Gaiaxは、フリー・フラット・オープンの精神を大切にしています。
そして、そこには様々なライフスタイルを持ち、さまざまなことをしている人々がいます。石川潤さんは、adishや複数にわたる現在上場している企業の海外事業・会社の立ち上げに関わってこられた方です。
「お金を稼ぐために生きる」ということに疑問を持ち、「幸せに生きること」を追求するため、現在島根県の隠岐諸島である海士町にお子さんとパートナーのさやかさんとお住まいです。
ガイアックスの事業に関わり合いながら、潤さんが求める幸せのあり方を日記のようにブログ公開している「石川潤の幸せな生き方へのフォーカス旅日記シリーズ」、ご覧ください!
※本シリーズの前回のブログはこちらからご覧いただけます
畑を探したり、農法の講習を受講したり、共にワイン作りをする仲間を探したりと、4月からの本格スタートに向けて1つ1つ準備を進めている今日この頃です。今回のブログでは、いつものように今感じていること、そして、ワイン作りにおける「目指している状態」をまとめましたので、それをご紹介したいと思います。
ゴールを設定せず、ワクワクすることをバランスよく
潤: 具体的なワイン作りの話をする前に、最近感じていることをまずは少し話そうと思います。
香庄: お願いします。
潤: 昨年までは、プロジェクトに対して最終のゴールを設定し、それを達成するためにいつまでに何をするのか、を明確に決めて取り組んできました。例えばエコビレッジであれば、自然の循環にのった開かれた集落を作り、それが結果として世界に飛び火するようにしたいと言っていたと思うんですが、そうすると、これまでであれば、それが最終ゴールだということを意識し、達成するためのステップを描き、それに対して時間を決めて進めていくということをしていました。
香庄: ゴール設定は潤さんにとって大事な要素でしたね。これまでも何度も伺いました。
潤: はい。しかし今は、ワクワクするその方向性だけは決めるけれども、最終ゴールは示さないということを意識するようになりました。同じエコビレッジを例にすると、世界に広めて結果こうなるということをあまり決め過ぎない、つまり、こうならないといけないとか、こんなペースでやらなければいけないとかの縛りをつけないかたちで進めるようにしています。他にもタイプAブレックファーストであれば、そこに何人参加してもらうようなゴールは設定しないという感じです。
香庄: それは大きな変化ですね。
潤: これは「ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある」という本を参考にしているんですが、そこにはさらに、そのワクワクすることをバランスよくやりなさいとも書いてあって、それも大きな変化なんです。
香庄: バランスよくですか?
潤:はい。今までは「フォーカスをする」ということが僕にとって重要でした。例えば10個やりたいことがあれば、その3個にフォーカスしよう、何なら1個だけに絞ってやろうというように。あとは「オンとオフ」。オンの時はゴールを目指すけれども、オフの時はゴールを目指さない、みたいな。ゴールを目指すだけでは辛いからオフを作っていたと思うんですね。でも今は「オンとオフ」と分けずに、ただワクワクすることを毎日やっています。方向性だけは決めて、それに携わっていることで、自然とワクワクしているという状態が多いんです。
香庄: 以前までのようにゴールを設定していた時とは違い、力みがなく、潤さんが自然に楽しめている感じが伝わってきますね。
潤: そうですね。というのも、去年の年末の振り返りに、もっと楽しいことをしたいなあと思い、今年は生活の中での「楽しい」という要素の優先順位を高くしようとしているんです。でも、それを絶対にそうしよう、100%楽しもうとしてしまうと、かえって難しくなってしまいそうだなあって思うので、生活の50%を楽しいと思える時間に使うようにしています。それもあって、今は自然と楽しめている状態に繋がっているのかもしれません。
僕にとってワイン作りで重要なのは、自然の循環にのることと、それを楽しむことです
香庄: ワイン作りはその後どんな感じですか?
潤: 4月から正式に海士町と契約してワインを作るという流れになっていくんですが、それに向けて、目指している状態というのをまとめてみました。それがこれです。
- 海士町の伝統の一つになり、海士町のお祝いをする時など乾杯酒となる
→ 地域の方々がワイン作りに関わり、愛着がある状態であるため - 石川潤も含めて関わっている方々が真剣に楽しくワイン作りができている
- 自然の循環にのる素材・機材でワイン作りができている
→ 言い換えると、海士町にあるものでワインができている - 自分たちが飲んでおいしい、人に飲んでもらいたいと思うワインができる
メインコンセプトとしては、このブログでも何度もお伝えしてきているように、自然の循環にのるということを大事にする、それ自体には全く変わりはありません。ですのでワイン作りのすべての工程、畑においても、醸造の過程も、流通の時も、この3つのプロセスは自然の循環にのったものにしたいと思っています。
香庄: それは、潤さんが「自然にやさしい」に取り組んでいた時から大事にしていることですね。
潤: はい。と同時に、それを海士町という島で実現しようと考えた時に出てきたアイデアとして、海士町にある素材や機材を使い、島内の人たちが自分で作ったワインを、自分たちで飲むワイナリーになればいいなあと思ったんです。
香庄: とても素敵なアイデアですね。それが1つ目と3つ目の項目に表現されているんですね。
潤: そうですね。
香庄: 先程潤さんから伺った「楽しい」を大事に生活を進めていくということが、2つ目の項目に、「楽しくワイン作りができている」とストレートに書いてあるのですが、私としては、特にこの1つ目の項目から、将来の具体的な絵としてイメージが浮かび、とても楽しそうだなあって感じました。
潤: 自然の循環にのることが、僕のワイン作りにとって一番大事なことではあるんですが、それを楽しんでやることも同じくらい重要なんです。
香庄: いいですね。それができれば自然と多くの人の共感が得られるんだろうなあと感じました。将来の海士町の乾杯酒、今から楽しみにしています。
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