「自由すぎる」「起業家輩出企業」とも言われる、ガイアックス。
どんなサービスを提供している会社なのか、どのような社会を目指して活動しているのか、代表の上田がガイアックスについて語りました。
第7弾のテーマは、『資本主義社会の矛盾とこれから訪れる世界【後編】』
- 社会問題を解決するために考えられる、これからのシステムとは?
- シャルメディアやシェアリングエコノミーは、世界をどう変えるのか?
- これからの世界で、私たちができることとは?
などのトピックについて代表の上田が語っています。
ぜひご覧ください!
この記事の前編は、「資本主義社会の矛盾とこれから訪れる世界【前編】」よりご覧いただけます。
※この記事はYouTubeに公開された同タイトルの動画を元に書き起こしています。
資本主義社会は、世界中の人々が最大の幸福を受け取れるシステムのはずですが、既に限界が来ているところです。今こそインターネットを活用して、世界中の人々が直接コミュニケーションできるよう、新しいシステムをつくるべきなのではないでしょうか。
社会問題を解決するために考えられる、これからのシステムとは?
私たちは多くの社会問題に直面しています。問題に直面していることを感じている人のなかには、従来の資本主義社会の限界を感じている人もいるように思います。
ソーシャルインパクト投資やSDGsなどが話題となる背景には、私たちは問題に直面した際、より良い方法を模索することが挙げられるでしょう。皆さんは、民主主義社会と資本主義社会は良い組み合わせなのでは、という考えがあるのではないでしょうか。
物事はシンプルに考えるべきです。私たちが長い歴史の中でコミュニケーションをした結果、みんなが幸せになれるシステムとして、資本主義社会を選択しました。
このように考えると、社会主義のなかに民主主義の視点を取り込むということは、パワフルさに欠けるように思います。最も注力すべきなのは、目の前にいる人や知り合いだけではなく、より多くの人と感情を通わすにはどうしたら良いのか、ということだからです。
世の中にインターネットが出現し、より多くの人とコミュニケーションできるようになりました。さらには、ソーシャルメディアやシェアリングエコノミーなど、「CtoC」のコミュニケーションやコラボレーションが活発化しています。私は、他人同士のコミュニケーションが、今の社会問題を解決すると思っています。
皆さんは家族や友人などが困っていたら、収益があるか、儲かるかは気にせず、当たり前のように助けるでしょう。より多くの人とコミュニケーションすることで、それらの人々が困っていたら、何か出来ることがあればやろうかなと思えるのではないでしょうか。
ソーシャルメディアやシェアリングエコノミーは、世界をどう変えるのか?
例えば、世の中で何か問題が発生したとします。その際、法律と法律の間に挟まれ、残念ながら法律では救うことが難しい人もたくさんいます。このような場合、どうしたら彼らを救うことができるでしょうか。
ひとつめは、法律を変えてこれらの人々を救えるようにすることです。もちろん法律の整備は必要ですが、皆さんもイメージできる通り、非常に時間がかかったり、新しい法律が次の狭間を生み出したりします。
ふたつめは、困っている人は解決するにお金を払うはずだと、サービスをつくり売ることです。悪い考え方ではありませんが、本当に困っている人からお金を取るのは、正直気持ちの良いものではありません。
ソーシャルメディアやシェアリングエコノミーの世界では、困っている人が情報発信をすることで、何かできることがあればボランティアなどでサポートすることができます。
例えば、クラウドファンディングで「私たちはこんなことで困っているのですが、資金があればこのように解決できます」などと情報発信して共感を得ることで、世界中からサポートを受けることができます。一見難しいシステムのように見えますが、非常にシンプルだと思いませんか。
困っている人が、自分の感情をインターネットで発信することで、それを見た人がサポートに行ったり、クラウドファンディングをしたりします。このようなシステムが、資本主義社会の隅ではなく、世の中の標準であるべきだと私は思います。
これからの世界で、私たちができることとは?
近年、AIやロボットが普及したことで、私たちの仕事が奪われてしまうのではないかと、不安に思う人もいるかもしれません。しかし、これは非常におかしな考え方です。
AIやロボットのおかげで、私たちの生活は非常に快適になりました。将来は、無理して仕事をする必要はなくなり、最低限の食べ物や環境が用意されるようになるかもしれません。
その場合、問題となるのは、企業がより多く稼ぐために、私たちにもっと贅沢を推奨することです。しかし、「足る」を知った生活をしていれば、贅沢をしなくても十分に生活できるでしょう。
では、そのような状況で、私たちは何を生きがいに生活していくのでしょうか。これこそ、先ほど話した「世の中の困りごと」を見つけて、その解決のために役に立つことをすることではないでしょうか。対価を得られるかどうかは関係なく、誰かの役に立てることこそが、生きがいになります。
私たちは、生まれた時から民主主義社会や資本主義社会がありましたが、これらのシステムはこの数百年の間につくられたものです。皆さんが感じている通り、今、世の中は大きく変わっています。
例えば、インターネット。世界中の人、つまり他人同士がリアルタイムで、コミュニケーションできるツールです。地球環境も大きく変わっています。非常に危機的状況なのを、皆さんも感じていると思います。今こそ、もっと時代に合った、自然なシステムを用意する時です。そして、それをやっていくのは、私たちだと思います。