Gaiaxは、フリー・フラット・オープンの精神を大切にしています。
そして、そこには様々なライフスタイルを持ち、さまざまなことをしている人々がいます。石川潤さんは、adishや複数にわたる現在上場している企業の海外事業・会社の立ち上げに関わってこられた方です。
「お金を稼ぐために生きる」ということに疑問を持ち、「幸せに生きること」を追求するため、現在島根県の隠岐諸島である海士町にお子さんとパートナーのさやかさんとお住まいです。
ガイアックスの事業に関わり合いながら、潤さんが求める幸せのあり方を日記のようにブログ公開している「石川潤の幸せな生き方へのフォーカス旅日記シリーズ」、ご覧ください!
※本シリーズの前回のブログはこちらからご覧いただけます
ここ最近感じてきたブログに対する違和感。ブログで言えないから本当にやりたいことができない自分、ブログを通して他人からよく見られようとしている自分、などなど。今回は、そんなモヤモヤをインタビューで聞いてもらいました。
ブログで言えないことを理由に、本当にやりたいことができなくなるのは本末転倒
香庄:今回は相談があるということでしたが、どうしましたか?
潤:相談というのは、ブログを休止したいと思ってまして。
香庄:そうなんですね。
潤:はい。どう見られるかを僕がすごく気にし過ぎていると思ってて・・・。例えば、9月に決めたことの1つに、お酒を自分で作るということがあったと思うのですが、もし自分で作るとなるとそれは密造酒になってしまい、ブログには公表できなくなる。だから、海士町のワイン作りという文脈にのれば合法的にできるんじゃないかと思って、10月にはそれをやることに追加しました。
香庄:そうでしたね。
潤:でも、迷っている自分がいたんですね。そんな時に、ブログで書く内容をきちんと説明できるようにしないといけない、辻褄をあわせなければならない、そういう風になってきているのではって、さやかが言ってくれて。
さやか:私が言ったのは単純な話で、まずは自分が飲む分だけ、自分が作りたいようにやってみればいいんじゃないの。何でそれが今、海士町の取り組みをやりたいかどうかで迷うことになるのって聞いたんですね。すると、合法にしないとブログに載せれないからって言ったんです。私はそこを基準にやりたいことを決めるのはおかしいし、ブログで言えないことが理由に、自分が本当にやりたいことができなくなるのは本末転倒だから、もしそれならブログなんてやめたらって言いました。あともう1つ言ったことは、潤さんはブログではすべてを正直にさらけ出したいって言うんだけど、そのスタンスを変えてもいいんじゃないかって。
潤:他にも今の話とは別に、自分がやっていることを他の人からいいな、素敵だなと思われたい、よく見られたいからやっているんじゃないかと思ったり、そのために、突飛な取り組みに走りがちになっている気がしたり・・・。
香庄:それは意外でした。前回対談した荒井さんも言っていたように、どちらかと言えば、潤さんは「僕は僕だから!」というイメージだったので、他人によく見られたいであったり、どう見られているかなんて気にしない人だとばかり思ってました。
潤:そうなりたくて、そうなってきているとは思いつつも、いや実はまだ、みたいな感じですね。
香庄:そうなんですね。
潤:例えば先日も高校生と話している時に、いい大学を出てるんだよって言いたい自分がいたりして・・・。理想としては言いたくないんですけど。
自分のやろうとしていることが、自分の作った概念に縛られてはいないだろうか
潤:もう1つ気になることとしては、僕自身が作った概念に、当の本人である自分が縛られてはいないだろうかって思うことがあります。例えば、自然にやさしい、他人にやさしい生活を何とか達成しないととなってしまうあまり、それを横において、今自分が思いついたことに対して、素直にいったんこれやりますって言いづらくなっていることが結構あるなあって。
香庄:それについてはこれまでのインタビューでも、潤さんの考え方の仕組みとして、似たようなことを聞かせてもらってブログにも書いている気がします。
潤:かもしれませんね。具体的な今の事象で話してみると、自然にやさしい生活をするための一部分として、自分が飲むお酒もそうなっていればということからワイン作りにまで辿り着いたものの、そもそもワイン作りはやりたいことなのか、さらに大枠の「自然にやさしい生活」についてはどうなのか。約1年間の中でこのテーマに取り組む中で、今までに感じられていなかった自然に支えられているという幸せを感じる方法があるって気づけた部分もありつつも、自然の循環にのることをガツガツ進めていくことはどうなのかと思う部分もあったりして・・・。なので、11月中旬頃から実際にいくつかのワイナリーを巡る計画を立てているのですが、その中でワインをどうするのかということだけでなく、大枠の概念のことも含めて問い直そうと思っているんです。
