いよいよ5月から「令和」の時代に年号が変わりました。「令和」とは、平成の時代の「失われた30年」に終止符をうち、「和」という言葉が持つ様々な意味によって新しい日本を「宣言(令)」をする時代の転換期です。今回は、ガイアックスのファンで、そんな「令和」の「和」の名前をニックネームにしている水谷和也さんにガイアックスの面白さについてインタビュー頂きました。
はじめまして、水谷和也といいます。ニックネームはKaz(和)といいます。私は、親から授かった「和」という名前の持つ意味、「チームの和、繋がり、和み、調和や平和、日本の美」を大切にして生きている人間です。普段は某アパレル企業に勤めています。
まず簡単に自己紹介をお願いします。
私は2009年から2015年まで中国上海に海外駐在しましたが、2015年に日本に帰国した時に、高度経済成長真っ只中の中国と閉塞感漂う日本経済のギャップに大きな落胆を感じたのを今でも覚えています。ちょうど、私自身も仕事のストレスで体調を崩して会社を休職したこともあり、私自身、「これからの自分の働き方をどうしていったらいいのだろう、これから日本経済や企業はどうなってゆくのだろう」と、答えの見えない問いを続ける毎日を過ごしていました。
そんな時、社外から新しい刺激を受けてみたいと感じて、Peatixで偶然ガイアックスのイベントを知り、参加しはじめたのが、ガイアックスさんとの出会いです。私のガイアックスに対する第一印象は、何だか良く分からないけれども、とても面白そうで、それに自分が想像していたような、新しい日本企業の形を創りそうな、とても面白い会社だな、と感じました。
そうなんですね。具体的には、どんなイベントに参加されましたか?
沢山参加しているので正直忘れてしまいましたが(笑)、おそらく一番最初に参加したのは「Happy」という、「幸せ」をテーマにした映画鑑賞会だったと思います。
当時の私は、「働く幸せ」って何だろう?と会社と個人の幸せのギャップに悩んでいたのですが、その時に気づいたキーワードが「ウェルビーイング(Well-Being、持続的幸福感)」という言葉でした。ご存知ない方には少し難解かもしれませんが、一般的な幸せは「ハピネス(Happiness)」、これは一時的な幸せな感情であるのに対して、「ウェルビーイング(Well-Being)」というのは、満たされたような人生の幸福感で心が豊かになっているような状態のことを言います。
当時、ガイアックスでウェルビーイングやポジティブ心理学、自然経営など、私の価値観とぴったり合う、様々なイベントを開催してくれていたので、会社帰りに頻繁にNagatachoGRiDに通い、気がついたらすっかりファンになってしまいました。
現在はガイアックスの社員の方々と、イベントのお手伝いで趣味のグラフィックレコーディング(ビジュアルでリアルタイムに議論を可視化させる議事録役)をさせて頂いたり、イベントの運営サポートの仕事をお手伝いしたり、あたかも社員になっているかのような状況です。もっとも、現在働いている会社は副業禁止の会社なので、今はボランティアでやっています。
いつもガイアックスに足を運んで頂いてありがとうございます。
ガイアックスに来社されていて感じる、ガイアックスの印象はいかがでしょうか?
一言でいうと、会社ではなく「面白い共同体」ですね(笑)。
なぜなら、私のような社外の人間がイベントでお手伝いとして参加するなんて、普通の会社では絶対にあり得ませんよね。しかしガイアックスの場合だと、いいと思うことは「やりましょう」、と成立してしまう。そういうフレキシブルな所が普通に企業文化としてあったりするような感じがしています。
社外の人間の私が、あたかもガイアックスの社員かのように振る舞える独特の雰囲気、社員の方々とも気さくに会話ができて、仲間になれるオープンな環境、「自由な社風」というのは、まさにこういう会社なんだな、と気づかせてくれます。
それに、社員の皆さん、ひとりひとり人柄や仕事に対する情熱やバイタリティーもすごくありますし、とても勢いを感じる会社ですよね。
また、先日行なわれた20周年パーティーのホームページで拝見しましたが、上田社長様がおっしゃっていた内容、「ガイアックスはガイアックス・コミュニティへ」という話の通り、やはり企業というよりも、自律的に働く人が集合体になってできあがったような会社、また、自分の起業が事業化してカーブアウトしたあとも、同じ共同体(仲間)として繋がり続けてゆくような、会社と個人が対等の関係にあるようなアットホームなメッセージだったように感じました。
もちろん、自律的に働ける人でないと大変な会社なのかもしれませんが、逆にやりたいことを仕事として成し遂げたい意欲の高い人にとっては、自分の働く自己実現ができるような会社ですので、個人の成長と会社の成長が自然にリンクするのだろうな、と思います。これからの会社の新しい価値創造というのは、おそらくこういう企業風土から生まれてくるのではないでしょうか?
