こんにちは! Gaiax Bardsの中津です。
私たちガイアックスは、“使命で動く”というPhilosophy (経営哲学/企業理念) を持っています。
使命で動くとは、世の中の課題を自分ごととして捉え、ビジョンや問題意識を打ち出し、ムーブメントを生み出すことで社会を巻き込み実現すること。
そんなガイアックスメンバーの様子を連載で紹介していく「使命で動くシリーズ」、ご覧ください!
今回インタビューしたのはGaiaxの労務マネージャー(兼任)の木村さん。
Gaiaxは、テレワーク・ワーケーション、複業(ダブル正社員、起業)などはじめ、多様な働き方をメンバー自らが生み出している組織です。
多様な働き方においては、いかにメンバーが主体性を発揮し、自律的にキャリアを設計し能力を開発していける環境を整えるかが鍵となっています。
そのような文化・組織づくりに関わっている労務マネージャーの木村さんにインタビューをしました。
木村 智浩
2004年4月にガイアックスに新卒入社。営業、新卒採用、経営企画などを経て、企業向SNS事業の立ち上げから国内シェアNo.1獲得に従事。その後、コンタクトセンター運用改善、ネット選挙事業、出資先IoT企業広報、シェアリングエコノミー協会などの広報立ち上げを経て、現在は人事労務・広報・ブランドを担当。モンテッソーリ、ススキメソード、サマーヒルスクールが好きな四児の父。キャリアコンサルタント(国家資格)、ポジティブ心理学プラクティショナー。
労務の役割は変化している
中津 木村さんは、労務の役割についてどのように考えていますか?
木村 めちゃ変化してるよね。組織で働く私たち自身のあり方、価値観が大きく変わってると思う。
中津 変化ですか。それはどういったものですか?
木村 僕は、Gaiaxで働く人たちから影響を受けて、ものすごくものの見方や価値観が変わってきました。今も影響受けて変わり続けてる。Gaiaxの先輩の佐別当さんの11日間で1億7400万円が集まった保育園&シェアハウスのクラウドファンディングや、TRUSTDOCKの千葉さんらの姿はまさに衝撃だった。また一方で、Gaiax卒業生のVtuberや睡眠課題を解決するSleepTechでの起業など。これらのチャレンジのカオスと失敗の積み重ねの大切さを身に染みて感じてます。
だから今心底思うことがあるの。普通の社員とは、個性、多様な力、多様な可能性を持つ社員なんだと。これに尽きる。強み診断のストレングスファインダー結果についてメンバーと話すと、まさに一人ひとりの強みの違いで実感しますよね。Gaiaxの17新卒のメンバーの小東さんは靴磨きの複業をされているんだけど、靴磨きにここまでの情熱を持つ人がいるんだと驚きました。だから思うよね。これは慶應の花田教授の「合理的配慮」の言葉なんだけど、一人ひとりの社員が自身の持つ固有の力、自分軸、自分らしさ、自分ブランドを発揮できることこそ、個人にとって普通の力なんだと。組織にとっての普通(標準)と、個人にとっての普通は異なるんだと。
だからこそ、労務はじめ組織で働く私たちの役割は、個人の普通を大切にし、その人らしさを発揮できるようにしていくことの仕事になってきていると感じています。
一人ひとりの自分らしさの発揮が重要な理由
中津 たしかに、Gaiaxで働く方はユニークというか、ユニークさに尖りがでてきていますよね。その一人ひとりの自分らしさの発揮が重要なのはどうしてなんでしょうか?
