GAIAX PURPOSE
なぜガイアックスは存在するのか?
現代のアヘン貿易を終わらせる
イギリスは、アヘン貿易により膨大な富を築きました。
仮にアヘン貿易を商品・サービスとして分析してみると、解約率はかなり低く、市場のニーズにマッチした優れたプロダクトであると言えます。もしかしたら、資本主義社会でがんばっている私たちは、「モノ」という現代のアヘンを一生懸命に売っているだけかもしれません。
なぜ私たちの周りには、こんなにもモノが溢れているのに、さらにたくさんのモノを作って売ろうとするのでしょうか。なぜ私たちは、大衆にもっとたくさんのモノを欲しがらせようとしているのでしょうか。
そして、なぜ消費者としての私たちは、たくさんのモノを欲してしまうのでしょうか。
「モノ」という麻薬に侵されている頭は、「おい、俺の体!早起きして、ランニングして汗をかいて、健康的な食事をして、モノに頼らず、仲間と語らって、幸せを感じろ!」とは命令を発しません。
それでも、ちょっと先の私たちの未来を考えてみてください。
そして明日は、がんばって一緒に少しでも早起きしませんか。
資本主義社会の枠組みから、がんばって少しだけ抜け出て、健康的な社会を一緒につくりませんか。
私たちは差別をしていました
信じられないことですが、昔の私は見ず知らずの他人を差別していました。親戚や友人は自分の家に泊めているのに、他人は決して自分の家に泊まらせなかったのです。
本来、「知り合い」と「他人」とで態度や対応を変えるべきではありません。
他人への差別とは、いわば過去の米国における有色人種への差別と変わりのないもの。
だからこそ、誰に対してもフラットに、そして合理的かつ効率的に接するべきではないでしょうか?
自分も、知り合いも、他人も同じように大切にする社会では、「どこまでが自分で、どこからが他人か」の境界線がありません。
ここでの「他人」には、人間はもちろん、地球環境などの自然も含まれます。
これまで事業を続ける中で、ガイアックスは社会から「他人ごと」をなくすアクションに数多く取り組んできました。
そのアクションをまとめたものが、これから紹介する「5つの取り組み」です。
これまでも、そして、これからも。
私たちガイアックスは、ガイア理論が示す「地球は1つの生命体」の世界観を目指し、社会全体がつながり合うための取り組みを積極的に推進していきます。
ガイアックス代表 上田 祐司
GAIAX INITIATIVES
ガイアックスが大切にしている5つの取り組み
ソーシャルインパクトの取り組みとは、「私たちはよいことをしています」と発表することなのでしょうか?
「よいことをしている」の裏には、人間が無自覚的に引き起こしてしまっている「負」が存在します。
社会が高度に複雑化する中で、私たちの関係性は「自分と他人」「自分と社会」のように分断されていき、この「負」の存在に気づきにくくなっていきました。
その存在に気づき、新たな解決策を生み出すことこそがソーシャルインパクトであると、私たちは考えています。
地球温暖化をはじめとする環境問題や、格差・分断などの社会問題を解決するには、自分と他人の境界線を超え、他人のことを自分のことのように感じる社会の実現が不可欠です。
そのため、ガイアックスはミッション「人と人をつなげる」を掲げ、地球を一つの生命体と考える「ガイア理論」を社名の由来とし、事業に取り組んできました。
ここでは、私たちが人と人をつなげ、他人ごとをなくす中で大切にしてきた「5つの取り組み」をご紹介します。
上限のない責任と可能性
ENTREPRENEURSHIP
自分の枠を超えて、より多くの人が地球上の社会課題を自分ごとで捉え、自ら掲げたビジョンで周りを巻き込みながら課題解決に挑戦できるよう、起業家の輩出・支援に注力しています。
地球は一つの住処
SUSTAINABILITY
目先の取り組みだけでは解決できない持続可能性の問題にアプローチするため、WFAを起点とした新たなライフスタイルの創出や、環境への影響を考慮した商品購買の意思決定について模索し続けています。
COEXISTENCE INITIATIVE
分かち合う社会