ありがとうございます。水谷さんから見て、これからのガイアックスに期待したいことはなんでしょうか?
ガイアックスへの期待は3つあります。
1つ目は、ビジネスパーソンの「新しい働き方」を想像していってほしいこと
2つ目は、今年から始まる5G時代に、テクノロジーによる新たなサービスデザインを創る「インキュベーションセンター」になってほしいこと
そして3つ目は、「社会課題大国」日本を、SDGsの観点から「持続可能な社会作り」を推進していくような事業創出する企業になってほしいことです。
1つ目に関しては、今後労働人口が減少してゆき、またテクノロジーの進化で従業員がよりパーソナル化する未来では、今までのようなピラミッド型組織ではなく、自然経営的な従業員主導型で成長するような企業が求められてくると思います。そういう意味で、私が問い続けてきた「幸せに働く」とは?という「新しい働き方」の就労モデルを創っていって頂きたい、と思っています。
2つ目に関していうと、今年は2000年頃のITバブル以来の、大きな情報産業革命の波が押し寄せてくると思っています。特に高速通信網がその起爆剤です。例えていうと、3G通信は1次元(平面)、4Gは二次元(立体)、そして5Gでは三次元(空間)へと大きく通信のパラダイムシフトが起きてきて、今までできなかったようなサービスデザインやライフスタイルが普通にできるようになってしまう、そんな想像できない未来の予感がしています。大切なことは、このパラダイムシフトに柔軟かつスピーディに対応できるような、風通しの良い組織がイノベーションを生むと思いますし、ガイアックスにはその可能性が十分にあるので、大きく期待しています。
そして3つ目ですが、日本は社会課題先進国として世界から注目されている国です。特に超高齢化社会が世界より一早く始まり、世界からはどのようにして乗り越えてゆけるのか?どのようにして労働生産性を維持してゆけるのか?関心の的だと思います。確かにこの課題解決は非常に大きな壁だと思います。しかしながら、私が海外駐在経験を通じて見えた日本の素晴らしいところ、たとえば「おもてなし」というサービス精神の高さであったり、「おすそ分け」「助け合い」という、シェアリング・エコノミーな文化があったり、あるいは、最近よくビジネス界隈で聞かれる「コンパッション」は、そもそも日本人が持っている「思いやり」の精神であったり、実は日本という国はは元来、利他の精神で支え合い、このような社会課題を解決するのが得意な国なのではないか?と思っています。そういう「日本文化の良さ」を生かした、社会課題解決型の新しい事業創出をガイアックスが創り出していただけると、日本の未来は明るくなるのではないか?と勝手ながら期待しています。
どんなことをやっている会社なのか?一見わからないけれども、何かやってくれそうな会社、そんな「ガイアックスの不思議な面白さ」がとても魅力的だと思います。
ひょっとしたら、私が考えている「働く幸せ」(ウェルビーイング)は、ここにあるのかもしれませんね。
たくさんガイアックスに期待していただいているんですね。
外部企業で働く方から見たガイアックスを知る、良い機会になりました。
水谷和也さんありがとうございました。
(聞き手:管理部 木村智浩)
ところで、そんな水谷さんについて、私からも紹介させてください。
水谷さんは、商社、外資系IT企業、海外での衣料品企業の商品開発のビジネス経験があります。
さらに、それだけでなく、新しいことへの好奇心が旺盛で、デザイン思考やマインドフルネス、「日本的なるウェルビーイング論」(石川善樹さん)や1on1コーチングを学んだり、オンラインサロン、障がい者福祉プロジェクト、バラで「感謝」を伝えるコミュニティへの参加など、とにかく未来志向で、幅広く学びながら成長したい自律的な方です。あわせて、とても気さくで話しやすい面白い方なんです。
また、2019年4月からはアートの世界へ、東京藝術大学DOOR(Diversity on Art Project)へ働きながら学び、アートの力を使って障がい者福祉などの社会課題解決(SDGs)への挑戦をされています。
そんなマルチに活発な活動をされている水谷さんから、もしこんな時があったら、ぜひ気軽にお声がけください、とのこと。
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