結論から話すと、ビジネスで起業する成功率はトータルで考えて低いと言えます。脱サラして起業したいと考えている方も、なんとなく起業は難しいという事実が頭にある方も多いのではないでしょうか?
しかし、起業に失敗した人たちの共通点を知って低リスクでスタートさせれば、独立を諦める必要はありません。
この記事では、起業の成功率と失敗率に加えて、起業が成功・失敗する理由、成功率を上げる方法について紹介していきます。
小さな行動から積み重ねていけば低リスクで事業をスタートできるので、やる気を無くして思考をストップしてしまう前に、ぜひ一緒に知識を身につけて行動につなげていきましょう。
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起業の成功率と失敗率はどのくらい?
一般的に日本では、起業してから年数が経つごとに廃業するパターンが多くなります。一説のデータによると、起業して生き残る確率は以下の通りです。
・1年後:約40% ・5年後:約15% ・10年後:約6% ・20年後:約0.3% ・30年後:約0.02% |
20~30年後の場合は、年齢により継続が難しくなった結果、事業をたたむ方もいるかもしれません。
しかし、5年後で約15%の生存率になるため、実質100社中15社のみが生き残る計算になります。残りの85社は、ビジネスをたたむ結果につながっているため、現実面では厳しい側面もあるのかもしれません。
約15%と聞くと低い数字に思われた方もいるかもしれませんが、決して諦めるのはまだ早いので安心してください。
この記事では「起業成功者の共通点」や「ビジネスの成功率を上げる方法」を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
起業の成功率はビジネス分野と業種で決まる
どんなビジネスでも失敗する可能性が高くなるわけではありません。例えば、現実に店舗を構える必要がある場合、起業の成功率は低くなる傾向があります。
なぜなら、店舗を借りる家賃や電気代などがかかるだけでなく、人を雇用している場合は人件費が必要で経営者に大きな負担が毎月かかるからです。
また、ビジネスの分野で目に見えないサービスが中心でなく、商品の在庫が必要になる分野や業種も成功率が低くなる傾向があります。
ビジネスを初めてスタートさせる人は、現実に店舗を構える必要がある内容、在庫を抱えてしまいやすい内容は避けておくのが無難かもしれません。
SNSやインターネットを使った起業が人気
昔とは違い現代では、インターネット関連のビジネスとサービスが普及しており、0円から始められる副業に注目が集まっています。
例えば、大手アウトソーシングサイトの「クラウドワークス」や「ランサーズ」、スキルマーケットの「ココナラ」など、インターネットで発注者と受注者を仲介するビジネスサービスが人気です。
上記で紹介したサイトは無料で始められるため、副業から始めて軌道に乗った方が本業を脱サラして起業するケースが増えています。
起業が成功する理由とは?
立ち上げた事業が成功する理由は、誰でも知りたいポイントですよね。努力や人脈作りは大切ではあるものの、起業が成功する人には一定の共通点があげられます。
以下では、3つの観点から起業が成功する理由を簡単にまとめました。
・マーケティングの知識やスキルを勉強している
・年単位で事業の発展を考えている
・メンターやアドバイザーがいる
これから脱サラで独立したい人にとっては、成功者の共通点を疑似体験するつもりで読み進めてみてください。
モチベーションが高くなった結果、行動できるきっかけにもつながるので、ぜひ参考にしてみましょう。
マーケティングの知識やスキルを勉強している
どんなに素晴らしい商品でも、待っているだけで商品は売れません。ターゲットにしている年代や客層に認知してもらい「あなたにはこの商品やサービスが必要」と思ってもらうことが要重要になります。
商品やサービスの認知を広めるために、自動的に物が売れるマーケティングの仕組みづくりが必須です。そのために、インターネットのメディアを活用して広告や宣伝で上手く商品の認知度を上げていきましょう。
「物やサービスを売りつける」という主観的な視点を中心に考えるのではなく、顧客の立場になってターゲットの心に届くようなマーケティングスキルを駆使していく観点が大切です。
年単位で事業の発展を考えている
起業して長期的な利益を上げるには、短期的ではない視点が必要不可欠です。
1・3・5・10年後は「どんなふうに事業を発展させていきたいのか?」という明確なビジョンが必要になります。
一度大金を獲得しても、将来につながるスキルやアイデアを考え続けることが大切です。起業の成功率をアップさせるためにも、大きな視点から物事を見つめていきましょう。
短期的ではない利益獲得につなげるため、売り上げを投資して柔軟な姿勢で対応していく視点もポイントです。
メンターやアドバイザーがいる
ビジネスではお客さまの立場になり、自社のサービスの不満点を洗い出して改善していくために、時には第三者の指導や助言が必要です。
「メンター」や「アドバイザー」と呼ばれる専門家の力を借りてコンサルティングで、現在の自分に足りていないスキルや行動面での改善を教えてもらいましょう。
結果、売り上げアップにつながり業績の回復につながるため、起業してからも長い間事業を安泰させられる流れができます。
起業でビジネスの成功率をアップさせるには、第三者による主観でない意見から更なるサービス改善に向けてサポートしてもらう方法を取りましょう。
起業が失敗する理由とは?
