就活や転職活動をしていると、よく耳にするのが「風通しのよい職場」という言葉。「風通しがよい=働きやすい」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
しかし、そもそも“風通しがよい会社”というのは、どのような制度で評価されるのでしょうか。
今回は、働き方に対して多くのこだわりがあるガイアックスの社内制度を事例に、“風通しのよさ”を探っていきます。
実際ガイアックスは、“風通しのよい会社”ランキングの1位にも選ばれたことがあるんです。これはガイアックスの「フリー・フラット・オープン」と呼ばれるカルチャーが、“風通しのよい会社”の土台になっているのだと考えられます。
なお、本記事でガイアックスで働くことに興味をもった方は、ぜひオンライン座談会にご参加ください。募集ポジションやあなたのやりたいことができるかなど、現役メンバーとカジュアルにお話できます。
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風通しがよい会社とは?
“風通しがよい会社”には様々な定義がありますが、大きく分けると以下の3つが挙げられます。
- 誰もが意見やアイデアを共有しやすい
- メンバーからの意見を実行に移す風土がある
- 上司と部下の関係がフラットである
いわゆる、立場や役職関係なく意見交換ができ、かつ、それが実行されやすい会社が“風通しのよい会社”であるといえます。それぞれの内容をひとつずつ解説していきます。
誰もが意見やアイデアを共有しやすい環境か
風通しのよい会社の大きなポイントは、メンバー全員に意見やアイデアを発言できる環境があることです。
上司の意見が絶対的で、部下の発言は聞き入れてくれない雰囲気であったり、「これを言ったら上司に嫌われるのではないか・・・」などと顔色を伺わなければいけない環境であれば、風通しがよい会社とはいえません。
誰でも自分らしく発言できる環境がある会社は、一人一人のメンバーが主体性を持って働くことができるため、会社の活性化にも繋がります。
全員が自分らしく発言できる環境は、風通しのよい会社には欠かせません。
メンバーから事業の改善案などを聞き入れ、実行に移す風土があるか
たとえメンバー全員が意見やアイディアを発言する場があっても、それが実行されなくては意味がありません。
実際に出た意見を実行に移す環境がなければ、本当に風通しがよい会社とはいえないでしょう。
上司が決定したことを現場メンバーが実行するトップダウンだけではなく、現場から生まれた意見を上司が集約して、組織を動かすボトムアップがあるかも重要です。
現場メンバーの意見を実行している会社は、風通しのよい会社であるといえます。
上司と部下の関係がフラットであるか
風通しのよい会社であるためには、上司と部下の関係がフラットであることも重要になってきます。立場や役職に囚われず、お互いの意見を伝え合える雰囲気があると人間関係が良好になります。命令に従うのではなく、メンバーが自主的に判断して行動する習慣もついて、メンバーの主体性が育ちやすいでしょう。
また、近年話題になっているティール組織も、風通しのよい会社である可能性が高いでしょう。
ティール組織とは、上司がマネジメントせずともメンバーの一人一人が目的を持って進化できる組織のことを指します。上司が部下を管理することなく権限が個人やチームに分散されるため、非常にフラットな働き方ができる仕組みです。
なお、ガイアックスはティール組織と位置付けされることも多く、2019年には、フレデリック・ラルー氏が来日された際のイベントにて、代表の上田が、サイボウズ青野社長とともに対談を行っております。
ティールの組織の意味、事例について詳しくは、「ティール組織とは?意味から事例、注意点まで実際に導入しているGaiaxが解説」にて解説しています。
ガイアックスのカルチャー
そんなガイアックスが導入している制度の中で、風通しのよさや働きやすさに通じている制度を紹介していきます。
ガイアックスでは、生き方も働き方もメンバー一人ひとりに委ねられています。自分らしい働き方が叶うのが、ガイアックスの組織の特徴です。
カーブアウト(事業部の別会社化)の自由
