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ワーケーション上級者がテレワークを通して気付いた「忘れてはいけない仕事の本質」

最終更新: 2023年11月9日

こんにちは。
管理本部 採用担当の流拓巳です!

Nikkei MJ

突然ですが、左の写真をご覧ください。
9月8日の金曜日。日経新聞社様の日経MJ(流通新聞)にて、私の働き方について一面で記事にしていただきました。ワーケーション特集での上級事例としての記事です。
※ワーケーション:「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語。在宅勤務とは違い、働く場所を特定しないテレワークを指す場合が多い。
というのも、実は私、8月の12日~29日の二週間半、新潟県で仕事をしていました。
出張?採用イベント?夏休み?
いいえ。
自動車運転免許取得のため、新潟県のとある自動車学校に免許合宿に行っておりました。

niigata camp

ライフプランと突然のチャンスを天秤にかけて

ガイアックスでは一人一人のライフプランが非常に大切にされています。私も入社一年目とはいえ、自分の人生設計には時間を惜しまないよう心がけています。
そんな私の人生計画の中で、こだわりたいことの一つに「地方で子育てをしたい」というものがあります。この考えの背景には私の様々な経験や価値観があるのですがここでは割愛します。
地方で暮らすことを想定している以上、自動車の運転免許はほとんど必須。数分ごとには電車が訪れ、少し歩けば次の駅がある東京都内のようにはいきません。私は、大学の単位を取り終えた4年生の後期で免許を取ろうと心に決めていました。
そんな私にある日、思いもよらない転機が訪れました。内定先かつインターン先のガイアックスで、新規事業の関西拠点立ち上げ責任者を務めるチャンスが巡ってきたのです。
↓関西拠点立ち上げ時のお話はこちら↓
社員がお客様でいてはダメ!地方拠点立ち上げの意外な落とし穴とクラウド契約書導入のお話

新卒入社に先立って、地方拠点の立ち上げ。こんな絶好のチャンスを逃すわけにはいきません。しかし、ここで関西に移住し立ち上げ責任者を務めるということは免許取得を、地方での子育てを、諦めることになるのでは?そんな懸念が頭をよぎりましたが、
・そもそも自動車免許は学生の間にしか取れないものなのか?
・社会人になってから取得してはダメなのか?
・企業に属すと自分の人生は犠牲にしなければならないのか?
という疑問の方が強く浮かびました。

takumi nagare

「学生時代に地方拠点立ち上げ責任者」「ビジネスマンとして働きながら免許合宿」
どちらも一見すると難しく、ましてや両方やりたいなんて贅沢すぎる人生のような気もしますが、ダメな理由なんてどこにもないじゃないかと思い、大学4年生の後期は関西拠点の立ち上げに従事することにしました。
「学生時代に地方拠点立ち上げ責任者」を決意したあの日から約一年。ついに、「ビジネスマンとして働きながら免許合宿」を行う時がきたわけです。

「顔を合わせない」ということ

2週間半のテレワーク期間中に行った業務は多岐にわたり、東京にいる同僚とほとんど変わりませんでした。もちろん、個人で行う作業ばかりではなく、ミーティングも多数。また、数名で進めているプロジェクトの業務もありました。しかし、チャットツールやビデオ通話が発展した今日。オンラインでの打ち合わせを設定し言葉を交わすこと自体はさほど難しくありません。
しかし、「顔を合わせない」ことによって気付けたことや見直したことも沢山ありました。今回はそのうち2つをご紹介させてください。