立ち上げた事業が失敗してしまう理由は、さまざまな要因が重なって起こるものの、ある共通点があげられます。
以下では、3つの観点から起業が失敗する理由を簡単にまとめました。
・競合が多い市場で起業してリサーチ不足だったから
・事業計画がうまく立てられなかったから
・初期投資や事業への費用をかけすぎたから
これから脱サラで独立して「ビジネスに失敗したくない」と考えている方は、ぜひ知識として頭に入れておいてください。
競合が多い市場で起業してリサーチ不足だったから
ビジネスは競争なので、戦う相手が多いほど起業の成功率は低くなります。
例えば「20代女性をターゲットにしたアパレル店」を現実の店舗として展開した場合、すでに成功を収めている競合に顧客が流れてしまうかもしれません。
長期的な視点で起業を成功させるためには、商品やサービスを提供していきたい分野について入念にリサーチをかける必要があります。
戦うライバルの数をなるべく減らせる分野にズラしながら勝負をかけていきましょう。
事業計画がうまく立てられなかったから
起業で会社設立する場合「どういう事業を実施する会社なのか?」という方針を示す事業計画書が必要です。
事業計画書がしっかりとまとめられていれば、中小企業が企業支援のための資金を銀行などから融資してもらえます。
会社の従業員の人数や商品やサービスの内容など、検討が不十分に記載されてしまうと融資が通らなくなる場合も。
今後のビジネスでの指針にもつながるため、方向性が不安定のまま進んでしまうと利益を回収できなくなり事業を続けるのが難しいという結果につながります。
初期投資や事業への費用をかけすぎたから
自分がやりたいビジネスを突き詰めた結果、初期投資や費用をかけすぎてしまい、利益を回収しきれず借金が膨らんでしまうケースも少なくありません。
店舗を構える場合は、内装の費用や人件費、広告費をかけすぎてしまった結果、利益と経費のバランスが成り立たなくなり起業の成功率が下がります。
ビジネスの費用にどうしても大金が必要な場合は「現実的に回収が可能なのか?」という視点を持って、できる限り初期投資の費用を抑えていきましょう。
起業の成功率を上げるためにできる方法とは?
ビジネスをいきなり始める方法もありますが、できる限り低いリスクで始めると長期的な事業の発展が期待できます。
以下では、3つの観点から起業の成功率を上げる方法を簡単にまとめました。
・副業から始めて軌道に乗ったら0円から起業する
・人脈を広げるための行動や環境を整える
・SNSを使いマーケティング戦略を活用する
など、継続していけば自社の売り上げにつながる行動を集めています。自分ができる行動から一つずつ挑戦してみてください。
方法①副業から始めて軌道に乗ったら0円から起業する
どのようなビジネスで展開していくのか内容にもよるものの、在宅ワークやフリーランスとして起業する場合は、最小限の資金でビジネスを始められるメリットがあります。
例えば、個人事業主として起業する場合は、開業書の提出にはお金がかかりません。そのため、仕事に必要な物などを除けば0円からビジネスがスタートできます。
小さな失敗や低リスクで、お試しに始められる副業を試す方法もおすすめです。本業から副業をスタートさせておけば、心の安定を図りながらスキルアップができるため、軌道に乗ってきたタイミングで起業できますね。
方法②人脈を広げるための行動や環境を整える
ビジネスの種は、横のつながりや信用から生まれるものです。起業で成功率が高い方は、人とのつながりを第一に考えながら行動するため、結果として新しいビジネス獲得につながります。
例えば、自営業やフリーランス、起業家が集まりやすいオフラインの場所としてコワーキングスペースが流行中です。
特に在宅ワークで仕事を獲得して起業された方にとっては、仕事場の環境を変えられるだけなく、スペースを利用すれば人脈を広げるいい機会につながります。
ビジネスを長期的に成功させるために、自分から違う環境に飛び込んでみる行動力や人脈作りを大切にした結果仕事につながる流れです。
方法③SNSを使いマーケティング戦略を活用する
インターネットを上手く活用すれば、0円から広告や宣伝の場として利用できます。
Twitter・Instagram・Facebookなど、SNSのツールは独自のファンを獲得するツールとして最強の武器です。
ファンになってくれた人は「商品やサービスを利用してくれる可能性のある顧客」につながります。
ビジネスで起業するには「大金が必要」というイメージがあるものの、すべてのジャンルにおいてお金が必須なわけではありません。
ビジネスの実現に高額の費用がかかる場合でも「クラウドファンディング」の方法で出資者にお金を工面してもらうことも可能です。
他にもブログやメルマガなどのサービスと連携して活用することで、さまざまなマーケティングの流れを自分から作れるのは魅力的ですね。
起業の成功率を上げるために事前リサーチやSNSで対策を立てて行動
起業の成功率と失敗率に加えて、起業が成功・失敗する理由、成功率を上げる方法について紹介してきました。
起業した人が5年後に生き残る確率は、全体の約15%と言われています。決して高い数字ではないかもしれません。しかし、3つの対策に取り組めば成功率をあげることが期待できます。
・副業から始めて軌道に乗ったら0円から起業する
・人脈を広げるための行動や環境を整える
・SNSを使いマーケティング戦略を活用する
事業が失敗する人の共通点には、リサーチ不足や準備不足があげられます。また、事業が成功する人の共通点としては、長期的な視点で徹底的なマーケティング対策に取り組んでいる点が特徴です。
まずは、小さな行動からスタートしてみましょう。毎日の積み重ねがあなたのビジネス成功のカギにつながります。