今回インタビューしたのは、廣渡裕介(ひろわたり・ゆうすけ)さん。
2020年5月より、スタートアップスタジオにジョイン。最初は一業務を委託される形でガイアックスに関わり始め、仕事をしていく中でガイアックスのスタートアップスタジオのカルチャーに惚れ込み、今ではスタートアップスタジオを牽引する一人とも言える存在になっています。自身も起業家として活躍する廣渡さんが信じてやまない、スタートアップスタジオの魅力について語っていただきます!
廣渡 裕介
DAO事業部 事業責任者
株式会社ガイアックスにて2022年にDAOに特化した事業部を創出し、シェアハウスDAOの組成を切り口にこれまで約30件のDAO組成運営支援を実施。現在は企業や自治体のDAOのコンサルティングサービスを展開中。
スタートアップスタジオとは
社会に大きなインパクトを与える事業をアイディアからグロースフェーズまで支援する組織です。
Gaiax スタートアップスタジオでは、出資だけでなく、事業開発・エンジニアリング・バックオフィスなどの支援も行うことにより、はじめての起業でもリソース不足を感じることなく挑戦できる環境を提供しています。事業アイデアの構想段階から起業後の資金調達フェーズまで、数十回の起業経験を経てきた百戦錬磨のメンバーがあなたの事業を一気通貫してサポートします。詳細はこちらをご覧ください。
» Gaiax スタートアップカフェ
気づいたら、ガイアックスのカルチャーに惚れ込んでいた
ー 廣渡さんのお仕事について、教えてください。
自分が経営する会社の事業とガイアックスのスタートアップスタジオの業務、大きくこの2つの仕事をしています。
自分の事業としては、新しい働き方を提供するオンライン教育サービスを運営しています。大学4年生になった2020年に起業して、プロダクトの企画・制作から販売まですべて手がけています。
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- 起業家支援
新規のお問い合わせ対応や、これから起業する方の事業アイディアの壁打ちなどを担当しています。 - スタートアップスタジオの人事戦略の立案
スタートアップスタジオの事業状況を考慮しながら、事業部リーダーとともに人事戦略を立案・推進しています。ただ戦略を考えるだけでなく、採用活動に活用する記事執筆や採用面接などの現場業務にも携わっています。 - スタートアップスタジオの広報
ガイアックスのコーポレートサイトにて、スタートアップ事業や起業家のリアルを伝える記事を執筆しています。
- 起業家支援
ー ご自身で事業をされているにも関わらず、ガイアックスで働こうと思ったきっかけは何だったのですか?
きっかけは、スタートアップスタジオでインターンをしている友人から「メディア運用をできる人を探しているから手伝ってもらえないか?」と相談を受けたことでした。自分の事業運営を通じて、メディア運用に対する知識が多少なりともあったので、ガイアックスのことはほぼ知りませんでしたがメディアに特化したコンサルタントとして関わりはじめました。起業した当初は他社で働こうとは思ってはいなかったので、あくまで一業務をお手伝いする感覚でしたね。
最初は成果に対して報酬が支払われる「ザ・業務委託」という関係でしたが、仕事をしていく中で思った以上にガイアックスのカルチャーに惚れ込んでしまいまして……(笑)。
今ではもはや社内の人間とほぼ同じようなポジションで、スタートアップスタジオの戦略づくりの上流部分から関わらせてもらっています。
ー 廣渡さんを魅了した「ガイアックスの魅力」とは何だったのでしょうか?
大きく3点あって、1つは毎日インプットとアウトプットが同時にできている環境です。
知見を学ぶだけでなく、日々アウトプットできる環境があることで、自分の血肉となっている感覚があります。もちろんアウトプットすればするほど、起業家の方々やスタートアップ事業部のメンバーに喜んでもらえるので、その点も幸せだなと。
2点目は、ガイアックスの人たちが自分が事業をやっていることに理解を示してくれたことです。自分の事業立ち上げ時期とガイアックスに関わりはじめたタイミングが重なり、当初はコミットできる時間数が限られていて。でも、ガイアックスは仕事をした「時間」ではなく「結果」を見てくれるので、そのスタンスはかかわる上で大変ありがたかったです。
最後は、いつか自分のスタートアップスタジオをつくる上で、これ以上の学習環境がない点です。
僕の夢は「将来的に自分のスタートアップスタジオをつくること」なのですが、その夢を実現する上で必要な学びがここにはすべてあるので、僕にとってはこの点が最大の魅力かもしれません。
「スタートアップスタジオ=ガイアックス」を広めることが使命
ー スタートアップスタジオをつくりたいという夢はいつごろから描いていたのですか?
ガイアックスに関わりはじめてからです。
スタートアップとは、自分が課題に感じていることをサービスに変換して社会に提供し、自分が死んだ後も社会に爪痕を残せるようなことだと思っています。そのスタートアップを出資だけでなく、事業開発・エンジニアリング・バックオフィスなど総合的に支援して、一緒に事業をつくっていく組織がスタートアップスタジオです。スタートアップスタジオが提供する価値は、社会・消費者・起業家・投資家、誰もにとってwin-win。「こんなに起業家にフレンドリーで、かつ新しい価値を生み出して人類の文明を進めていくモデルはスタートアップスタジオしかない」と、ガイアックスに入ってから確信しました。
ー どのようなステップで夢を実現していこうと考えているのですか?