カーブアウトとは、事業部のリーダーやメンバー自らの意思で事業を別会社化できる制度のことです。事業のチームメンバーは、会社のストックオプションを最大50%所有することができます。
カーブアウト・オプションを使用すると、議決権の所有はもちろん資金調達や報酬の選択まで、すべての意思決定を事業部内で完結することができます。
カーブアウト・オプションを導入したことで各事業の経営スピードは格段に上がり、数社が上場するといった結果にも繋がっています。
また、ガイアックスのカーブアウト・オプション制度は、日本の「働きやすさ」を前に進めるためのアワードである「Work Design Award 2021」のエンプロイーベネフィット部門賞を受賞しています。
詳しくは、「【受賞コメント】カーブアウト・オプション制度が「Work Design Award2021 」エンプロイーベネフィット部門賞を受賞」にて、審査員の講評などまとめています。
独立採算制
経営者目線は、経営者にならないと身につきません。
事業部ごとに独立して採算管理を行う独立採算制は、メンバー全員が経営者目線を持って事業を推進していくカルチャーの起点です。
メンバー全員が経営者目線で事業を推進することで、「未来の着地予想から逆算した上で事業をマネジメントする力」を身につけることができるからです。
独立採算制により、各事業部が意思決定の全権限を所有しています。それによりメンバー全員の自発性が引き出され、事業と経営人材のさらなる成長が生み出されます。
新卒でも新規事業部やスタートアップを作ることが可能
ガイアックスでは、学校を卒業したばかりの新入メンバーでも、事業部を立ち上げることが可能です。直近で新卒のメンバーが立ち上げた事業は、以下のようなものがあります。
<新規事業部立ち上げ>
- 法人向けのオンライン配信事業
- 箱根の芸者事業
<スタートアップ>
- プログラミング学習教材
- 農業分野への特定技能外国人派遣サービス など・・・
私たちは、事業を始めるのに、経験や年齢は関係ないと考えています。年齢や経験に関わらずチャレンジできる風土が、ガイアックスが風通しがよい会社と言われる理由のひとつです。
ちなみに、この記事を読むあなたが「起業したい!」と思っていた場合、出資者を募集するフェーズでも、そうでない段階だったとしても、スタートアップカフェから将来の起業に向けた準備が可能です。
年功序列ではなく、アウトプットで報酬を決定
一人ひとりの使命やライフプランを大切にしているガイアックスでは、“マイルストーンセッション”と呼ばれる、ライフプランと事業の関わりを事業部のリーダーと確認する時間があります。
マイルストーンセッションではすべてのメンバーが人生の目標や達成したいことを問い直し、実現に向けた目標設定や仕事内容を自分自身で決定します。
仕事内容に応じて、報酬額も自分で決めるのがマイルストーンセッションの大きな特徴です。年功序列で自動的に報酬が決まるのではなく、自分の意思に紐づく形で報酬が決まるのがガイアックスの特徴です。
ワーク・ライフ・バランスを自由に決められる
ガイアックスでは、全員がフルタイムの正社員として働く必要はありません。
報酬・勤務時間・就業時間・雇用形態を自由に決められるため、自分の人生の優先度に従った働き方が可能です。
例えばガイアックスには、働きながら世界一周に挑戦するメンバーがいます。業務量を今までの半分に減らし、旅を7割・仕事を3割に調整しながら世界一周と仕事を両立させようとしています。
働き方や時間などのルールに縛りがないガイアックスだからこそ、このようなライフスタイルを叶えることができるんです。
リモートワークで働く場所を自由に決められる
創業時から裁量労働制を導入しているため、報酬・勤務時間・就業時間・雇用形態のほかに働く場所にもルールはありません。
実際に、福岡や広島、岐阜、神奈川など地方移住しているメンバーがリモートワークを活用して働いています。
中には、海外からリモートワークしているメンバーもいます。ソリューション事業本部本部長は、仕事に集中するためにオランダへ移住。日本との時差をうまく利用しながら、理想的な働き方を叶えています。
ダイバーシティの尊重
一人ひとりが自分らしくいられる環境づくりに取り組んでおり、人種や性別、障がいの有無などに一切の隔たりを設けていません。