「人と人をつなげる」をミッションに掲げるガイアックスにとって、シェアリングエコノミーはまさに「人と人がつながり合った社会の姿」だと言えます。
世界中の人とあらゆるモノや場所、スキルを分かち合うことは、資本主義が生んだ格差や分断の問題を乗り越える上で欠かせない考え方です。
「誰か」ではなく「誰も」が豊かで効率的に暮らせる共存・共栄を実現するため、一般社団法人の立ち上げ・運営や、業界発展を促進する投資支援などを通じ、私たちはシェアリングエコノミーの普及に取り組んでいます。
すべてはシェア
シェアリングエコノミーは、ガイアックスの形さえも大きく変えました。
ヒトやオフィス、ノウハウなど、持てるすべてをシェアした結果、もはやどこからどこまでがガイアックスなのか分からなくなったのです。
事業としてシェアサービスの開発・投資に取り組むことはもちろん、社員総会や合宿などの全社イベントに社外の人も参加できるようになるほど、シェアリングエコノミーは会社のあり方を変化させました。
これほどまでに私たちを突き動かした背景には、シェアリングエコノミーが実現する「分かち合う豊かさ」があります。
たとえば、CtoCの取引ができるシェアサービスは、私たちを供給者と消費者に分けていた分断を解消し、困っているときに近くの人たちが自然と手を差し伸べる社会をつくり出します。
誰もが愛情や感情がこもった形でサービスを受けることができ、同時に誰もが自由に自分らしいサービスを提供できる世界。
そうした豊かな社会の実現を目指し、これからも私たちは「シェアすることの当たり前」をさらに広げ続けます。
シェアリングエコノミー協会
シェアリングエコノミーの普及を目指し、ガイアックスは代表理事として一般社団法人シェアリングエコノミー協会の立ち上げ・発展に取り組んでいます。
2021年現在、法人会員は300社以上へと広がり、政府への法律改正に関する働きかけをはじめ、シェアリングシティ推進、業界の安全性を高めるガイドラインと認証づくり、日本最大のシェアカンファレンス「SHARE SUMMIT」の企画・運営などの取り組みを展開しています。
シェアリングエコノミー事業の投資支援
誰かが困っているときに、近くの人が手を差し伸べる“つながりの連鎖“を広げられるよう、ガイアックスではシェアリングエコノミー事業を運営する企業に向けた投資支援を行っています。
支援内容は出資のみにとどまらず、業務支援やノウハウ提供など、多岐に渡るサポートを積極的に展開しています。
シェアサービス制度
「シェアすることの当たり前」を加速させるため、ガイアックスは社内外のシェアサービスを積極的に活用できる環境を整えてきました。
入社1年目からクラウドソーシングを用いることはもちろん、仕事外の時間で従業員が利用するシェアサービスの最大50%を会社が負担する制度など、公私ともにシェアサービスを活用しやすい文化が醸成されています。
ENTREPRENEURSHIP INITIATIVE
上限のない責任と可能性
「地球は1つの生命体」と考えるガイアックスにとって、地球上で起こる社会課題は他人ごとではありません。
より多くの人が社会課題を自分ごととして捉え、より多くの事業が社会へ大きなインパクトを与えられるよう、私たちは社会起業家の輩出・支援へ取り組んでいます。
中学生向けの起業ゼミや社会起業家向けのピッチイベントをはじめ、新規事業立ち上げのプロと考える無料の起業相談会など、スタートアップスタジオならではのノウハウを活用した豊富なプログラムが特徴です。
中高生向けの「起業ゼミ」
「起業ゼミ」は、ガイアックススタートアップスタジオが各教育機関と協力し、熱意ある学生と事業を共創していく取り組みです。
ゼミ内では、スタジオメンバーがスタートアップを創出するためのステップを学生へレクチャーし、生徒は実際に事業アイデアを考え、仮説検証まで行います。
中学生・高校生という早い段階から学生がビジネスに触れる機会を増やすことで、「起業家」を含めた幅広い進路を選択できるキャリア教育としての側面も併せ持ったプログラムです。
これまでに60以上の学校で3,000名を超える生徒が参加し、経済産業省「キャリア教育アワード」2022年に経済産業大臣賞(最優秀賞)を受賞しています。
