私は現在、高知県にいながらガイアックス人事総務部長である流拓巳さんのもとで、秘書インターン生としてフルリモートで活動しています。10ヶ月一緒に働いていますが、実は流さんと対面であったことは一度もありません。
地方のごく普通の家庭で生まれ、地元の普通の環境で過ごしてきた私が、ガイアックスで秘書インターンをはじめた理由、今していること、そして今後何を目指すのかをお話します。
無難に生きてきた大学前半までの時期
私は、高知県内の特別裕福ではないけれど生活には困らない一般的な家庭で生まれ育ちました。公立の小中学校から県内の公立高校へ進学し、部活と勉強を両立して地元の大学に推薦入学するという、ごく普通の生活を送ってきました。
大学進学後はこれまで部活と勉強に力を注いできた分、趣味に時間を使うようになりました。
休日に飲食店でのアルバイトを頑張り、好きなアーティストのライブを観に県外まで遊びに行くといった生活を送る毎日。
そんな大学生活の中で1番大きかった挑戦は、「大学祭実行委員会」に所属したことです。
もはやこの経験すらも普通かと思いますが、私にとってはじめて何かをイチからつくった経験でした。
壁にぶつかる就活期
転機は、3年生に進学したタイミングでした。新型コロナの影響で志望業界のインターンがなくなって途方にくれていた時、友人から中国・四国地方の学生団体「HELIX.com」を紹介されました。HELIX.comは、「機会の少ない中四国の就活に革命を起こす」を目標とした団体です。この団体を紹介されたのち、彼らが主催する就活イベント「CHANCE」に参加しました。中四国の学生と東京の企業をつなぐため、自己分析や業界研究などを中心とした1ヶ月以上の準備期間を経て開かれるマッチングイベントです。
私がガイアックスを知ったのは、このイベントがきっかけでした。
しかし、イベント後にガイアックスから選考参加のオファーは来ませんでした。
後日、イベントに参加していたガイアックス人事担当の流さんが秘書インターン生の募集を開始し、「せっかくなら長期インターン機会の少ない地方の学生を優先で」ということで、HELIX.comの代表経由で紹介を受けました。
長期インターン未経験、かつこれまで起業にも興味がなかった私にとって、ガイアックスや流さんの存在は未知でした。ですが、「得体の知れない何かにチャレンジした経験がないこと」「志望業界に内定をもらうために自分をレベルアップさせたい思いが強かったこと」の2点が決め手となり、秘書インターンに挑戦してみることにしました。
未知な環境で信頼を得るために貫き続けた「仕事の基礎基本」
インターン初日は、流さんが参加する全MTGに1日中同席することからで、右も左も分からない状態でした。
ですが、ただ分からないだけでは成長できないと思い、自分なりに3つのことを意識して動くように心がけました。
- 人の顔と名前を早く覚える・覚えてもらう
- スピード(即レス・依頼業務を素早くこなす)
- タスク管理
1. 人の顔と名前を早く覚える・覚えてもらう
「秘書」という業務の性質上、私を知らない人とやりとりすることが多く発生します。
基本的に知らない人とのやりとりは優先順位を下げられやすいと考え、まずは私という存在を認知してもらえるよう努めました。
社内メンバーと話す機会があればとにかく参加。流さんに同席するMTGでは必ず流さんより前にZoomに入り、先に相手の方と雑談することも心がけていました。
また、ガイアックスへの知識がゼロのままインターンをはじめたことが自分の中で負い目になっていたので、選考希望学生向けの座談会にも参加し、就活生と同じ目線で自社を深く知る努力も重ねました。
これらの結果、「秘書インターン」が珍しいポジションであることも幸いし、早い段階で多くの方に存在を知ってもらえるように。
「自分なりにできることを」と努力したことが結果につながったことは、大きな自信につながりました。
2.スピード
素早く業務をこなせばこなすほど次のタスクをもらえる状況だったので、依頼された業務は「とにかくすぐにやる精神」を持ってタスクに取り組みました。
なるべく多く業務経験を積むためにも、処理スピードを高めることは不可欠でしたね。
また、周囲からの信頼を得るため、タスクを期限内にこなすことや即レスも心がけました。
今でも、事情があって返信ができない時以外は連絡をもらったらすぐに返信をすることを心がけており、チームメンバーから返事が早いと言っていただけることも多いです。
3.タスク管理
秘書業務の特徴は、細かなタスクが膨大に積み重なることです。
全MTGに同席していると1日が終わる頃にはかなりの量になっていますので、各種ツールや付箋など効率の良いタスク管理を模索するようになりました。
