからこそ、地元である広島に拠点をおいて働くことが大事だと思っています。
ー広島に居続けることで、地方の学生とどんな接点を持つことが可能になったのでしょうか?エピソードがあればお教えください。
先日、僕の働き方に興味を持った広島大学の学生さんがTwitterでダイレクトメッセージをくれて、広島駅の近くで実際に会ってカフェで話をする機会がありました。業界の話や働き方の話などをお話して、気づいたら3時間くらい話し込んでいました。こういった小さな貢献ができて、広島に残ってよかったと感じました。接点や行動自体はとても局所的かもしれませんが、僕との話をきっかけに、その学生さんに劇的な変化が起こって次に繋がるといいなと思っています。
ー現在はどんな仕事を担当されていますか?
SOCのエンジニアとして企業向けに会社SNSアカウントのコンサルティング・運用代行をしたり、より高度な分析をするための基礎研究に取り組んだりしています。今は基礎研究のためのデータを蓄積したり、分析に使うための基盤を整えたりしています。
また、業務外ではありますがプログラミング言語のコミュニティ活動として、PyCon mini Hiroshimaというイベントのスタッフもしています。先日、広島で年1度の大きなイベントをオンラインで開催しました。
ー最近では経営会議に参加されるなどご活躍されていますね。役割の変化で見える世界も変わったのではないでしょうか。
経営会議に参加するようになってからは、目の前の業務に取り組みつつ、会社全体を見渡しながら中長期的な目線を持つことが求められています。今までは、「現場でこれが困っていてそれを解決したら経営的にこういう風に響く…」といったボトムアップ的な思考で仕事を考えることが多かったんです。これからは「経営的な課題はこれだからこうしなければいけない…」といったトップダウン的な役割も求められるようになってきました。2つの視点のバランスを取るのは大変ですが、色んな視点から仕事を考えられるようになりたいと思っています。
一人一人の信念を応援してもらえるからこそ実現できる地方での挑戦
ーガイアックスの自由と責任についてお伺いします。この言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
ガイアックスのカルチャーは「自由」というより「管理しない」という言葉がしっくりきます。いろんな選択肢の中から最適なものを選んでねというのが、自由だなということは感じるんです。だからこそ、広島で働くというのも実現できていると思います。
でも、ガイアックスで働いているといろんな目標を達成する必要があるので、必ずしも自由ではないなと思うんです。いい意味で手順書もルールもないから「管理しない」という言葉のほうが合っている。管理されてないけれど壊れないみたいなところが、思想としてあるんだろうなという風に思います。
ー中村さんがガイアックスで働く上で一番大事にしているのはどんな事ですか?
ガイアックスでは、個人を尊重することを大事にしていると感じています。会社の風土として個人を尊重しているからこそ、僕が新卒でリモートワークを始められたように、個々の働き方を柔軟に決められると思います。
ガイアックスでは社員一人一人が違った信念を持っているところがとてもユニーク。働くことに関してガイアックスの理念と重なるところもありつつも、違いが許容されていると感じています。自分も社員1人1人の信念をそれぞれ大事にして応援していきたいです。
ー最後に、今後仕事でチャレンジしたいことはありますか?
最近は広島県庁の方とお話する機会が増えてきているのですが、県庁の広報についての相談につながったことがあります。相談の中で、広島にいながらガイアックスでも働いているからこそ、地元広島を始めとした地域の課題をガイアックスで受けて解決できないかなと思うようになりました。僕が広島に住みながら現場視点で見ていることを活かして、根深い課題を一緒に考えて解決しながら、地域のストーリーに沿った新しい取り組みにチャレンジしていきたいです。
インタビュー・ 宇田川寛和
ライティング・本間千尋
編集後記
「個人を尊重する文化があるから自由な選択ができる」。新卒入社当時からリモートワークを実践されている中村さんの言葉にガイアックスカルチャーを改めて感じさせられました。今後も広島の学生さんに色んな影響を与えたり、地域の活動をしたりされる中村さんの活躍が楽しみです。