社会起業家のピッチイベント「XTC JAPAN」
社会課題の解決を目指す起業家を応援するため、世界規模のスタートアップ・コンテスト「XTC」の日本予選「XTC JAPAN」をガイアックスはIT-Farmと共同開催しています。
国連サミットで採択された17つの持続可能な開発目標(SDGs)と連携し、コンテスト開催を通じて、地球と人類が直面している最大の課題を解決するグローバルレベルのイノベーターを輩出・支援しています。
スタートアップスタジオ協会は、ガイアックスが設立した日本国内のスタートアップ普及を目指す組織です。
スタートアップ創出をなめらかなものにするべく、国内スタートアップスタジオが集結し、起業家および企業内新規事業のサポート、教育機関におけるアントレプレナー教育など、各種ノウハウ共有や人材連携の支援を行っています。
全国の学校の探究担当の先生が抱える、授業実施のための予算やノウハウ、時間不足の課題を解決することを目的に、起業をテーマにした探究教材のキット「起業ゼミ教材キット」を開発し、2023年度は全国の学校・自治体へ無償提供しています。
WELL-BEING INITIATIVE
「私」起点の組織づくり
個人の小さな欠点を直そうとして、かえって個性を損なってしまう中途半端なマネジメントにより、誰が幸せになるのでしょうか。
一人ひとりの持つ多様な力・可能性を発揮できる組織こそが「普通の組織」であると考えるガイアックスは、個人の才能や情熱に蓋をしない文化を最重要視しています。
組織のあり方をメンバー個人の意志にすべて委ねられるよう、上意下達でも一律・管理的な組織でもなく、どこまでも自由でフラットな組織スタイルを追求。
制度や文化の観点からも、誰もが自分らしく個性を発揮できる環境を整えることで、アマゾンのジャングルさながらな多様性に溢れる生き生きとした職場づくりを推進しています。
ティール型組織
これまでの組織は、メンバーが常に仮面をつける場所でした。
すでに定められた様式に従ってふるまうことを期待された結果、人の創造性は阻害されてしまい、“普通の力”さえ発揮できなくなってしまったのです。
“普通の力”とは、個性から生まれる多様な力や可能性のこと。
だからこそ、普通の組織とは「一人ひとりが持つ普通の力を発揮できる環境」であると、私たちは考えます。
そうした環境を体現するため、ガイアックスでは経営情報の透明化や、フラットに近い組織構造・文化の醸成、次世代組織のあり方を追求する社会実験台としての新たな取り組みを積極的に行っています。
ライフに合わせた働き方
多様な個性や能力を発揮するためには、ライフステージに合わせた働き方や関わり方が欠かせません。
ガイアックスでは、裁量労働制や地方・海外からのリモートワークはもちろん、社外副業、社内副業、2社でのダブル正社員、社員の個人会社化支援、卒業後の出戻り自由など、誰もが自分らしく情熱的に働ける仕組みづくりに取り組んでいます。
好きなことに、好きなだけ、好きなやり方でとことん取り組む。
ガイアックスは、個人の持つ才能に蓋をしないあり方を貫き続けます。
社内コーチング
「自分の人生を生きることこそが、人生の幸福度を最も高める」と考えるガイアックスでは、メンバー個人のライフプランと事業との関わりを確認する場として「マイルストーンセッション」を定期的に設けています。
また、一人ひとりが自分のミッションに向かってより躍動できるよう、希望者は「社内コーチング」も自由に受けることが可能です。
インクルージョン
私たちは「一人ひとりの個性から多様な力が生まれる」と信じ、誰もが自分らしさを発揮できる環境づくりに注力しています。
採用面では、性別欄を性別不問または自由記述にした履歴書を活用。組織の多様性をより高められるよう、外国人や障がい者、妊婦、地方・海外在住の方など、さまざまな個性を持つメンバーの採用にも取り組んでいます。制度面では、同性間でのパートナー登録が可能かつ、結婚お祝い金・結婚休暇・忌引きなどの福利厚生も異性カップル同様に用意されています。
リトリート
「わたし」からはじめる組織づくりの一環として、ガイアックスの合宿では自分自身と深く向き合えるワークショップを合宿内で数多く開催しています。