例えば一般的にエントリーシートには性別記入や顔写真が必要ですが、ガイアックのエントリーシートはどちらも不要です。
また、パートナーの性別に関係なく利用できるお祝い金や男性の育休制度、障がい者雇用などの制度も充実しています。
誰もが自分らしく、フラットに働ける会社づくりを大切にしています。
部署異動の自由
ガイアックスは、人生をかけて取り組みたいことと仕事が一致したとき、高いパフォーマンスが出せると考えています。そのため、違う部署の方がより自分の働き方に合っていると感じた場合は、部署の異動が可能です。
全権限が事業部に移譲されているため、今の部署の上長と異動先の上長の許可があれば部署移動が自由に行えます。やりたいことを仕事にできるのが、ガイアックスの大きな魅力なのです。
自由な部署異動に関しては、「部署異動したい時に希望に応じてできる、フリースカウト制度とは?」にて深掘りしました。
フリースカウトの自由
事業部長承認の元であれば、共に挑戦したい社内のメンバーを自由にスカウトすることができます。個人の意思を尊重しているため、部署の上長から引き留めを受けることもありません。
自分に合う仕事をその仕事に合ったメンバーと働くことで、より仕事に対するポテンシャルを高めて働くことができるのです。
社外副業の自由
副業禁止の会社が多い中、ガイアックスでは競合会社でなければ自由に副業することができます。
副業をすることで本業では得ることができない知識や経験を得ることができ、自分自身のスキルアップに繋がります。
社内副業の導入
副業は社外だけに限らず、他部署の仕事を業務委託として個人で受ける“社内副業”を選択することも可能です。社内でリソースを循環させることで、採用コストやコミニュケーションコストの削減にも繋がっています。
詳しい事例は、「【社内副業】従業員かつ、業務委託という新しい働き方」にて深掘りました。
ガイアックスは副業を全面的に支援しているため、副業をきっかけに起業したメンバーも多くいます。
最近は、ガイアックス出身の河瀬航大さんが、副業から開始した会社フォトシンスを上場させました。
» スマートロックAkerunのフォトシンス代表 河瀬航大氏の活躍を知る動画/記事5選
経営会議議事録のメンバー向け公開
風通しのよい会社は、できる限り透明性の高い環境が必要です。そのためガイアックスでは、会社の方針を決める経営会議の議事録が働いているメンバー全員に公開されています。
メンバー全員が同じ情報を共有することで、全員が自主自律の精神を持って企画や提案を行うことができます。
議論の内容だけでなく各種KPIや会計数値も公開されているため、新入社員であっても会社の最新情報を知ることが可能です。
【番外編】シェア文化がある
最後にご紹介するのは、シェア文化についてです。
近年、車やオフィス、家具や洋服などさまざまなシェアサービスが人気ですよね。会社においてもアイデアや空間、利益などシェアするものはたくさんあります。
実はガイアックス代表の上田も、物件を多拠点生活プラットフォーム“ADDress”に登録しています。
ADDressとは、全国各地にある拠点に定額で住むことができるシェアサービスで、自宅にある空き部屋を貸し出すことも可能です。代表が自宅をシェアハウスとして貸し出すほど、ガイアックスはシェア文化に精通している会社なのです。
これはガイアックスならではの文化かもしれませんが、会社全体でさまざまなものをシェアする文化があると、さらに風通しはよくなりそうです。
ガイアックスに興味を持った方は、オンライン座談会へ
今回はガイアックスの事例をご紹介しましたが、ご覧いただいたように、「風通しのよい会社」は、誰にとっても居心地の良い環境ではないかもしれません。
しかし、自分自身のライフプランやライフパーパスを実現していきたい方や、裁量権を持って働きたいという方にとっては、ご自身の可能性を最大限発揮できる環境になるかもしれません。一人ひとりの情熱へ投資するガイアックスならではのカルチャーは、ミッションやフィロソフィーだけでなく、ビジネスモデルや社内制度を始めとした全ての側面に通底しています。
そんなガイアックスに興味を持った方は、ぜひオンライン座談会へのご参加をお待ちしています。どんな質問でも大歓迎です。現役メンバーの生の声を聴いてみませんか?