また、流さんが関わるタスクマネジメントも自分の役割なので、会社の全体像と各タスクの紐付きを深く理解する必要があり、その点はより深い学びにつながりましたね。
成長のドライバーは「自分ごと」を引き出す文化
とはいえ、先ほどの3点を意識してきましたが、それだけではこれまでの環境とのギャップに挫けてしまっていたと思います。
では、なぜ約10ヶ月に渡ってインターンを継続できたかといえば、「自分ごとで仕事に臨む大切さ」を自然と引き出すカルチャーがガイアックスにあったからです。
特に流さんとのコミュニケーションを通じて、自分から動くことを自然と促されていきましたね。
毎週行われる1on1面談では、私のリソースの空き具合や現在の業務難易度などを確認・フィードバックしてくださりつつ、よく「自分ならどうする?」や「どうして〜したと思う?」などを聞かれていました。
こうした問いかけのおかげで、どのような場面においても「自分ならどうするか?」を考える癖がつきました。
加えて、わからないことがあればすぐにオンラインで質問できる環境も、自分ごとで動く上で非常に助けられましたね。
いつでも相談できる優しさを感じるのと同時に、「質問できなかったからできませんでした」という言い訳が通用しなくなる環境なので、より仕事を自責思考で進めることができました。
さらに、「何事もまずは自分でできるように」というスタンスを教わっていたので、まずはネットや社内フォルダにヒントがないかを自力で探す癖が身についたことも、自身の大きな成長につながったと感じています。
「自分で企画してみる?」秘書業務を超えた仕事をも任せてもらえるように
インターン開始から3ヶ月、流さんの「ターゲットは森さんと同世代だから、学生向けのイベントを考えやすいんじゃない?自分で企画してみる?」という一言がきっかけで学生向けイベントを企画することに。
私は黙々とした事務的な作業の方が得意でしたが、このまま事務作業をしていてもガイアックスでインターンをはじめた意味がないと思い、イベント企画に挑戦することにしました。
企画をゼロから考えるのははじめてだったのですが、イベントの設計方法を流さんから教わって周りの人を巻き込んだり、参加者確保のためのスカウトメール文章を練るために学生のプロフィールを150人分読み込んだりと、企画初心者なりに手を動かし続けました。
その結果、イベント参加者は約20名にも昇り、イベント後のアンケートでも満足度10段階評価のうち全員が7以上を達成。
アンケートのコメント欄も好意的なメッセージに溢れ、「挑戦する上で未経験かどうかは何事も関係ないんだな」と、企画業務を通じて改めてすべては自分次第という学びを深めることができました。
自分の中に生じた変化
このように、ガイアックスには立場に関係なくどこまでも挑戦できる環境があります。
そうした環境でのインターンを通じ、私の中で2つの変化が起こりました。
1. 立場の異なる人と話すことが苦ではなくなった
2.「まずはやってみよう」というマインドになった
もともと私は人見知りの傾向が強く、特に立場の異なる人と話すとなると緊張して上手く話せないことがほとんどだったんです。
しかし、上司である流さんの業務上、誰もが知っている大手メーカー元社長の方や20代で上場企業の取締役となった方など、今までの私の生活では出会うことのない方たちとの話し合いや交渉が多く、いつの間にか抵抗感は薄まっていきました。
また、仕事の依頼を受ける際、昔は「できる・できない」で考えることが多かったのですが、ガイアックスでは何をしてもはじめての経験だったので「まずやってみる」という選択をとることが次第に増えていきました。
その結果、インターン以外の環境でも「何事もとりあえずは挑戦してみよう!」と、以前よりも前のめりに自分から仕事に飛び込むようになりましたね。
普通の学生でも、インターンを通じてビジョンが見えた
今後は、ガイアックスでインターンをはじめたことで見えた自分のビジョンに向かって進んでみようと考えています。
そのビジョンは、「可能性を引っ張り上げられる人になること」。
私自身が普通の学生だったからこそ、エリート的な経歴でなくても活躍できる場所・方法があることを学べたことは本当に大きくて。
ガイアックスで自分の可能性を引っ張り上げてもらえたように、今後は私も別の人に同じことをしていけたらと次第に考えるようになりました。
この環境で経験した「やってみる精神」を大切にしながら、目の前に不意に現れるきっかけに飛びつく中で、自分も含め周りの人の可能性を引っ張り上げられる存在を目指していきたいと思います。