マインドフルネスやNVC(非暴力コミュニケーション)、ウェルビーイング、ヨガ、瞑想などを通じ、自身が大切にする価値観を数日間にわたって発見・再確認。また、自分自身とつながるだけではなく、他の人や社会とも広くつながれるよう、社外の方にも合宿を開放しています。
TRANSPARENCY INITIATIVE
開かれた経営
プロセスの不透明さは、格差や対立を呼ぶ引き金とも言えます。
フェアトレードやパナマ文書に代表されるように、情報を非公開にすると一時的に利益は得られますが、のちに反対運動が起こることも少なくありません。
反感や不公平を生まないサステナブルな経営を実現するため、ガイアックスは社内外への透明性を大切にする「開かれた経営」を目指しています。
社内では、意思決定プロセスはもちろん、各自がどのような想いや働き方で事業に臨んでいるかまで、すべてを公開。
社外に対しても、社員総会や全社合宿、採用プロセスや面接通過率など、あらゆる場や情報を開放しています。
さらにこれからは、会社の良い部分だけでなく不十分な部分を含め、会社のすべてを社会へ公開するほどの高い透明性を追求していきます。
コーポレートガバナンス
ガイアックスでは、取締役の約90%を社外メンバーが占めています。
ボードメンバーのバックグラウンドは幅広く、ミレニアル世代やローカル起業家育成の専門家、ウェルビーイングの研究者、シリコンバレーの投資家、上場企業経営者など、多種多様なメンバーが経営に参画。
経営の監督強化の観点から、創業間もない頃より社外取締役が過半数を占める*取締役会となっています。
また、コーポレート・ガバナンスの体制として、ガイアックスでは委員会設置会社の枠組みを選択しています。
*現在は、執行を兼務する取締役1名、執行を兼務しない取締役5名(うち社外取締役5名)で構成されています。
独立性・分散性・多様性が生む集合知
想像もできない意見を生むためには、多様なメンバーの意見によって紡がれる集合知が不可欠です。
ガイアックスの経営会議メンバーは、事業部門や管理部門からの参加はもちろんのこと、若手エンジニアや複数名の女性部長など、役職のみにこだわらない多様なメンバーで構成されています。
また、参加メンバーの年齢は20代・30代・40代と分かれており、各世代の視点からも経営を考えられる体制を整えています。
若手でも大手を振って意見を発せるよう、役職や年齢に関係なく、メンバーそれぞれが公平に発言できる場の空気も、私たちの会議における大きな特徴です。
事業を運営するメンバーが、社内の枠組みにとらわれることなく事業推進できる仕組みとして、ガイアックスではカーブアウトオプション制度を導入しています。オプションを活用することで、メンバーは事業だけでなく資本に関するオーナーシップも持つことが可能に。その結果、第三者からの資本調達など、社外のさまざまな支援をもとに事業を成長させる「開かれた経営」の実現につながっています。
社内への情報公開
部署・職種・雇用形態に関係なく、誰もが同じ情報をもとに事業を考えられるよう、ガイアックスでは全ての経営情報を社内へ公開しています。
議事録公開はもちろんのこと、各事業の経営状態がリアルタイムで可視化される管理会計システムも活用。
全部署の予算・実績・予想が最新状態で全メンバーへ常時共有されるため、メンバー間での情報格差を感じることなく、会社の全体像を踏まえた上で事業推進することが可能です。
社外への情報公開
社会と広くつながった経営を促進するため、私たちは社外にもあらゆる場や情報を公開しています。
社員総会などの全社イベントをはじめ、面接通過状況などの採用情報、自社ノウハウの詰まった社内研修など、通常は社外へ公開しづらい内容もすべて開放。
ガイアックスが立ち上げたコミュニティビル「MIDORI.so NAGATACHO(旧Nagatacho GRiD。2023年5月にガイアックスから事業承継)」には、コワーキングスペースやシェアオフィスが存在し、他入居者と同様にガイアックスも入居しています。
SUSTAINABILITY INITIATIVE
地球は一つの住処
持続可能性への取り組みとは、果たして“よいことをしている”と言い切れるものなのでしょうか?