1.ミーティングの8割は事前準備で決まる

テレワークでミーティングを行う場合、コミュニケーションの中心は文字と音声になります。メラビアンの法則によれば、人間同士のコミュニケーションで話し手が聴き手に与える印象の大きさは
・55%は視覚情報(見た目など)
・38%は聴覚情報(声の質・速さ・大きさ・口調)
・7%が言語情報(話の内容、言葉そのものの意味)
だと言います。
うん。言葉だけでのコミュニケーションってかなり難しい。とはいえ、テレワークで日頃よりも顔を合わせていない分、聞きたいことや伝えたいことはたくさんあります。話したいことが多い分、また、表情や振る舞いによるなんとなくで相手の意図を読み取れない分、オンライン・ミーティングは難航しました。
時間をかけるべきでない部分で、何度も繰り返しの説明が必要になったり、なかなか結論が出ずに次に進めなかったり、ミーティング中に突然思い出したように新しいトピックが発生したり、結果、時間が足りなくなるということが何度も起こりました。そのため、ミーティングの質をどれだけ高められるかを今まで以上に真剣に考えるようになりました。
・資料の読み込みや意見出しは事前に行なって、ミーティング中は最大限 議論のみに時間を当てる
・その日のメンバー同士で前提条件や事前の知識が揃っていないことはないかをしっかり確認しておく
・誤解を与える可能性があるような部分は、事前に伝え方を洗練させておく
当たり前のことのようですが、一つ一つ振り返ってみると、できているつもりでも実はできていないことが沢山ありました。これはテレワーク中に限った話ではありません。

ミーティングが始まる前に、

・今日の参加者は誰なのか
・どんなトピックがあるのか
・どうなるのがゴールなのか
を明確にし、
・誰にどんな伝え方をするのか
・どんな順番でどのように進行するのか
・どんな風に発散・収束していきそうなのか
などをしっかりと脳内シミュレーションした上で準備しておけばミーティングの質も効率も、何倍にも上がります。ミーティングの8割は、事前準備に左右されると言っても過言でははいと思います。
その会議、本当に一時間必要ですか?

2.自分の価値を証明する手段

働き方改革に関する講演やイベントでは必ずと言っていいほど、「テレワークなんてすると社員が本当に働いているのかどうかわからない。」や「上司の目が届かないのをいいことにサボってしまうのではないか?」というような質問が飛び交っています。
また、このような講演で成功事例として取り上げられている企業の方からも、「テレワーク開始前に、その期間中の行動を30分ごとに細かく書いて提出してもらうので大丈夫です。」というようなお話がよく出ています。
では、私の場合はどうだったかというと二週間半の予定を細かく提出するようなことは一切しませんでした。また、上長に「ちゃんと働いてますよ。」というアピールプレイをするようなこともありませんでした。
何を行なったかというと、アウトプット目標を定めただけです。30分ごとどころか、一日ごとの業務もガチガチに決めるようなことはしませんでした。これを聞いて、なんだか楽そうだなあと感じるでしょうか?実は、これ。結構大変なんです。なんせ、自分の価値を証明する手段が『成果』しかないのです!
姿が見えない状況である以上、極端に言ってしまえば「完成はしてませんが◯◯時間も頑張ったんです。」や「ちゃんと毎日8時間働きましたが、これくらいしか成果が出ませんでした。」なんていうのは、やっていないのと一緒です。サボったか、たくさん働いたかなんて誰にも伝わりません。自分が遠方にいても価値を発揮していると証明するには『成果』で示すしかないのです。

takumi nagare

ただ、冷静に考えてみると、これもテレワークに限った話ではないのかもしれません。職業にもよりますが、多くの場合、その人が「長時間オフィスにいること」に価値があるわけではないのではないでしょうか?
「時間通り通勤してきたね。素晴らしい。だから給料をあげよう。」、「今日も夜まで席についていたな。偉いね。」と思っている経営者なんて存在しないのではないでしょうか?
私たちは、なぜ働いた分の対価を得られるのか?
それは、誰かにその分の価値を提供したからなのではないでしょうか。
考えてみると当然のことのように思えますが入社して約半年が経ち、こんな当たり前のことさえ忘れかけていたような気がします。

あなたは今日のその仕事で、世の中に価値を提供できていますか?
誰かを幸せにできていますか?
これからは、この問いを常に自分へ投げかけていきたいと思います。

流 拓巳
2017年新卒入社。就活を経てガイアックスの内定承諾をした後、内定者インターンとして、半年間 新規事業のマーケティングを未経験で担当。さらに半年間、同事業の関西拠点立ち上げのため単身大阪に移り拠点の統括。新卒入社後は、1年目に新卒採用担当、2年目に新卒採用マネージャーに就任、3年目に人事支援チームの立ち上げ及びマネージャー就任。4年目に労務マネージャーを兼任、その他経営会議に参画など。2021年1月から人事総務部長に就任。2023年1月より管理本部長に就任。
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