香庄:実際にワイナリーを巡りながら、概念も同時に再度考えてみるのはいいですね。
概念は、もう身体や五感に染み込んでいるはずだから
潤:ということで、けんちゃんから旅立つ僕に一言もらえませんか(笑)。
香庄:以前のインタビューでさやかが言ってくれたことに、自分が大切に想っていることがあれば、何をやってもそっちの方へ向かっていくというような話があったけれども、それと同じように、潤さんは、もう達成しなければならないものとしての概念を設定せずとも、無意識のうちに自分が行きたい方向へ自然と向かっていくのではないかなあって思うんです。だって、この1年間、十分過ぎるくらいその概念とよく向き合って考え抜いてきたじゃないかって。
潤:そうですよね。1年間ですもんね(笑)。
香庄:そうです、こんな人いないんじゃないかってくらいに(笑)。潤さんほど、一度これと決めたことに邁進する力を持っている人はいないと思っているので、早くこれだけエネルギーをどこかに使ってほしいなあ。ワイン作りでも、排泄物の循環でも何でもいいので、そのエネルギーを全力で注いでほしいなあっていう気持ちはずっとあります。
潤:でも僕的には、やさしい生活のモデルづくりにエネルギーを注いできた1年だと思っているんですが。
香庄:そうですね。僕も大事な1年間だったと思っています。潤さんの大事な価値観をギューっと凝縮する時間だったと。ただ、これまでのインタビューで何度か、畑をする最中、自然の循環の中で生きていると感じる瞬間があると話をしてくれているように、頭で概念を理解するだけではなく、もう十分に潤さんの身体や感覚にその概念は染み込んでいるに違いないと私は思っているので、だから次は、何か実際のかたちでもってそれを表現していってほしいと願っている感じですかね。
潤:実際のかたちというのは、何が実際で、何が実際でないんですか?
香庄:そう厳密に問われると困ってしまうんですが、あえて言葉にしてみると、何か突き抜ける感じ、とでも言うんでしょうか。その突き抜ける感じが、今は概念の方にばかり向いている気がするんですね。でも先程話したように、もうその概念は潤さんの根底にすでに流れていると思うので、概念は気にせずに、今度はそのエネルギーをアクションの方に注げれば、もっと面白い世界が見えてくるんだろうなあって、ずっと感じているんです。さやかも何度も言ってくれいるように、潤さんは何かイノベーションを起こすような突破力があると僕も思っているんで。ただ、それがまだ起きてない、もっと遠くまでいくだろうって。
潤:さやかにも旅立つ僕への一言を言ってほしいなあ。
さやか:けんちゃんの話を聞きながら、私の中にもようやく旅立つというキーワードが少し入ってきたけど、私にとっては旅立つ僕とは思ってなかったので(笑)
それはさておき私がここ数日よく言っているのは、ちょっと概念を離れなさいってこと。心で感じていることに、もう一度素直に向き合うことをしてみてもいいじゃないかなあって。自分が幸せに感じることがあるとして、その幸せを潤さんはいつも分析しようとしている。つまり、大上段で掲げている「人にやさしく」、「自然にやさしく」と絡めることでしかそれをとらえようとしない。こことこれはこう絡まっているから僕は幸せに感じるだっていうように。でも、それって逆じゃん!って思うんです。もっと素直に自分が幸せと思うことについて感じることをやった方がいいなあって。けんちゃんも言ったように、潤さんの中には色んな気持ちが育っているはずだから、それをもう一度見つめて大事にしてみたらいいのになあって思います。
潤:見つめるってどういこと?
さやか:ただ感じること。ロジックはやめて、概念とどういう風に結びついているかなんて考えなくていい。
香庄:とりあえずワイナリーに行ってきてください、続きはそれから話しましょう(笑)
みんな:(笑)
チームの一体感を作る対話プログラム Team Journey Supporter
働き方や価値観が大きく変化する今、一人のカリスマリーダーや管理型マネジメントに頼らない「新しい組織のあり方」を目指す人が増えています。一方で「どんな一歩を踏み出せがよいかわからない」と悩む人も多くいます。
Team Journey Supporterでは、チームの強みや特徴を可視化し、ティール組織の観点から組織診断を行います。導入することでタイプ別の自社の強みを活かしつつ、より自律的な組織へ成長していくためのアドバイスをもらえます。自律的な組織へと進化していきたいと考えている方は、まずは無料で資料請求してみることを推奨します