たとえば、CO2削減の取り組みによって、格差・貧困といった別の社会問題が広がってしまうケースも少なくありません。
そのため、持続可能性への取り組みとは、「これまでの私たちの行動が誰かを無意識的に傷つける行為だったと気づくこと」ではないかと、私たちは考えています。
こうした問題を解決するには、目先の取り組みに終始するのではなく、自らの行動の影響範囲に自覚的になり、原因となるライフスタイルそのものを変革することが不可欠です。
しかし、私たちはこの重要性に気づきはじめたところで、恥ずかしながらまだ十分な取り組みはできていません。
道半ばではありますが、「これから取り組みたいこと」の公開・実践を通じて、持続可能な社会を一歩ずつ実現していきます。
WFAによるライフスタイル変革
ガイアックスでは、一人ひとりが自分らしいライフスタイルを実現できるよう、新しい働き方と言われる「WFA(Work From Anywhere)」がコロナ禍以前より浸透しています。
誰もが世界のどこからでも働ける環境づくりのため、リモートワークはもちろんのこと、社内会議や社内イベントのオンライン化、それに付随する会議資料・パンフレットのペーパーレス化、契約書の電子化、クラウドサービスの活用など、業務におけるあらゆる仕組みのオンライン化をこれまで進めてきました。
加えて、オンライン上で完結するコミュニケーションが確立されたことにより、UターンやIターンなどの地方雇用・移住や、子育て中のワーキング・ママ/パパのイベント参加など、新たな生き方・働き方も創出されています。
単なる直接的なCO2削減のみを行うだけでなく、CO2を生むライフスタイル自体を根本的に変革することで、持続可能な社会を実現していきたいと私たちは考えています。
出社レス
リモートワークの浸透によりライフスタイルが変化した結果、業務移動に伴う交通機関の利用量や、本社のあるMIDORI.so NAGATACHOでの勤務量が減少し、業務時におけるCO2排出量は取り組み開始以前より約30%以下へと転じました。一方、自宅での業務量の増加に伴い、ネットワークインフラの製造・運用エネルギーや家庭でのエネルギー消費量は上昇しています。上記を考慮して試算すると、ガイアックスでは*年間44tのCO2削減を実現できている計算となります。
(*総務省 「情報通信による地球環境保全のための政策提言(答申)(1998年)」をもとに試算)
ペーパーレス
ライフスタイル変革の実現に伴い、ガイアックスではペーパーレス化を促進しています。
請求書や契約書のクラウド化はもちろん、営業資料用の紙袋をトートバッグに変更するなど、紙の印刷機会を積極的に削減。
例外的に印刷する際もCO2排出を防ぐため、再生可能エネルギーによる印刷環境のもと、ノンVOCインクとエコ用紙を利用するCO2オフセット印刷を実施しています。
ライトレス
ガイアックスが2017年に立ち上げたNagatacho GRiD(現在、MIDORI.so NAGATACHO)*では、ビル全体でオフィスの消費電力削減に取り組んできました。建物内では窓からの採光と自動点灯ライトを活用し、屋上には庭園やサンシェイドを利用したスペースを設置。さらには、ビル内の自動販売機は照明を消した1台のみに限定するなど、電力消費を抑える工夫を数多く実施しています。また、カジュアルな服装での勤務が可能なため、自身の着脱衣による温度調整を前提にするなど、空調を極力使用しないオフィス運営も同時に進めています。
*NagatachoGRiDは2023年5月1日にMIRAI-INSTITUTE 株式会社に事業承継。
「もったいない」を巡らせる
消費と発展を無限に求める社会は、人々だけでなく、地球をも疲弊させてきました。
過剰なまでのモノの生産や消費によって、温室効果ガスや海洋汚染など、数多くの環境問題が地球を覆い尽くすようになったのです。
この問題を解決するキーは、「足るを知る」だと、私たちは考えています。