木村 僕たちが働く時代や新しい業界では、創造性がとても求められるようになりましたよね。また、クラウドファンディングなどが盛り上がる今、働く私たちの価値観も大きく変化してる。
Gaiaxの先輩の佐別当さんがシェアハウスのクラウドファンディングで1億円以上集めているのを見て思ったことは、儲かるからお金が集まる!ではなく、共感するとか、応援したいとかがトリガーになっているということ。これはとても刺激的な経験で、働く僕たちにおいて、「組織のために少ない時間で多くを稼ぐ」から、「社会のために自らが楽しく幸せに生きる」に変化してるのを感じました。
木村 Gaiaxの採用活動の場面や、社外の起業家との交流からも、価値観の変化をとても感じています。単なる経済成長を求めるのではなく、サスティナブルな成長や社会善(社会課題の解決)が重要に感じる時代になったなぁとよく感じます。
身近な事例は、GRIDの1FのTinyPeaceKitchen。食事を通じてどんな社会を創りたいのかという熱いメッセージと一緒に、手作りで温かくて、体の細胞が喜んでくれそうな食事。食事もだけど、あのTinyPeaceKitchenの世界観に共感して、それを応援する仲間になりたいって思ってご飯を食べさせてもらえることに喜びを感じます。
中津 組織のあり方・役割が、社会をどうしたいか?を発信して仲間を集める方向に変わってきているんですね。
木村 そう思う。組織は、「生産性を追求しリソースを管理する」から、「多様な個人の発見を尊重し、価値化する」する場が求められるようになってきているよね。Gaiaxのダブル正社員の事例や、リモートワークの事例や、多様な働き方を実行しているソーシャルメディアマーケティング事業部に世の中の関心が集まるのはまさにそうですよね。
(「創造環境と創造性の変化について」はこちらが詳しい。小林奈穂「イントロダクション」『智場 創造性 – デジタル社会を生き抜くための個人と組織のクリエイティビティ』122特集号、2019.3.31、P.16)
木村 例えば、aini(旧:TABICA)が提供している価値は、今までの指標にはなかったものだと感じます。まずモノじゃない。そして、速い、とか、安いとかが売りでもない。提供しているのは、モノではなく体験、コト。楽しい、美しい、嬉しいなど。それも、ホストにおもてなししてもらうというよりも、ホストと一緒にその体験を作っていくところ。
流しそうめんをするなら、自分で竹を切って、枝を落として、割って、、とそこからやっていく。そういうところに価値がある時代に。シェアリングエコノミーの本質って、そのあたりにありそうですよね。そんなわけで、資本主義の課題の解決、シェアリングエコノミーなどつながりや共感を大切にする世の中、もっと地球がサスティナブルに、と思う人が増えていき、それに応えていくには、今までの従来の会社のアプローチから変わることが重要だなって感じています。
1人ひとりが労務知識を持つことが重要になる
木村 こうした変化にたくさん出会うのがGaiaxの労務です。まだまだ小さな変化や少数派のスタイルかもしれないけれど、もっと広がっていくだろうと思っています。
中津 わくわくしますね。変化の波をつくっていく上で、現在課題はありますか?
木村 非常に変わった仕事が多いのですが、こうしたものをサクサクできる状態にすることです。会社の設立、分社化に伴う労務手続きに相当慣れてきていますし、問題発生の先読みもできるようになって先手が打てるようになっています。また、契約書のオンライン化も進んでいます。また、業務委託はじめフリーランスで働く、起業するケース、また、そういう方と協業するケースが増えています。
すると、Gaiaxメンバー1人ひとりが労務知識を持つことがとても大切になってきています。労務知識なしに、事業を経営していくことや、カーブアウトして経営していくこと、起業していくことがリスキーなので、各種トラブル予防のために、昨年から部署ごとなど小さい単位での労務レクチャーを開催しています。
中津 なるほど、一人ひとりが労務知識を持つことの重要性が増しますね。最後に、木村さんのミッションを教えてください。
木村 今後、こうした労務からの発信がとても重要だと思っているので、社員一人ひとりにそれとなく労務知識が身についちゃっている状態を作りたいと思っています。結果、会社としての労務スキルが上がり、チャレンジングなことをスピード感持って実現できるようになっていきたいですね。
中津 木村さん、ありがとうございました!
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