20〜30代は事業経験を積んで、40〜50代でスタートアップスタジオをつくり、自分のコネクションやスキルなど、あらゆるリソースを注ぎ込みたいと考えています。
具体的には、自分がいま手がけている事業を短期間で売却させ、その経験を活かしてもっと人を巻き込み、ビジョンファーストで社会を変えるモデルのスタートアップを生み出していけたらなと。
スタートアップスタジオの定義や概念は世の中にさまざまありますが、ガイアックスが考えているスタートアップスタジオの哲学や取り組みには心底共感してるので、これから数年は日本国内で「スタートアップスタジオ=ガイアックス」の構図をつくる使命に向かって突き進んでいけたらと思います。
使命の原点は、「自分ならではの価値」を追い求めていた過去。
ー 廣渡さんの使命を形づくった原体験となるエピソードについて教えていただけますか?
小さい頃から、他の人と一緒のことをしているのが嫌で、常に人と違うことをしたいと考えていました。小学校時代には、自分の意思で転校を決めたり。その後も中高一貫校に入ったのですが、6年間も同じ友達と過ごすことに違和感を感じて、途中でニュージーランドへ留学に行きましたね。
振り返ると、常にオリジナリティを探していたのかなと思います。僕にしかできない価値をいつも探していて、僕と同じ仕事ができる人がいるとわかったら辞める……みたいな。だからこそ、いつも自分だけの価値を発揮できるために学び続けなくてはいけないなとも考えています。
ー 今はどのようなオリジナリティを発揮できていると感じていますか?
一言で表すならば「新鮮さ」ですね。
自分自身、起業してからの直近2年間で自分が経営する事業の売上を伸ばすために、あらゆるツールやサービス、事業の伸ばし方を勉強しました。その経験を通じて、直近の時代トレンドを踏まえた事業づくりのノウハウについては一通り学べていると自負しています。10年前や5年前では考えられなかったような起業のノウハウもあるので、自分自身の実践知にもとづく「起業ノウハウの新鮮さ」こそが自分の価値なのかなと。
もし中高生から起業家精神を持てていたなら、自分の未来は変わっていたかもしれない。
ー スタートアップスタジオで「社会を変えたい」と思うようになったきっかけは何でしたか?
起業する1年ほど前に、経営者の元でインターンをした経験からです。
もともと「社会課題を解決するには国がなんとかしてくれるしかない」と思っていましたが、民間企業にこそ社会を変える力があるということをインターンを通じて知って。働くにつれて経済の知識が身についていく中で、「国や他人に頼らずに、自分が解決策を考えた方が早いのかもしれない」と思うようになっていきました。
ただ、日本ではこの事実に気づくのが遅いんじゃないかなと感じています。現在、スタートアップスタジオの活動の一環として、中学生向けに事業づくりの方法を教える起業ゼミを定期的に開催していますが、もし中高生の頃から自分が大学生でようやく気づいたことを知っていれば、未来の選択肢も変わっていたんじゃないかなと思うんです。
ー 中高生から意識できていたら、子どもたちの進路もキャリアも大きく変わりそうです。
中学生の時点で「なぜ会社をつくるのか?」「なぜ経営するのか?」と、ビジネスの醍醐味である社会課題の解決を考えられているかいないかって、想像するよりはるかに大きいよなと。
もし中学生でそのマインドを持つことができれば、蓄積されたペインを自分のサービスで変えていく方法を何年も考えられるじゃないですか?その状態から事業を起こしたら、成功確率も絶対に変わってくると思うんです。
なので、気づくのが遅かった僕だからこそ、ガイアックスのスタートアップスタジオが次世代に新たな種を蒔き続けていることに誇りを感じています。
ー 「起業家をいかにして輩出していくか」の視点が常にブレないですよね。
「誰でも挑戦すれば意外とできる」と思っているからかもしれないです。
自分自身の起業経験を通じて、挑戦すること自体に価値があることや、挑戦すれば社会を変えられる可能性があることを身をもって学びました。
だからこそ、未来の起業家候補の方たちへ「まずは挑戦してみようよ」と伝えたい気持ちが強いのでしょうね。
ー 廣渡さんのこれからの生き方について教えてください
まずは自分の会社を売却させつつ、「日本のスタートアップスタジオ = ガイアックス」というイメージを世の中に定着させます。
その後、それまでのナレッジやリソースをフル活用して、自分が運営するスタートアップスタジオをつくりたいなと。
スタートアップスタジオに社会を変える力があることを信じているからこそ、これからも起業家として、そしてスタートアップスタジオのメンバーとして、スタートアップスタジオの魅力を体現していきたいです。
インタビュー・ライティング:樗木 亜子
スタートアップスタジオの魅力を真っすぐに話される姿勢に、「心の底からスタートアップスタジオの力を信じているんだ」と感じました。未来を信じて切り拓いていくマインドと、起業家として手を動かす力の両面を持った廣渡さんの今後の活躍に目が離せません!
自分の成長は、自分で決める。
ガイアックスでは、個々のライフプランを実現させる支援を惜しみません。
働く場所や人、報酬、キャリアパスを自分自身で決める制度「マイルストーンセッション」や、部署間を超えて仕事を請け負える社内副業制度などを通じ、自分だけの働き方を自由にデザインすることを推奨しています。
一人ひとりの才能と情熱を最大限に引き出す環境で、あなたも働いてみませんか?