そのため、ガイアックスは、存在しつつも活かされていない遊休資産を多くの人と分かち合えるシェアリングエコノミー事業へ投資しています。
また、社内外でのリユース・リサイクル活動、廃棄物削減の推進イベント主催など、既存のモノが新たな人のもとへと巡る取り組みも積極的に推進しています。
NO 新品
*NagatachoGRiDは2023年5月1日にMIRAI-INSTITUTE 株式会社に事業承継。
地方創生×DAO(自律分散型組織)
地域資源を活かした地方創生を行うDAOの組成・運営支援に取り組んでいます。
『美しい村DAO』は、参加権&投票権が付与された『美しい村NFT』により、地域の課題解決プロジェクト等に参画できる権利のほか、宿泊割引などのインセンティブが付与されます。デジタル村民と地域住民が一体となって『未来の地域づくり』に取り組むようDAOを設計しています。関係人口の増加を持続的に続け、美しい村が持続可能な社会を実現を目指しています。
映画「地球交響曲 GAIA SYMPHONY」
ガイアックスは、社名の由来であるガイア理論をもとに制作された映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』に共感し、Nagatacho GRiD(現MIDORI.so NAGATACHO)にて上映会を定期開催してきました。
『地球交響曲』とは、生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論にある「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に触発されて制作されたドキュメンタリー映画シリーズです。
『地球交響曲』は環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在となっており、1992年公開の「地球交響曲第一番」から2021年公開の最新作「第九番」までがこれまで公開されてきました。このうち、ガイアックスは「第五番」への制作協賛をしています。
本映画シリーズは2022年に公開30周年を迎え、その記念としてガイアックスではシリーズのダイジェスト上映会を今後オンラインにて開催していく予定です。
これから取り組みたいこと
自然電力
日本全体における温室効果ガスの排出原因のうち、最も大きな割合を占めるのが石炭火力発電です。
ガイアックスでは、Nagatacho GRiD(現MIDORI.so NAGATACHO)が入居するビルの電力をはじめ、事業活動で利用する電力の100%再生可能エネルギー化が実現できていないため、自然電力への切り替えに今後取り組んでいきたいと考えています。
*NagatachoGRiDは2023年5月1日にMIRAI-INSTITUTE 株式会社に事業承継。
無添加石鹸・洗剤導入
合成洗剤と無添加洗剤は、原料・製法・成分などが異なるまったくの別物で、水質汚染の大きな原因となっています。合成洗剤による環境破壊を防ぐ観点に加え、肌が弱い方や子どもからお年寄りまで安心して使える観点からも、Nagatacho GRiD(現MIDORI.so NAGATACHO)の石鹸・洗剤を無添加石鹸・洗剤へ順次切り替えていく予定です。
*NagatachoGRiDは2023年5月1日にMIRAI-INSTITUTE 株式会社に事業承継。
エシカルな購買・調達
紛争や貧困、途上国の労働環境、環境問題など、「私たちの購買や調達が世界で何を引き起こしているのか」を理解した上での購買判断が地球にとって不可欠です。そのため、フェアトレード認証をはじめ、森の生態系への配慮がされた材木のFSC認証、海の生態系への配慮をした海洋資源のMSC認証などの各種認証制度の活用や、認証制度を設けていなくともエシカルな商品販売を行っている企業・団体からの購買・調達が必要と考えています。